サウナギンナン
さうなぎんなん
ミケラがサウナ、ウナギ、銀杏の3つのモチーフを融合させて作り出したトリノイド第0号。「ミケラの忘れ形見」とも言うべき存在であり、邪命体エヴォリアンの残党である。
八つの目を持ったウナギの頭部にショッキングピンクのサウナスーツを着た外見を持ち、左腕も同様の頭部の形をしている。身体の随所には銀杏の実の意匠も施されている。
死者を蘇らせるという能力を持つが、ミケラによって宝玉に封印されていた。能力を行使する際は紫の電気を放ち(※電気はウナギのように空中を動く)、その電気が死者の体となる。
強力なトリノイドではあるが、性格はトリノイドの例に漏れずおとぼけキャラであり、名古屋弁を話す。やたらと「ちょーすか~!」と言う癖がある。
ギンジフ星人カザックの手で復活させられて登場するも、両肩の「銀杏電池」が無く、能力を行使できなかった。程無くしてそれ等はヤツデンワニが持っていたことが明らかとなり、カザックが彼から強奪する形で力を取り戻す事に成功する。
その後、自身の力でカジメリ星人ベン・G、リバーシア星人ボンゴブリン・ヘルズ、リバーシア星人サキュバス・ヘルズ、バリゲ星人ミリバル、スぺキオン星人ジェニオを蘇生させて勢力を拡大。地熱エネルギーを集めさせ、自身の銀杏電池の力と合わせて本領を発揮(※地熱エネルギーはサウナのように焼石に水をかける事で得られる)。「アバレンジャーを最も苦しめた最強の存在」として邪命神デズモゾーリャを復活させようと目論んだ。
しかし、復活したのはデズモゾーリャではなくアバレキラーこと仲代壬琴だった(※壬琴曰く「(「アバレンジャーを最も苦しめた最強の存在」と認識されたため)だから俺が来たのさ」)ために計画は失敗。カザック及び再生アリエナイザーと共にデカレンジャーとアバレンジャーの両戦隊と応戦するも、シャッフルした彼等の連携によって再生アリエナイザーを全滅させられた上、カザックにデリート許可まで下り、そのまま追い詰められた末にディーバズーカとスーペリアダイノダイナマイトを同時に受けて敗北するが、カザックは直前でどうにか逃れたので無事だった。
直後にジャメーバ菌を含む雨を破片が浴びたことで再生巨大化。
怪重機パレットビューに搭乗したカザックと共にスーパーデカレンジャーロボ、キラーアバレンオーと交戦するが、カザックに合体技「ガトリングドリルスピン」の盾にされてしまう。だが、結局防ぎきれずに最期はパレットビューと共に仲良く爆散した。
モチーフはサウナとウナギと銀杏だが、そのモチーフのいずれにも「死者蘇生」という要素はなく、強いて挙げれば精力増進に効くウナギが最も近いと思われる。
また、能力の要である紫の電気エネルギーも、デンキウナギが元ネタの可能性が高い(おそらくは死者→霊魂→プラズマ→電気→デンキウナギといった解釈だろうか)。
口癖の名古屋弁も、名古屋がうなぎパイやひつまぶしと言ったウナギ由来の食べ物が有名だからかも知れない。
更に目が8つあるデザインはヤツメウナギから来ている可能性もあるが、ヤツメウナギは名前にウナギと付くがウナギ科の魚ではなく、それ以前に無顎類に属する生物なので根っこから別物。
前年の敵組織の残党が登場するのは『スーパー戦隊VSシリーズ』において恒例だが、両戦隊の敵怪人が揃った上で、それぞれがそれぞれの登場番組本編における基本方法で巨大戦隊が行われたのは今作が初である(幹部の手や特殊な道具が必要ではないためである可能性が高い)。
声を演じた篠田氏は『星獣戦隊ギンガマン』の雨法師以来、実に6年ぶりのスーパー戦隊シリーズ出演となった。
爆竜戦隊アバレンジャー 特捜戦隊デカレンジャー 邪命体エヴォリアン 創造の使徒ミケラ
トリノイド製造番号
0号.サウナギンナン→1号.ドラゴンドラン
ネクロマンサーマイナソー:恐竜スーパー戦隊第4作目『騎士竜戦隊リュウソウジャー』に登場する、同じく死者蘇生の能力を持った戦隊怪人。
チョウチンコゾウ、墓荒らしサイマ獣ゾンビースト、死者蘇生繋がりの先輩怪人。
ン・ダグバ・ゼバ:『仮面ライダークウガ』において第0号のナンバーを冠するライダー怪人。
メガヘクス:『MOVIE大戦フルスロットル』における前作側のかつてのライバルを復活させたがすぐ裏切られた怪人繋がり。こちらは最初から蘇らせて配下にしようと思っていた。
サウナグルマー:21年後に登場するサウナモチーフの戦隊怪人の後継者。ただし、サウナギンナンは死者蘇生能力ではなくむしろサウナ要素に特化した怪人。
戦隊VSシリーズ敵キャラリンク
邪忍イーガ→ギンジフ星人カザック/サウナギンナン→冥獣人デーモンのアボロス/アルゴル星人バボン/チグカデ星人ビルヂーク