「天樹様がよくおっしゃってました。腐った果実は取り除くべきだと…。この世界にとっての腐った果実は、あなた達呉島だ! あなたは死ぬべき運命なのです」
スーツアクター:藤田慧
概要
クラックを自在に開き、ヘルヘイムの植物を操る神出鬼没のアーマードライダー。
沢芽市で作業中だった黒影トルーパーやシドといったユグドラシルの関係者を襲っていた。
使用するベルトは戦極ドライバー。真っ赤な頭部は猫耳にも見えるチューリップのような形状で、額にはハート型のパーツ、鎧武と同型のパルプアイ(ゴーグル)とクラッシャー(口部分)を備える。ライドウェアの色は白で腰周りには赤いスカートが付いている。
形態
「デザイア・フォビドゥン・フルーツ!」
リンゴロックシードを使って変身した形態。色が赤であること以外は形状、武装ともにゴールデンアームズに酷似している。
正体
変身者は呉島家の使用人だった朱月藤果。本作2人目の女性ライダーである(邪武を含めると3人目)。
元は呉島天樹が理事長を務める孤児院「沢芽児童保育院」出身であった。しかしその孤児院は将来ユグドラシルを担う人材を育成することだけを目的とした施設であり、素質を見込まれなかった子供は人体実験の材料にされていた。それ故ユグドラシルと呉島家を憎んでいる(おそらく親しきものか肉親が人体実験の材料にされたと思われる)。
そしてユグドラシルへの復讐として呉島兄弟の父親である呉島天樹を殺害、その後はライダーの力を使いユグドラシルの関係者を次々と襲撃していた。
物語終盤にて自身の正体に気付いた呉島貴虎が変身した斬月ウォーターメロンアームズと交戦。最後は斬月・真のメロンエナジースカッシュを受けて倒された。
敗北後、藤果は貴虎の情から生かされたが、貴虎の知らないところで戦極凌馬によって殺害されてしまい、ロックシードも凌馬に回収されてしまった。
禁断のリンゴロックシードの入手経緯は劇中で明かされなかったが、後に呉島天樹の元にあった物を殺害の折に盗んだ事が「小説・仮面ライダー鎧武」巻末の時系列表で明かされている。
戦極凌馬は事態に気付いていたが、盗み出されたロックシードが最初の完成品かつ黄金の果実の実在証明の為に造った疑似黄金の果実たるロックシードだったことから観察対象として見逃していたようだ。
禁断のリンゴロックシードはクラックの開閉やヘルヘイムの植物を操る機能を持つなど強力だが、仮面ライダー龍玄・黄泉のヨモツヘグリロックシードと同じく失敗作で欠陥を抱えている。実際に藤果の体は副作用で蝕まれていた。
余談
名前の「イドゥン」は北欧神話に登場する女神からとられている。
スーツは仮面ライダー邪武の改造…というか再改造と思われる。そのためか洋風待機音でありながら和風ライドウェア。なお、このスーツは後に仮面ライダーシルフィーへとまたしても改造される事となった。
スーツアクターを演じた藤田氏は『鎧武』本編で仮面ライダーマリカと仮面ライダー邪武を、劇場版で仮面ライダー冠を演じている。
因みにマリカとは高い戦闘能力を持つ人間の女性が変身する点も同じ。
藤田氏は後の作品でも北欧神話が名前の由来の女性ライダーを演じている。
関連タグ
Vシネマ限定ライダー
イドゥン → タイラント
古代王オーズ/ゴーダ → イドゥン/タイラント/セイヴァー/ブラックバロン/シルフィー → ハート/ブレン
メイジ → マリカ/邪武/イドゥン/シルフィー → ダークネクロムP/ダークネクロムY/カノンスペクター