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駆紋戒斗

くもんかいと

『仮面ライダー鎧武』の登場人物、仮面ライダーバロンに変身する青年。
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「俺は俺の道を選ぶだけ、運命など知ったことか!」
「弱い奴が消え、強い奴だけが生き残る・・・当然のルールだ」
「俺の敵とは強い奴を背中から撃つような奴だ!!」

演:小林豊

人物像

チーム鎧武」のライバルでもあるダンスチーム「チームバロン」のリーダー。
第3話でシドから戦極ドライバーを手に入れ、仮面ライダーバロンの変身者となる。

かつて両親は町工場を営んでいたが、ユグドラシル・コーポレーションの進出により、その工場が潰され、そのせいで幸せだった日常と家庭が崩壊してしまったという過去を持つ。
その時味わった絶望と屈辱から、『弱肉強食』を信条としており、強くあらねばならないという観念に囚われるようになった。

何度敗北してもそれを認めようとせず、DJサガラからは、「弱さを認めない(=妥協をしない)分ユグドラシルよりも見込みがある」とも評されていた。

当初チームバロンへの加入は、「沢芽市で一番強いチームだから」という理由だけで決めたものだったが、のし上がろうとする熱意は本物。
強引なやり方ではあるものの、強いチームを作り、ランキングの頂点に立つべく邁進している。
実際のところ柔軟な思考を持つがそれ故に相手や状況によって考えがコロコロ変わってしまうことの多いという悪癖も抱えている紘汰とは違いどんな状況の変化があろうと自身の考えは一切曲げておらず信念の強さは相当のものである。
またその強引な態度も、時には周囲の人間を引っ張っていく力となるのか、後半では「人を引き寄せる何かがある」と評されていた。
ただ、短所としてその性格と信念が災いして無用な不和や軋轢といった争いの種を無闇にバラまいてしまう所があり、例えばストリートダンスに己の主義を持ち込んでしまったせいで現在の不毛なランキング抗争を巻き起こしてしまい、さらにそれをユグドラシルに利用されたことで抗争が泥沼化した結果、初瀬の破滅やビートライダーズに対する風評被害とそれに伴うチームレッドホットの愚行、後のシュラの暴走を始めとした幾つもの災いを招く遠因となってしまったこともあった。

力を以って身を守るというスタンスに対する迷いはなく、第13話でインベスに襲われた事で奇病を発症した患者の家族に糾弾された際には、変身しインベスを召喚して威嚇するという悪役じみた行動も平然と行ってのけるほど。
もっとも純粋な悪党というわけではなく、不正行為をしたペコには「俺に恥をかかせる気か」と叱責するなど、真っ当な意味でのプライドも持ち合わせている。
更に上記のような行動を見せた第13話においても、ペコが負傷した際には彼を保護することを優先しており、さらに憎まれ口を叩きつつ葛葉紘汰と共闘しロックシードも貸すなど何だかんだ言って情のある人物でもあり、18話で名誉を回復させようと合同イベントを行おうにもユグドラシルの暗躍もあったとはいえ元は自分が広めてしまった抗争による遺恨や禍根が原因で互いに歩み寄れずにいたビートライダーズたちに対して彼なりに責任を感じてうそぶきながらもザックにチームリーダーの座を譲って脱退することでけじめをつけて、ビートライダーズ間にあった不和を解消に導く一助を担うなど責任感も強い。
卑怯と弱きを嫌い、強くなろうという意思を持つ者には暖かく接する。貪欲な支配者気質が高じた、整理整頓好きな凝り性でもある。

活躍

当初はチーム・バロンのリーダーとして活動しているだけであったが、紘汰が仮面ライダー鎧武として活躍するようになったのを「力の使い方がなっていない」と、不満を覚え、第3話にて自身もシドから戦極ドライバーを入手する形で仮面ライダーバロンとしての力を得る。
当初はアマチュアの域を出ておらず、戦闘スキルの高い斬月ブラーボには1対1では分が悪かった。
序盤では2対1で不意打ちだったとは言え、黒影グリドンにも黒星を付けられている(その後の黒影とグリドンは敗北を続け、黒影に至ってはこの勝利が唯一の白星となった)。
それでも凰蓮・ピエール・アルフォンゾからは、伸びしろを評価されており、物語が進むうちに実力をつけていっている。

第18話では舞から持ちかけられた合同イベントの話に対し、「自分がダンスをやっていたのは力を見せつけたいだけ」だったとうそぶき、ザックにチームリーダーを明け渡して脱退を表明。しかしその際ザックに量産型戦極ドライバーを渡して仮面ライダーナックルへと導き、イベント潰しを目論む凰蓮達と戦ったザックに彼なりの賞賛の言葉を送っている。

第19話で紘汰と共にユグドラシルに潜入。続く20話で戦極凌馬と対話し、ユグドラシルの目的等を説明し理解させた上で、「世界の平和のために手を組もう」と提案される。
しかし、パニックを防ぐために情報を伏せていたという傲慢さには、上記の理由から納得することができず、「嘘偽りで塗り固められた世界など壊れればいい」と悪役じみた台詞を吐く。
ところが逆にこの思想が、凌馬のみならずシドや湊耀子からも歓迎され、改めて手を組むことになった。
第22話で紘汰と再会するも、彼とは対照的に侵略に怯える連中を救うつもりはないとユグドラシルのスカラー兵器の使用に反対する事はなく、自分のチームメイトだけでも救おうと避難させた呉島光実とも考えが異なる。

第23話では、凌馬から教えられたオーバーロードインベスデェムシュと対峙。圧倒的な力を前に、苦戦を強いられることになった。
その後舞やザックと再会し、舞に対してはプロジェクトアークについて断片的に話した際に「どれだけ圧倒的なものに踏みにじられ絶望を味わったとしても、それでも踊り続けられるというのなら、俺はお前の強さを認めよう」と言葉をかけ、ザックには自分がユグドラシルと手を組んでいる事を告げて舞に言った事と同じ話をし、ザックからは「ユグドラシルに利用されてる」と警告されるもそうだとしても「逆に利用する」と前向きな姿勢を崩さず、「未来は己の力で勝ち取ってみせろ」と激励とも取れなくない発言をしている。
その後の第27話では、紘汰を後ろから撃った光実に激怒して、彼を敵視し追い払っている。
その際紘汰を木の上に隠してかくまっており、彼のことは「邪魔者だが敵ではない」と評しており、第28話においては紘汰に「味方に寝首をかかれるな」と暗に忠告をしていた。
この頃には、何度倒れても立ち上がる紘汰の強さを認めつつあったらしく、31話においては「お前ももっと強くなれ」という言葉を送っていた。

戦いの中で成長したことで、他者を率いる一種のカリスマ性を開花させており、32話でのデェムシュとの戦いにおいては、他のビートライダーズ達を率いて戦う姿を見せる。
その力は舞や湊耀子から評価されており、耀子はこの一件で自らの求める「王の器」が戒斗にこそあるという確信を得ている。

第36話にて斬月・偽に襲われる紘汰の助太刀に向かうも、レデュエの妨害を受け変身できずに逃走を許してしまう。その際、レデュエから受けた傷が元でヘルヘイムの奇病を発症し、傷口を隠していた。
第37話では夏に向けてサッカーをするらしいが…
第38話でも傷は癒えることなく徐々に悪化している。
第41話ではロシュオと交戦したが傷が徐々に悪化してきている。

第42話でかつて凌馬達の前で語った本性を現し、「人類はヘルヘイムを取り込んで進化するべき」と、人類の存亡を完全無視した考えを言い出した為、ヘルヘイムから救う事を目的とする紘汰を怒らせている。彼らの前から姿を消した後、追ってきた耀子に傷口の事が知られてしまい、ゲネシスドライバーで発症を抑えているとは言え「このままでは死ぬ」と警告される。

第43話では、戦極凌馬が潜伏している病院で、凌馬の犠牲となり変わり果ててしまった舞の姿を見て怒りを露わにし、ゲネシスドライバーで変身しようとするも、凌馬が仕込んだキルプロセスによりゲネシスドライバーを喪失。戦極ドライバーでの変身でデュークに対抗するも、スペックの差とヘルヘイムの毒により圧倒的不利を強いられ窮地に陥った戒斗は、遂にイチかバチか最後の賭けとしてヘルヘイムの果実に手を出してしまう。
長い間、奇病に耐え続けたことが功を奏した結果、肉体にある程度の抗体を得ていたようで、賭けに勝利しロード・バロンへと進化を遂げた戒斗は、圧倒的な力で逆襲に転じてデュークを翻弄し、変身を解除された凌馬を壁に叩きつけた。「貴様はいずれ破滅する」と捨て台詞を残し転落死した凌馬に対し、変身を解除した戒斗は「俺は何物にも屈しない・・・俺を滅ぼす運命にさえも!」と力強く宣言した。

その後第44話でサガラの言葉を受け、人類相手に戦争を仕掛けることを決意した戒斗は、耀子・ザックを擁したインベス軍団を組織。しかし続く第45話で、裏では彼を止めようと考えていたザックの罠に遭い、耀子が自身を庇いビルから落下してしまう。
ザックの主張を「強くなったな」と受け止めつつも、自らの手で撃破した戒斗は、自分を庇って高層ビルから落下し致命傷を負った耀子を看取った。
この時「私が知恵の実になっていたら私を求めてくれた?」と問いかけた耀子に対し、「耀子は耀子、知恵の実は知恵の実だ」と、耀子自身にも求めるに値するものがあったと取れる発言をしており、ある程度の感情を抱いていたことが伺える。

そして遂に紘汰率いるインベス軍団と対峙した時、今まで誰にも打ち明けなかった自分が求める世界を語り出す。それは強さと引き換えに優しさを捨て去り弱者に己の都合を一方的に押し付けて力づくで踏みにじる冷酷な強者も、強さを求めず他人を騙して食い物にする卑怯行為を始めとした悪事を弱さを免罪符にして正当化する弱者もいない『弱者が踏みにじられない世界』であった。
最終決戦では優勢に立ち、ロード・バロンの姿で鎧武にトドメを刺そうとしたが、自らの武器である「グロンバリャム」を鎧武にへし折られ、折れた剣先で腹部を貫かれ倒される。最期は人間の姿に戻ったところを紘汰に抱き止められ、「お前は…本当に『強い』」と紘汰の強さを認め、その生涯を終えたのだった。

彼の抱いた理想について

前述の様に彼が夢見た世界はかつてユグドラシルという強者の都合で人生を狂わされてしまった両親や自分のような『弱者が踏みにじられない世界』であり、紘汰も「やり方こそ間違えたが、あいつの理想は正しかった」と述べる等、彼もまた虐げられるだけの存在を救おうとした「仮面ライダー」と言えるかもしれない。

ただ、彼は現在の人類に自身の理想とする世界を作る事は出来ないと断じており、更にその世界を作る為の方法も「現在の人類を滅ぼした上で新しい世界を作る」というものである。紘汰も戒斗の理想について賛同はしていたものの、そのために彼の大切な人々を生贄にさせることを許容できず、最終的に戒斗と手を取り合うことは遂になかった。そして戒斗の死後、紘汰は舞と共に彼の理想を引き継ぐべく、犠牲を出さない方法で戒斗の理想を実現するために地球を離れ、別の惑星で新たな世界を構築し続けている。

詰まる所、自身の信念と正義と理想を最後まで貫き通した彼の事を、「平和な世界を作ろうとした仮面ライダー」と見なすか、「世界への復讐の為に人を捨て人類を裏切った魔王」と見なすかは、長きに渡る禁断の果実を巡る戦いを最後まで見届けた各々に委ねるべきであろう。

他媒体作品での活躍(未視聴の方はネタバレ注意)

MOVIE大戦フルスロットル

第3部の『MOVIE大戦フルスロットル』に登場。
最終局面にて、メガヘクスサイバロイドZZZを吸収し進化したZZZメガヘクスの手により機械の体で復活。厳密には紘汰の記憶を解析したメガヘクスが本物の戒斗を忠実に模して作り出した存在である為、変身した直後に即メガヘクスに反逆し、紘汰逹に味方する。
その後、メガヘクスの消滅と共に再び眠りにつくかのように機能を停止した。
「俺に勝って手に入れた未来だ、意地でも守れ!」

鎧武外伝(Vシネマ)

第1弾

2015年4月に発売されたVシネマの『鎧武外伝』第1弾では、「バロン」編にて主役を務めた。時系列は第20話以降で第23話のデェムシュとの対決の前。

そして作中では、駆紋戒斗が「ある男の話」として自分の過去をより詳しく語った
ユグドラシルによる父親の工場の買収の際、強引な姿勢ながらもユグドラシルは対価として巨額の金を支払い、父親もそれを承諾した事で一応はその場では穏便な決着を迎えた。そして、その直後は工場を失った喪失感を抱えながらも新しい生活を営んでいたようだが、大事な工場を捧げてまで得たせっかくの大金も騙し取られてしまったことでその新生活も破綻。それを切っ掛けに自分が失った物の大きさに耐えらなくなった父親は酒に溺れ、妻やまだ幼かった頃の戒斗に暴力を振るう様になり、最終的に母親は薬物の大量摂取で自殺、そして父親も首吊り自殺をしてしまうという最悪の結末を迎える事に……。

ちなみに、書籍『仮面ライダー鎧武ザ・ガイド』に掲載された本編開始前を舞台にした小説でもこの件について少し触れられており、父親の遺産のおかげで戒斗も一応地元の高校に行くことが出来た事が語られている。

「戦うべき相手がいるなら戦え!そうしなければ、一生後悔するはずだ…!」

第2弾

『鎧武外伝第2弾』のネタバレ注意!

2015年11月に発売された『鎧武外伝第2弾』においては、ザックが主役を務める「ナックル」編に登場。チームバロン結成の経緯が語られた。

元々チームバロンは、リーダー不在の組織であったが、それに目をつけた戒斗がチーム全員を相手取り、強引に乗っ取る形で自分のチームとしている。
その後新生チームの名前として、「貴族のように誇り高く生き、その最下層の階級からのし上がり天下を取る」という意味を込め、チームバロンを宣言した。
この時、チームメンバーの中で、唯一自分に不意打ちを仕掛けたシュラを、卑怯者と見なして追放している。

「お前ならばもっと強くなれる……そう思っただけだ」

仮面ライダーゴースト 伝説!ライダーの魂!

鎧武編にロード・バロンの姿で登場。
フレイによってサジタリウス・ノヴァと共に復活するも、彼女に従う素振りは全く見せず、あくまで自らの意志で仮面ライダーゴーストこと天空寺タケルの強さを確かめるべく勝負を挑む。
最終的には鎧武魂となったタケルに敗北するが、彼が見せた覚悟に紘汰を重ねたのか、満足した様子で彼を称えながら爆散した。

「それがお前の強さか……お前だけの強さを求めれば良い!」

仮面戦隊ゴライダー

戦いのの中で死んだライダーとして縁が深い湊耀子=仮面ライダーマリカと共に登場。
ゴライダーのアカライダーに変身した際にはかつての経験が活かしたアクションを見せる!?

余談

小林豊本人はバロンのバナナというモチーフに反し、バナナが大の苦手である。
(ただ、バロン役を演じるうちに食べられるようになった、と、公式ブログ内の「ゆたcafe」動画で本人が発言している)

他にも小林氏は、ゲームセンターのUFOキャッチャーで玩具のロックシードをゲットしようとしていたところを見知らぬ子供に発見され、気まずい空気になったところを「ロックシードの回収だ」と言い残して去っていったことがあるらしい。

ちなみに鎧武放送終了後の作品、とりわけ春映画関連作品では毎年高確率で仮面ライダーバロン、ロード・バロンのどれかが登場しており、2018年の春映画関連作品でも叩き起こされるのではないかとも言われている。このうちMOVIE大戦フルスロットルを含めた客演作品では、仮面ライダー4号を除いて、戒斗の意識を保ったまま出演してたりする。幾ら何でも起こされすぎじゃあ…(仮面ライダー4号に登場したバロン以外のショッカーライダーも後年の作品に登場する頻度が高めだったりする。)


メインライターの虚淵玄は、戒斗を
『絋汰の壁となる強者』
つまり、絋汰がずっと戒斗に負け続ける構想にする予定だったが、子供向け番組である以上主人公が負け続けるのはまずいということでダメ出しが入り、初期の設定からずれていったと語っている。ちなみに後年に作品において、登場当初、主人公に連戦連勝してトラウマまでも与えてしまった2号ライダーがいる。

関連タグ

仮面ライダー鎧武 鎧武外伝 
チームバロン 仮面ライダーバロン ロード・バロン(仮面ライダー鎧武) 
哀しき悪役 ラスボス 復讐鬼 バナナ 君主
秋山蓮:同じ2号ポジションで、騎士をモチーフとしたライダーに変身する。
鏡飛彩:2号ポジションの後輩で、こちらも同じく騎士モチーフのライダーに変身する。強化形態にはロード・バロンを思わせるものも…。
滝沢直人理央:同じく力に固執する主人公のライバルキャラ。

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