経歴
1986年8月29日大分県生まれの日本の漫画家。現在別冊少年マガジンにて活動している。
- 2006年にマガジングランプリ(MGP)で進撃の巨人を佳作で受賞。当時20歳。
- 2008年に第80回週刊少年マガジン新人漫画賞特別奨励賞。『orz』で第81回週刊少年マガジン新人漫画賞に入選を受賞。同作品を『マガジンSPECIAL』にてデビュー。
- 2009年別冊少年マガジンにて『進撃の巨人』の初の月刊連載を開始する。
- 2011年第35回講談社漫画賞少年部門を『進撃の巨人』で受賞。
- 2013年『進撃の巨人』テレビアニメ化や実写化も決定。アニメ公開。
- 2015年『進撃の巨人』実写化が公開。
身体が痩せて弱かった幼少期の諫山は弱い自分でも強くなりたいという思いを持ち、その思いを漫画の中で描き、19歳の時に『進撃の巨人』の原案を誕生させた。
当初は週刊少年ジャンプに持ち込んだが、編集者から作風をジャンプに合わせて変えるよう言われ、自分が描きたい作品を望んだため、ジャンプからマガジンに変えたという。
連載が決まり漫画を描き進めたが、そのうち読者に合わせて描いているのではという思いが芽生え、子供の頃に憧れた特撮変身ヒーローを思い出し、その憧れを作品に物語の大きな転換として盛り込む決断を下した。
周囲の反対を押し切って描いたが、読者からは批判的な反応が多かった。これに諫山は「読者に合わせて描くべきか?」とネット上で問いかけたところ、「読者に合わせた漫画は読まない」という返事に接し、自信を持って連載を続け、現在に至る人気を獲得した。
人物
- サインは本人が「ミカサまんじゅう」と呼ぶミカサのデフォルメイラスト。「諫山創 サイン」と検索するとどのようなものか見れる。
- 大のサウナ好きであり、進撃の巨人完結後はサウナ専門店を開くのが夢だと語っている。
- 映画鑑賞や格闘技鑑賞も好きで、作品にはその影響が見られる。
- ライナー・ブラウンの諸々の境遇や扱いから、読者からは『ゲイのサディスト』と思われている。
- 髪型はエレンと(知らず知らずのうちに)リンクしていた
- 当初はガビに髪型が似ていたこと、次にガビがライナーを困らせるのに対して諫山はライナーを酷い目に合わせること、最終的にライナーへの偏愛っぷりから「諫山のパンツは原稿中にガビガビになっているのではないか」という噂が流布したことから名付けられた「ガビ山先生」の愛称でも知られる。
思想
日本ではあまり話題にならないが、一時期は海外では諌山の歴史観と発言が保守的、右翼的だとして一部では問題になり、実際に海外ではアニメの放送を止めさせようという人々もいた。(参照)
この時に批判された一例はブログで司馬遼太郎で『坂の上の雲』のファンであることを公言し、ピクシスのモデルが秋山好古だったり、ミカサの名前の由来が戦艦三笠であることなど。
一方で左派の大物論者でもある映画評論家の町山智浩を自身の師として敬愛している。きっかけは歴史政治問題からであり最初はファンだった勝谷誠彦を批判する町山に対して反感を持っていたとされるが、町山への反論を探すためにリスナーになったが後にファンになったそう。
これらのことから、少なくとも現在の諫山の思想は左右どちらか分からない、もしくは思想的変遷を経た結果、左右両方のハイブリッドとなった考えることが自然であろう。
ちなみに後に町山に実写版の脚本を依頼し、ジーク・イェーガー、トム・クサヴァー、ハンジ・ゾエなどのキャラクターには町山のイメージが使われているとされる。
どんだけ町山智浩が好きなんだ?
作品
読み切り作品
『orz』
連載作品
『進撃の巨人』
その他
公式ガイド本『進撃の巨人 INSIDE 抗』、『進撃の巨人 OUTSIDE 攻』
漫画『進撃!巨人中学校』画:中川沙樹。現在単行本1~5巻。
漫画『the Killing Pawn』画:皆川亮二
小説『進撃の巨人 Before the fall』涼風 涼・THORES柴本。1~3巻。