サウナとは 🧖♂️🧖♀️🧖
蒸し風呂の一種。密室の一隅に据えた窯で石を焼き、発生した熱で室内の空気を温める。さらに石には水を掛けたり盥を載せたりして蒸気を立て、湿度も上げることがある。
サウナ室に入るとあまりの蒸し暑さに大量の汗が噴き出し、健康促進やダイエットにも繋がる。
アニメ等では意地の張り合いで長時間入る場面があるが、実際に行うと汗のかき過ぎで水分欠乏になり救急車を呼ばれる羽目になるので要注意。
蒸し風呂の概要
蒸し風呂とは、ある空間でお湯を沸かしたり石を焼いたりして、発生した熱で室内の空気を温め、その中で体を温めるタイプの入浴設備および入浴方法である。
蒸し風呂にはおおまかに2パターンある。いずれも熱した空気を浴びる点では同じであるが、乾燥した空気を浴びるタイプのものと、蒸気を加えた湿度の高い空気を浴びるタイプのものである。サウナには両方のタイプともあるが、後者のタイプのほうがより一般的である。
日本ではサウナと言って蒸し風呂のことを指すくらいサウナの語が浸透している。もともと蒸し風呂は世界中で広く見かけられる入浴方法であり、韓国、ロシア、トルコ、エチオピア、メソアメリカなどで独特の蒸し風呂文化が発達しているが、日本ではこれらの国の蒸し風呂もひっくるめて「○○風サウナ」と呼ぶことがほとんどである。
しかし、サウナとは本来フィンランド式の蒸し風呂のことを指すものである。「サウナ」という単語自体もフィンランド語である。だから、上に述べたような国々の蒸し風呂を「サウナ」と呼ぶのは、厳密には不適切である。
なお、現在では上記の国々を含めた各地でも、フィンランド式のサウナや、現地の伝統的蒸し風呂と融合したサウナを見ることができる。
現在はお湯や石だけではなく赤外線を利用したサウナも一般的になってきている。
蒸し風呂の歴史
蒸し風呂は古くはローマ時代から存在したことが知られている。上記のように、ローマに限らず世界各地に存在するため、各地で自然発生的に蒸し風呂が誕生したものとみられる。
ローマの蒸し風呂はアラブやトルコに引き継がれ、ハンマーム(ハマム)として発達した。
日本の蒸し風呂
もちろん日本にも蒸し風呂はあった。もともと中国大陸や朝鮮半島から伝わってきたもので、伝来当初(飛鳥・奈良時代)は薬草を入れたお湯を沸かしてその蒸気で室内および体を温めるタイプのものであった。やがて焼いた石にお湯をかけて蒸気を立てる形式へ変わっていったとされる。
入浴するのはお偉いさんやお坊さんといった身分の高い人が中心であったが、仏教の功徳の一つに「体を洗い清めること」というものがあったため、庶民にも入浴は認められていた。
アイヌ民族も独自の蒸し風呂を使っていたとの記録がある。こちらは焼き石の上に腰掛けを置いて座りその上から布を被るタイプのもので、しばしばヨモギなどの薬草が一緒に熱せられて療養入浴として用いられた。
海外の蒸し風呂(ロシア連邦共和国)
Russia Beyond 公式ページ 『Banya: The Russian essential in PHOTOS』(外部リンク)(公式情報:英語)
サウナとほかの蒸し風呂の違い
サウナの特徴は、まず「ほかの国の伝統的な蒸し風呂に比べて暑い」ことである。他国の伝統的な蒸し風呂は50℃前後が標準的な温度で、高くてもせいぜい60℃~70℃であるが、サウナは100℃とかの温度設定が平気でなされている。
また、「サウナの建物が、しっかりした壁や屋根のある小屋である」ことも特徴である。他の国でももちろん蒸し風呂用のしっかりした建物を設けているところは多いが、国によっては建物を設けずテントの中に熱源を置いて入浴するものであったり、あるいは建物すらなく、庭先に置いた火鉢や焼き石の上に座って(もちろん熱源の上に腰掛などの覆いがあるのでお尻を火傷したりはしない)その上から体ごとすっぽり布を被るだけのてるてる坊主スタイル、なんてのもある。
白樺の枝を束ねたもので体をパンパン叩くイメージがあるが、あの作法はフィンランドだけではなくロシアなどでも見られる習慣である。血行や代謝を高めるとされている。また白樺の香りが健康増進に良いともされる。
サウナの入り方
基本編
①しっかりと水分補給をしよう
- サウナでは大量の汗をかくため、予め水分を補給しておくことが望ましい。脱水症状の予防になるし、気持ち良い汗がかけます。
②入る前に頭と体を洗おう
- サウナを清潔に保つためのマナーであり、体の汚れを落とすことでより効率的に汗をかけるようになります。
③目安は10分
- サウナ室には長く居れば居るほど良いというわけでは無い。無理をすると脱水症状を引き起こす危険がある。あくまでもサウナ室の利用は10分前後が好ましいです。
④かけ湯をして水風呂に入る
- 水風呂に入る前にかけ湯で汗を洗い流し、水風呂に入る。水風呂は体を一気に冷ますので、苦手な人は体を慣らしてから入ろう。入る時間は2分が目安です。
- なお水風呂の適温は17度以上です。16度以下ではヒートショックが発生し大変危険です。適した水風呂がない場合はシャワーで代用しましょう。
⑤ゆっくり座って休憩
- 水風呂で冷えた体を温めるため休憩しよう。しばらく座っていると体温が戻ると同時に、心地よい快感がやってくる。これがいわゆる「ととのう」という状態です。
- このときに脳内の熱に敏感なニューロンが体温の上昇を検知し、セロトニンが放出されるようです。
注意点
サウナは体温を急高下させる行為なので、心臓に持病のある方、高血圧の高齢者、糖尿病の方は利用に注意が必要。体温の急激な変化は血圧の乱高下によるヒートショックと呼ばれる症状を招きやすく、最悪の場合死亡することもある。
自分の体調とよく相談してからサウナは使用しましょう。