仮面ライダー邪武
かめんらいだーじゃむ
シリーズ最終回に登場する敵アーマードライダーにして一応ラスボス(鎧武の最終回はエピローグであり、本筋上のラスボスはロード・バロンとした方が良い。他のシリーズならば、仮面ライダーWのエナジー・ドーパントに近い立ち位置である)。
「邪」がモチーフの仮面に、冠や斬月・真のものと同タイプのライドウェアを装着する和風のライダー。仮面の下は、鎧武・冠と同じ顔となっている。他のライダーと同じく、戦極ドライバー(それも認証機能付きの初期型)で変身する。
身長 | 209cm |
---|---|
体重 | 117kg |
パンチ力 | 18.5t |
キック力 | 19.6t |
ジャンプ力 | ひと跳び22m |
走力 | 100mを6.2秒 |
黒のリンゴをモチーフとしたゴールデンアームズやシルバーアームズと同形状の形態(頭の兜はシルバーアームズのものと同形状)。通常のアーマードライダーと同じく、初期型の戦極ドライバーで変身する。
アームズウェポンはダーク大橙丸。さらに無双セイバーを装備し、ナギナタモードも使用する。
その禍々しい姿や醜悪な執念を剥き出しにした有様は、紘汰の指摘通り「ただの金メッキ」すら剥がれ落ちた、腐ったリンゴとさえ形容できる醜悪な代物と化しており、必殺技で放つリンゴはまるで毒リンゴのような見た目になっているなど、黄金の果実を超えるどころか酷く劣悪な存在へと凋落した実態が窺える。
変身者曰く「今はこれが精一杯」としているが、マルスより僅かにジャンプ力が低下したのみであり、走力はむしろ上昇している。他の数値は据え置きと性能はマルスと遜色ないレベル。
パワーは仮面ライダー龍玄ブドウアームズより圧倒的に、パンチ力のみの場合は極アームズより圧倒的に上と、戦極ドライバーで変身したライダーではハイスペックの部類に入る。
しかし、放った光刃を片手で弾かれたり、ブドウ龍砲や無双セイバーの射撃で普通にダメージを受けている為、出力や防御力は低下しているようで、追い詰められて尚「炎の馬」等を用いなかった事実から、憑依以外の特殊能力の類は使えないとも見える。
なお、開錠時の音声やカッティングブレードの音声、変身待機音は劇中で流れなかったため、不明だったが、最終回より1年後にプレミアムバンダイで商品化された際に和風のものが使用されたことが判明した。
リンゴ弾(スカッシュ)
「ダークネススカッシュ」で発動。
複数のリンゴ型光弾をダーク大橙丸・ナギナタモードで射出する。
リンゴ弾(オーレ)
「ダークネスオーレ」で発動。
巨大なリンゴ型光弾をダーク大橙丸・ナギナタモードで射出する。
「私だ。コウガネだ。ここまで力を取り戻すのに苦労したぞ!」
「そうか、お前にとってあれは夢の中の出来事か……だが、私にとっては耐え難い屈辱だ!」
CV:斧アツシ
演:安藤穂乃果
劇場版に敵として登場したコウガネ。劇場版で消滅したかと思われていたが、実は生存して復活の機会を狙っていた。
かつて自らの野望を阻止したアーマードライダー達への復讐のために、ヘルヘイム消滅より7ヶ月が経った沢芽市に現れ、無関係の少女(超全集では舞に似た少女とキャスト表記されている)の体を乗っ取り、野望の実現を再び目論む。
イナゴ怪人との共闘ではあるが、城乃内の変身した黒影トルーパーを圧倒し、終盤では鎧武と龍玄を相手にして互角以上に斬り合い、連携銃撃を受けて倒れるもすぐに立ち上がる等、戦闘力は決して低くない。対抗手段としてのドライバーが少ない状態では脅威の存在である。
しかし、2人がかりなのに仮面ライダー龍玄1人の前に一旦劣勢になった辺り、仮面ライダーマルスと比べると明らかに弱体化している。本人によるとまだ完全復活の途上の段階にあり「今はこれが精一杯」とし、マルスの時からは程遠いようである。
一方、完全復活を待たずに少女を依り代にし、それを人質にとって龍玄を変身解除させて追い詰める等、狡猾さと卑怯さは劇場版から変わっていない。完膚なきまでに叩き伏せられ、人間体やマルスへの変身能力を失ったにもかかわらず、7ヶ月かけて力を蓄えて復活、新たな姿を得るに至った辺り、執念深さも相当である。
コウガネが起こした騒動は『全てラピスの夢の世界の出来事』として完結してしまったため、最初に遭遇した光実を始め、アーマードライダー達には軒並み忘れ去られており、これに(夢の中での出来事と認識されていると知った上で)激しく逆上。光実を痛めつけた後、イナゴ怪人と交戦中の貴虎、城乃内、凰蓮の前に姿を現し、駆け付けたザックも圧倒する。
彼等がヘルヘイム事件の末に変身できなくなった事実を知ると嘲笑い、彼等が守ってきた沢芽市を破壊し、更にフェムシンム同様に「人類を滅ぼす」と宣言して、イナゴの群れに紛れて姿を晦ます。
もはや対抗手段である戦極ドライバーがほとんど残っていない中、黒影トルーパーに変身した城乃内が単身戦いを挑んでくるものの、圧倒的な戦闘力差を見せてこれを一蹴。ドライバーを破壊した。
光実が変身した龍玄との戦闘では、光実が「いなくなった紘汰の代わりに僕達がヒーローにならなければ」という決意を固めたこともあって追い詰められるが、 わざと変身を解除し、自分が無関係の少女の体を乗っ取っている事実を明らかにする。
「今の私はこのガキの身体を乗っ取っているだけだ。武器を下ろせ。変身を解け。ハッハッハッハッ……」
光実は彼の言葉に従い変身を解除するが、これは罠に過ぎず、「バカな奴め!」と一蹴してイナゴ怪人に襲撃させる。
「じっくりといたぶってくれる。安心しろ、他の連中もすぐに後を追わせてやる」
光実「(すみません、紘汰さん……やっぱり僕は、何もやり遂げることができませんでした……)」
だが光実が諦めかけたその時、始まりの男として宇宙の果てへ旅立ったはずの紘汰が現れた。
紘汰「そんなことねぇよ、ミッチ。お前、すげぇ頑張ったじゃねぇか」
紘汰は「やり残したこと(=コウガネを倒すこと)がある」と言うと、オーバーロードの力で配下のイナゴ怪人を黄金の林檎のオーラに包まれて消滅させられ、更に彼も少女と分離させられてしまった。
「おのれおのれおのれェェェ!!お前を消し去る!!」
邪武の姿と戦闘力は維持したままなため、鎧武と龍玄に立ち向かうが、絆を修復した2人の共闘に全く歯が立たない。
「な、なぜ、黄金の果実であるこの私が貴様ごときに……!」
鎧武「前にも言ったぞ。お前なんかただの金メッキだ」
必殺技を繰り出して抵抗したものの2人のライダーキックを同時にくらい敗北。炎となって今度こそ完全に消え去り、断末魔のように彼の顔が爆炎から浮かび上がった。
尚、コウガネに関する記憶は、最後まで紘汰以外思い出さなかったが、貴虎からは「フェムシンムのことを知っていたため、オーバーロードの生き残りではないか?」とする、当たらずとも遠からずな推測をされた。
仮面ライダーオーディンのようにラスボスとなる仮面ライダーは存在していたが、最終回のみに登場する仮面ライダーは史上初。
また、一応身体だけなら女性ライダーとも評価できるため、最終回の敵が女性ライダー(?)だったのも、平成ライダー初である。
男性の人格だが女性の体を乗っ取った敵としては、仮面ライダーオーズ劇場版の錬金術師ガラが、依り代から分離して尚、そのまま実体化するのは敵としては仮面ライダーポセイドンが先例にいる。
虚淵玄と井上敏樹の対談の中で井上は「みかんは腐ってれば邪悪だな」と冗談を飛ばしていた。
名前の由来は恐らくジャムだと思われる。
冠を改造したスーツである。その為か、フェイスプレートも冠の色違いである。この事実から復活に当たってコウガネは、冠の姿を参考にしたのだと思われる。その後イドゥンに改造されたと思われる。
ファンからは「作中では誰か分かり辛い」との話が出る場合がある。これは、コウガネが劇場版のキャラであるから……ではなく、変身前後及び声の全てがマルスの時とは別で、コウガネと本人が名乗らないとはっきりと正体が分からない点だろう(マルス自体は変身後のみであるが、オリキャスとしてテレビ本編第37話にゲスト出演的に出ている)。
声がオリキャスの片岡愛之助ではない理由に関しては、大人の事情らしく、回想シーンにおいても顔は描かれなかった。
一応、声が違う状態に関しては、完全復活ではない為、声帯も完全ではないとの解釈も出来なくはない。
無双セイバーを装備しているライダーで、唯一腰にホルスターは存在しない。
担当声優の斧氏は平成ライダーシリーズは今作が初登場である。また特撮の出演は2004年の『幻星神ジャスティライザー』でゼネラル・バッカスを演じて以来10年ぶりとなる。
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