概要
原作漫画『ドラえもん』には登場せず、アニメ版(大山・水田版)や『ザ・ドラえもんズ』、『ドラベース』などに登場する学校。人間とロボットが共存する22世紀で、お世話用ロボットを始めとする、感情を持つ高性能ロボットを育成し、就職させるための学校である。
ドラえもんは2112年入学、2115年卒業。
大海原の中に西洋のお城の用に聳えており、内部は非常に広い。『ザ・ドラえもんズ ロボット学校七不思議!?』では給食室、体育館、理科室、音楽室など人間の学校と同様の部屋が数多く登場した。溶鉱炉があり、校内の各所からパイプラインで直結している。
本来ドラえもんは量産型であり、同じ型(黄色いドラえもん)と共に授業を受けるはずだったが、製造中に螺子が一本抜けて出来が悪くなってしまったため、ドラえもんズのように子守に囚われない広範な活躍を行う特別クラス送りになった。
三谷幸広の『ザ・ドラえもんズスペシャル』においては数多くの授業が登場しており、子供のお世話だけではなく動物の世話や社会科見学、工学実習などもあった。もちろん体育もある。ちなみに王ドラ以外のドラドラ7や、クロえもん、シロえもんなどは全科目赤点の劣等生として知られていたらしい。
『ザ・ドラえもんズ ムシムシぴょんぴょん大作戦』ではドラドラ7の卒業試験が明かされており、姿かたちも文化も違う昆虫型ロボットと「友情」を育むことが合格基準だった。
勿論卒業してそれで終わりではなく、就職試験は合同のオンライン・オーディションで行う(『2112年ドラえもん誕生』参照)。
なお、校長・寺尾台教授はネコ型ロボットを発明した科学者・寺尾台ヒロシの孫の孫である。また、どこかで見たような外見の指導教官がいる。
著名な卒業生
ドラえもんズ
『ドラえもん』本編の主人公。在学中は黄色い姿をしていた。製造中のトラブルによる出来の悪さに伴い、特別クラスへ編入。
オーディションでスベりまくり、留年の危機が迫った時、当時0歳だったセワシが偶然適当にボタンをいじったため野比家のお世話になる。諸事情で耳と黄色い外皮を失った後に、セワシの曾々祖父・のび太の教育に向かった。本職は特定意思薄弱児特別指導教員。
腹ペコガンマン、アメリカのカウボーイ。黄色いドラえもんやパワえもんと同型機(髭が少し長い)。宇宙を目指す高所恐怖症。空気砲の腕は百発百中。ドラミちゃんの数ある中のボーイフレンドの一人…もとい交際中の恋人。
アニメ版と三谷版で設定が異なり、どちらもタイムパトロール隊員ではあるが、前者は開拓惑星の保安官、後者は19世紀アメリカ西部開拓時代の保安官助手と言う設定。
ちょっぴり(どころの騒ぎではない)忘れん坊、ブラジルのストライカー。ドラドラ7一の運動神経を持つが、脳味噌が犠牲になっている。
タイムマシン航行の実習中に偶然出会ったブラジルの少年・ノビーニョの家で暮らしている。
真面目で照れ屋の中国カンフーロボ。学年トップの秀才でカンフーの達人だが、女性に弱すぎる。
お昼寝大好き、スペインの闘牛士。ネコ型ロボットなのに猫耳が無く牛角がある。ドラえもんズ一の怪力の持ち主。たいへんキザで、女を好きすぎる。
20世紀半ばのスペインで牛丼屋のウエイターをしており、ドラえもんズの中で一番貧乏。アニメ版では王ドラといつも張り合っている。
泳ぎが苦手なアラブ(サウジアラビア)の魔法使い。一人だけ格段に爺臭い性格。様々な魔法や手品を操る。怒ると巨大化する。
大昔(多分アッバース朝)の中近東でアラシンという貴族の少年に仕え、「ランプの精」を自ら称している。本人はカナヅチで水恐怖症だが、砂漠の子供たちがいつでも遊べるウォーター・テーマパークを作ることを夢見ている。
野獣に変身するロシアの風来坊。製造時に月光灯を大量に浴びたため、丸いものを見ると条件反射で狼に変身するがれっきとしたネコ型ロボット。台詞は「ガル」だけだが実は無口なだけで日本語も話せる。
22世紀で映画俳優をやる傍ら、タイムマシンで旧ソ連時代の困った人を助けている。
その他
ドラえもんの優秀な妹。卒業後、大学に進学。1万馬力のパワーを持ちながら研究者というなぜ人間(美少女)型にしなかったのかというほど盛られまくった設定。ゴキブリだけは勘弁。
ドラえもんのガールフレンドで現在はプリマドンナ。どんな外見か描かせるだけで年が分かる。
水田わさび版で登場したドラえもんの同級生。王ドラに匹敵するほどの優等生で、出木杉君の子孫と思しき総理大臣の息子の家庭教師を務める。
『ザ・ドラえもんズ おかしなお菓子なオカシナナ?』。シェフ養成コース出身、イタリアのパティシエロボ。慌てん坊。
ジャイベエ
大山のぶ代版にのみ登場したドラえもんの同級生。登場作品は2112年ドラえもん誕生、ムシムシぴょんぴょん大作戦!の2回のみだが、名前、容姿、声、そして性格があいつにそっくりで、印象深い。
スネキチ
ジャイベエ同様、大山のぶ代版にのみ登場したドラえもんの同級生。こちらも登場作品は2112年ドラえもん誕生、ムシムシぴょんぴょん大作戦!の2回のみだが、名前、容姿、声、そして性格があいつにそっくりで、印象深い。役回りからジャイベエと一緒に登場する事が多い。
ちなみにロボットなので金持ち設定はなく、むしろドラえもんやジャイベエと一緒にルームシェアしてる様子が描かれている。それとスネ吉と表記すると本家の従兄の事なので注意である。
メロスケ
コロコロ版『ドラえもんズ』に登場する、ドラえもんズの後輩。大柄な体格の割に気が弱く、「メロメロ」という仇名で呼ばれていた。「何の取り得もないのに努力次第でそれなりに何とかなったから」という理由でドラえもんを尊敬していた。
第5回ロボリンピック聖火ランナーのアンカーに選ばれ、卑劣な妨害にもめげず完走し多くの人に勇気を与えた。
シンドラバット
『ザ・ドラえもんズスペシャル ロボット養成学校編』に登場。ドラえもん達の1年先輩で同学年の首席卒業生。ドラメッド3世を超える魔法使いロボット。愛馬は空飛ぶ木馬。
『ロボット養成学校編』で登場したドラえもんズの同級生。黒猫型で地味で目立たない落ちこぼれだったが…?
エル・王キッドニコフリーニョえもん3世
『ロボット養成学校編』で校長が開発した新型ドラ。ドラえもんズ全員の性能を全部1機に搭載し、個々の能力を10倍にしたチートロボだが、短所も全部10倍になってしまった。
トモダチロボットの少女でノラミャー子と仲が良い。2112年ドラえもん誕生のみ登場。のちにのび太のもとに来た個体と同一人物かどうかは不明。
『ドラベース』の主人公。後にプロ野球選手になるが、在籍時代はバカでマヌケで運動音痴な落ちこぼれロボット扱いされていた。
卒業後はひろしの家で宅配作業員になり、普段はオーバーオール一丁で過ごしている。
クロえもんのライバル。野球が大好きだったが運動音痴だったためヘボピッチャー呼ばわりされ、クロえもんが努力を諦めていたのに憤激し袂を分かち、猛特訓の末にWボールを編み出す。
普段何の仕事をしているのかは不明。
余談
3D0版『友情伝説』や、それをベースとした田中道明の漫画『友情のサッカー決戦』では聖猫型ロボ学園という名称であり、その名の通り猫型ロボットだけが通学していた。