リンゴ

りんご

りんごとは、バラ科の果樹、果物。主にセイヨウリンゴの実を指す。

pixivで「リンゴ」のイラストを見る

pixivで「リンゴ」の小説を読む

pixivで「リンゴ」のイラストを投稿する

pixivで「リンゴ」の小説を投稿する

目次 [非表示]

1 概要　🍎🍏🌳

2 リンゴの歴史

3 リンゴの成分

4 リンゴの病害虫

5 国内のリンゴ品種

6 余談

6.1 逸話など

6.2 その他

7 外部リンク

8 別名・表記揺れ

9 関連タグ

9.1 架空のリンゴ

9.2 リンゴ、アップルの付く固有名詞

9.2.1 企業・製品名など

9.2.2 実在する人物

9.2.3 架空の人物

9.2.4 作品名

9.3 リンゴと関わりの深い人物、作品、キャラクター

概要　🍎🍏🌳

バラ科リンゴ属の果樹。現在は青森県、長野県、岩手県、山形県、福島県、北海道などで主に生産され、青森県弘前市が全国の20％のリンゴを生産している。

リンゴの花の花言葉は「優先」「好み」「選択」。リンゴの実の花言葉は「誘惑」「後悔」。リンゴの木の花言葉は「名誉」など。

リンゴの歴史

原産地はコーカサス地域。

アナトリア半島で紀元前6000年頃の炭化したリンゴが発見されている。

スイスの遺跡から紀元前2000年頃のリンゴの化石が見つかっており、その時点で既にヨーロッパでも栽培されていたとみられる。当時のリンゴは直径2cm程度のものであった。

西洋リンゴは選抜を繰り返し、16世紀～17世紀頃にはヨーロッパ中で栽培されるようになり、17世紀前半にはヨーロッパからアメリカ合衆国へ持ち込まれ、19世紀頃には品種改良により甘く大きな実のリンゴが広まった。

現在では世界中の冷涼地でリンゴが栽培されている。自宅で育てることも可能だが、多くのものが自家不和合性を持つため、複数品種植えでの栽培が推奨されている。

日本では8世紀頃から和リンゴが栽培されており、仏事などに用いられていた。セイヨウリンゴは越前藩(現在の福井県)で藩主・松平春嶽が家臣に邸宅の庭で栽培させたのが初出である。明治4年開拓使が北海道七重村（現在の七飯町）にあった試験農園「七重官園」にアメリカ合衆国から75種のリンゴを導入し、この中に国光や紅玉といったのちに日本でもポピュラーになる品種が含まれていた。

リンゴの成分

約85%は水分。

残り15%はカリウム、食物繊維、有機酸、ビタミンC、果糖・ブドウ糖・ショ糖など。カロリーは100gあたり54kcal。

しっかりとした食べ応えがあるのに低カロリーで、豊富な食物繊維を含むためダイエットにも重宝されるフルーツである。すりおろしたリンゴは消化がよく、水分の摂取にも向くため、離乳食や病人食としても用いられる。

リンゴの病害虫

もともと害虫がつきやすい上に、品種改良が進んだ今のリンゴは病気にとても弱い。主な病虫害にはフラン病、うどんこ病、炭疽病、ハダニ類、カメムシ類、シンクイガなどがある。

（参照：リンゴの魔術師）

明治初期に西洋のリンゴが導入された時は人海戦術で害虫の防除が行われ、農薬はほとんど使われていなかったのだが、リンゴ栽培が広まるにつれ害虫も加速度的に増え、人手では手に負えない事態となった。

そのうえ明治後期には海外から病気が入り、日本中のリンゴ畑が壊滅する一歩手前まで行った。この危機を救ったのが近代化学で生み出されたボルドー液などの農薬であった。

国内のリンゴ品種

日本では、これまでに約1,000種以上の品種導入が行われている。

・ゴールデンデリシャス…アメリカ合衆国原産。大型で果皮が黄色く甘い。様々な品種を派生させた優秀種。

・紅玉…アメリカ合衆国原産のリンゴ、ジョナサンの和名。名前の通りルビーレッドの果皮が美しい、絵になるリンゴ。香りの高さと、英語でスパイシーと表現される甘酸っぱさが特徴で、生食のほかアップルパイやサラダなどに向くとされる。日本のリンゴ栽培史上では最古の品種にあたる。第二次世界大戦後は酸味の少ない品種に人気が移りシェアを落としたが、現在でも根強いファンを持つ。紅玉のジャムやジュースは贈答用にも使われる高級品となっている。

・国光 …アメリカ合衆国原産のリンゴ、ロールスジャネットの和名。日本の気候風土に合い、かつては紅玉と並ぶ基幹品種であった。煮崩れしにくいため、料理・加工用に適しているが、ふじなどの後継品種に押され現代の日本ではほとんど見かけることはない。

・ジョナゴールド…アメリカ合衆国原産のリンゴ、ジョナサンの和名。紅玉（ジョナサン）とゴールデンデリシャスの交配種。シェア8％。三倍体品種でワックス状の物質を果皮に持つ。紅玉の酸っぱさをゴールデンデリシャスの甘さが和らげた、食べやすく爽やかなリンゴ。

・つがる…ゴールデンデリシャスと紅玉の交配種。国内シェア13％の早生種。見た目・食味はふじに似る。あくまで品種名であり、津軽地方産とは限らない。

・印度…青森県弘前市で生まれた日本最初の品種。果肉が硬く酸味がなく、とても日持ちがする。品種名の由来は諸説あるが、インドではなくアメリカ合衆国のインディアナ州由来らしい。

・王林…黄色いリンゴ。ゴールデンデリシャスとインドの交配種の実生の中から選択したもの。酸味が少なめで独特の食感を持つ。貯蔵性が良く、もっとも遅くまで出回っている。シェア9％。

・むつ…ゴールデンデリシャスと印度の交配種。貯蔵性が高い。絵入りリンゴにも使われる。

・ふじ…国光とデリシャスの交配種。甘味が強く、保存性も良好。日本のリンゴの主力品種（国内シェア51％）。海外に輸出されている（9割以上が台湾向け）ほか、世界各地（特に中国東北部）で栽培されている。無袋栽培したものはサンふじと呼ばれ、表皮に色ムラが多く見た目は悪いが、太陽光を多く浴びるため糖度が高く味がよいとされる。青森県では周年供給を狙った貯蔵用としての栽培が主であり、完熟しないうちに収穫するため、旬に食べるなら長野県産の方が美味しいらしい。

・北斗…むつとふじの掛け合わせ品種。非常に果汁が多い。芯にカビが発生しやすいが、取り除いて食べれば問題ない。

・千雪…金星にマヘ7を交配して生じた実生から選抜・育成された品種。摩り下ろしても褐変しにくい。青森県りんご試験場（青り）が研究開発している「あおり」シリーズから商品化された。