システムボイス:平床政治
概要
『仮面ライダー鎧武/ガイム』に登場する変身ベルト。
名前の由来は開発者の戦極凌馬。
アーマードライダーへの変身に使用される。
技術の展開に伴い複数の仕様違いが登場しているが、基本的な仕様は全て同じ。
相当な数が存在していたが、戦いの激化に伴い戦闘による破損や所有者の死亡が相次ぎ、ヘルへイム騒動の終結後に量産型の処分が行われたことで殆どのドライバーが消滅した。
しかし個人で保有していた物に関しては処分されていない他、流出した設計図を利用した非正規ルートによる生産も行われており、未だにかなりのドライバーが出回っている模様。
27話で凌馬が見ていたモニターに試作型と思わしきドライバー上部に蛇口が付いたtype-C(後のゲネシスドライバーとの関連は不明)、カッティングブレードにあたる部分が鍵のツマミになっているtype-D、現在のものにコンセプトが近い「刀でロックシードをはめてエネルギーを抽出」するtype-Bに改良を重ねたブレードのないtype-E、それ以外にも名前のみだがtype-A〜Y(恐らく画面には映ってないがZまであると思われる)ドライバーのアイデアが確認できる。このうちtype-Eは下記のロックシード回収班のものに転用されたと思われる。
用途
バックル中央にロックシードを嵌め込み「カッティングブレード」を倒すことでロックシードを展開することでアーマードライダーに変身できる。
変身中にブレードを再び倒せば、倒す回数に応じた3種類の必殺技が発動する。
後に開発されたゲネシスドライバー用のエナジーロックシードには対応していないが、ライダーインジケータを取り外してゲネシスコアを装着すれば、戦極ドライバーでのエナジーロックシードの運用が可能となる。
凌馬がゲネシスドライバーに仕込んでいたドライバー破壊プログラム「キルプロセス」は搭載されていない。
真の用途
戦極ドライバーは、アーマードライダーに変身するためだけのツールではない。
その本質は、ヘルヘイムの森に侵食された地球で人類を生存させるための生命維持装置。
ユグドラシル・コーポレーションが推し進めている「プロジェクト・アーク」の根幹を成す最重要アイテムだった。
摂取するとインベスに変貌してしまう有害なヘルヘイムの果実を、果実が持つエネルギー量に応じたグレードのロックシードへと自動的に組成変換する機能がある。この機能により生成されたロックシードをドライバーにセットする事で、無害な形で栄養分のみを取り込む事が出来る。
だが、凌馬にとってはゲネシスドライバーを開発するためのプロトタイプ程度の認識でしかなく、開発したドライバーで人間を超えた存在を創り出すためのステップの一段階に過ぎなかったことが判明した。
バリエーション
初期型
主にビートライダーズに属する者が使用しているメインモデル。
帯の色はイエローで、初めて装着した際にはバックル左側の「ライダーインジケータ」にアーマードライダーの横顔が描かれる。
一応の完成品とされる量産型と比べても遜色ないレベルで完成されており、動作が保証されていない規格外のロックシードを使わない限り、人体に害を及ぼす事は無い。
使用者を特定し効率よくデータを収集する為に搭載した使用者認証機能により、最初に装着した者以外使うことができない。
バージョンアップ版
仮面ライダーグリドンと仮面ライダーブラーボが使用する、新バージョンのドライバー。
仕様は初期型と同じだが、ベルトの帯がイエローからシルバーに変化している。
量産型戦極ドライバー
仮面ライダーナックルと黒影トルーパーが使用。
初期型ドライバーから得たデータを基に完成させた、一応の「完成形」。
本人認証の必要がなく、誰でも装着し使用することができる。
詳細は該当項目を参照。
ロックシード回収用
ユグドラシル・コーポレーションの職員が使用するドライバー。
他のドライバーとは違い、ブレードが取り付けられていない。
ユグドラシルEUのドライバー
小説版と『グリドンVSブラーボ』に登場したドライバー。
他の地域支部にあったものであるため量産化後に生産されたと思われるが、帯がイエローでインジケータが下記のプロトタイプと同じモノトーンのカラーリングになっている(生成されるライドウェアは初期型と同じ色付きのもの)。認証機能はない。
小説版で呉島貴虎が回収し、凰蓮に譲渡した。明言されていないが、凰蓮が城乃内に渡したドライバーもこれだと思われる。
プロトタイプ
舞台『鎧武外伝 仮面ライダー斬月』にて登場。
初期型よりも前に制作された、プロトタイプのドライバー。
機能はほかのドライバーと変わらない。舞台では既存のアーマードライダーに変身していたが、プロトタイプの為かアンダースーツが全て黒色など細部が異なっている。
帯はシルバーでインジケータはモノトーンになっている。認証機能はないらしく、使い回しや奪い合いが起きていた模様。
貴虎が本編の回想で使用したのもこのタイプ(正確にはそれよりも前の試作型?)であり、これを使用して変身した際に負傷したことが、「舞台斬月」の物語のきっかけとなっている。
未完成のドライバー故にヘルヘイムの果実の毒を完全に除去出来ておらず、変身し続けると変身者をインベスへと変化させてしまう致命的な欠陥がある。
メガヘクス製の戦極ドライバー
『進撃のラストステージ』以降斬月が使用するドライバー。
葛葉紘汰の記憶を解析してメガヘクスが作った。
そのため仕様が曖昧で、黒影トルーパーを基にしたメカ黒影のドライバーにもかかわらず、量産型ではなくイニシャライズ前の初期型ドライバーの状態で生成された。
メカ黒影のドライバーは黒影トルーパーを元にして生成されたため帯はシルバーだが、駆紋戒斗についての記憶を元に生成したバロン用のものはイエローであり、インジケータもバロンのものになっている。
イニシャライズはされるものの認証機能は無いようで、『舞台仮面ライダー斬月-鎧武外伝-』では何者かが貴虎のドライバーとロックシードを奪い斬月に変身している。
『グリドンVSブラーボ』でも引き続き使用している模様。
狗道供界の戦極ドライバー
仮面ライダーセイヴァーが使用する異質なドライバー。
ゲネシスコアがデフォルトで装着されており、システムサウンドが凌馬が用意した4種類とは異なる。帯はシルバー。
その正体は該当項目を参照。
使用ライダー
- 仮面ライダー鎧武/鎧武・闇
- 仮面ライダーバロン(レモンエナジーアームズを除く)
- 仮面ライダー龍玄/龍玄・黄泉
- 仮面ライダー斬月
- 仮面ライダーグリドン
- 仮面ライダー黒影
- 黒影トルーパー
- 仮面ライダーブラーボ
- 仮面ライダーナックル
- 仮面ライダー邪武
- 仮面ライダー武神鎧武
- 仮面ライダーフィフティーン
- 仮面ライダーマルス
- 仮面ライダー冠
- 仮面ライダーイドゥン
- 仮面ライダーデューク(レモンアームズのみ)
- 仮面ライダーセイヴァー
- 仮面ライダーブラックバロン
- 仮面ライダー魔蛇
- 仮面ライダープロト鎧武
- 仮面ライダープロトバロン
- 仮面ライダープロト龍玄
- 仮面ライダープロトグリドン
- 仮面ライダープロトブラーボ
- 仮面ライダーシルフィー
一つのベルトで変身したライダーの数は龍騎を超えて最多である。
DX玩具
当時
2013年10月5日に「変身ベルト DX戦極ドライバー 仮面ライダー鎧武&バロンセット」の商品名で発売。鎧武だけでなくバロンのロックシードとフェイスプレートも同梱されており、商品展開の中心となる主役ライダーの変身ベルトとしては珍しく、最初からサブライダーにも変身できる構成になっている。
この商品を中心に多数のロックシードが展開された。
当初は食玩等のみの予定となっていたグリドン・黒影・ブラーボ・ナックルについても、プレミアムバンダイ限定ではあるもののDXとフェイスプレートのセットが発売され、ブラックバロンのような差分以外は網羅されている。
一方で、黒影トルーパー等のシルバーの帯は商品化されておらず、再現には帯パーツをゲネシスドライバーのものと取り替えたり、プレートを無地にするなど改造が必要。
プレミアムバンダイ限定「マツボックリ&クルミロックシードセット」にブランクのフェイスプレートが付属されているが、あくまでこれはナックル用である。
フェイスプレートの内、ギター音のプレートは劇場版アイテムやプレミアムバンダイのみのため、入手ルートが限られていた。
20th
2020年2月22日に「変身ベルト ver.20th DX戦極ドライバー」の商品名で復刻発売された。
復刻といっても、製造コストや販売数による値上がりの問題から付属品は鎧武フェイスプレートとオレンジロックシードのみに削減されておりバロン用はどちらもオミットされている。
その他の各種ロックシードも復刻されていない。
CSM
2020年10月19日(月)、遂に戦極ドライバーが大人のための変身ベルト「Complete Selection Modification(=CSM)」として販売決定したことが発表され、10月25日(日)13時から12月21日(月)23時まで完全受注生産で注文受付された。
詳細は下にまとめる外部リンクを参照。
鎧武関連のほとんどのライダーのセリフを収録(なお、デュークとマルスについては過去のDX玩具に収録されたものやガンバライジングの音声といったバンダイナムコグループ保有の過去収録音声からのアーカイブとなる)。これによりDXでは4種類だったフェイスプレートが20種類以上に増加。
さらに銀色の帯と黒影トルーパー用のフェイスプレートも商品化され、ついに量産型が再現可能となった。
オレンジ・カチドキ・極ロックシードとゲネシスコア、ロックシードホルダーが付属する通常セットの他、「プロジェクト・アークが実行され量産型戦極ドライバーが配付された」ことをイメージした、無地のプレートが装着された本体と帯だけのプロジェクト・アークエディションも用意される(こちらは帯が選択式でロックシードが付属しない)。
待機音が不明だったセイヴァーだが、開発側と武部Pが相談したうえで今回新規に待機音が用意されることになった。その待機音についてはこちらを参照されたし。
更なる詳細は開発者ブログで。
CSMが発表されると同時に新しいロックシードも登場したが、これらはDXではなく最初からCSMのみの発売となった。未発売だったカチドキアームズ(斬月)の商品化についても同様になる模様。
なお、ロックシードの規格はDX版と同じとのことなので装填は可能だと思われる。
しかし、フェイスプレートは認識の仕方が一新された関係上、一切互換性がない(物理的に装着できないものと思われる)。
余談
ツマミが組み込まれた変身アイテムは後に『仮面ライダーリバイス』においてボルケーノバイスタンプが、蛇口モチーフは『仮面ライダーギーツ』にてウォーターレイズバックルが登場している。
関連タグ
フェイスプレート 量産型戦極ドライバー ゲネシスドライバー ゲネシスコア
劇場版限定ライダー変身ベルト
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外部リンク
変身ベルト DX戦極ドライバー 仮面ライダー鎧武&バロンセット | 商品情報
変身ベルト ver.20th DX戦極ドライバー | 仮面ライダーおもちゃウェブ | バンダイ公式サイト