「お招きいただき光栄です お茶しましょう」
プロフィール
概要
明るい色の短髪と、黒く塗りつぶしたような瞳が特徴的な長身の女性。
エレンが起こしたマーレ強襲の直後、パラディ島へ戻る飛行船の中の場面で名前が明かされる。
同時に、強襲の直前ポルコとピークを罠に嵌めたマーレ兵の正体であることも判明した。
元々はマーレによって滅ぼされた国の人間で、なすすべもなく兵士として徴用されていた。
しかし、そのマーレが恐れる「巨人」を身に宿すジークに心酔し、彼の命を受け反マーレ派義勇兵として立ち上がる。
マーレ側の一部の人間からも、ジークの信奉者であると認識されていた。
そしてマーレ強襲の3年前、同胞のオニャンコポンと共に調査船団に紛れ込んでパラディ島に上陸。ハンジら調査兵団に自らの目的を明かし、以来マーレへの情報工作を行うなどしてパラディ島側に助力していた。
ジークの安楽死計画を知っておりジークの腹心として動いている。
正体
その正体は、マーレに滅ぼされた国の生き残りを装ったごく普通のマーレ人である。
マーレに失望しきっていた彼女は、ジークの安楽死計画を知って「世界を救う英雄」になる事に憧れ、自分を敗戦国民であると偽って仲間を集め反マーレ義勇兵を組織した。
このことをイェレナ自身は、世界のためにパラディ島を滅ぼそうとしたマーレ側や、地鳴らしを止める勢力と同じであるとして気に留めてない。
マーレ側でもパラディ側でもない彼女は、ピークによって、自身の身勝手な内面を暴露された腹いせに、アルミンやライナー達に嫌味と皮肉をぶちまけるが、結果的に地鳴らしを止める勢力に存在する蟠りを全て吐き出させるという重要な役割を果たした。
その後マガトに腕の骨を折られ体調が悪化する中、地鳴らしの行き先を示し、船に乗せられる。
劇中の最後の台詞は自らが欺き利用したハンジに、この期に及んでなお安楽死計画の肯定を求めるという諦めの悪い執着心を象徴するものだった。
オディハでエレンを止める勢力と別れてヒィズルの者たちと共に船に乗っていたが、ファルコの巨人化により船が沈没し、自身の整った療養環境を失い、キヨミらと共に劣悪な環境の救命ボートで漂流する事なった。
ある意味、世界を救うためとして、多くの人命を犠牲にし続けた彼女自身もまた、世界救済の犠牲となったのである。
「マーレに滅ぼされた国民が、安楽死計画により巨人の脅威から世界を救う」というシナリオのヒロインを夢見て、藻掻き続け、祖国も仲間も壁内人類も切り捨て裏切り続けた女が得たものは、只の虚しさと、孤独だけだった。
その後については原作では不明だったものの、アニメ版最終話にて、リヴァイ、ガビ、ファルコ、オニャンコポンと共に過ごしている描写が追加された。
難民キャンプと思われる場所にてオニャンコポンと荷物運びをしており、グローブとボールの入った箱を運んでいた。
彼女がマーレ人である事は、ジークですら知らなかった。
結局ジークの回想でも、イェレナによる義勇兵創設の演説こそ描かれたが、彼女とジークの作戦会議等の対話シーンはない。
フロックと比較すると
イェレナ | フロック | |
---|---|---|
初登場が大物感満載 | 初登場が完全にモブ | |
終盤まで読者目線で謎を抱えていた | 最初から読者に目的を明かしている | |
すぐに頭を撃ち抜く | すぐ撃たないし、足を狙って外している | |
壁内人類に協力するふりをして世界のために欺いている | イェレナに協力するふりをして島のために欺いている | |
直ぐに自棄になった | 最期まで諦める事なく戦った | |
イェーガー(兄)の腹心 | イェーガー(弟)の腹心 |
など、対照的な存在となっている。
関連イラスト
余談
義勇兵の中でも異質な存在であるということから
一時期はエレン・クルーガーの娘ではないかと言われていた。
なお、pixiv内では、アルミンを睨み付けた時の表情がネタにされている。