表記ゆれのため、作品自体の解説は「クラッシュバンディクー」の項目を参照。
こちらではキャラクターについて解説する。
概要
元々はタスマニア島に住むバンディクートという生物であったが、世界征服を企むネオ・コルテックスにより捕まり、動物軍団のリーダーとなるべく洗脳を施された。
しかし実験が失敗して正義の心に目覚め、それによりコルテックスの野望から幾度となく世界を救うヒーローとなり、コルテックスから因縁の宿敵として戦うことになる。
それまでは暴れん坊な性格であったが、現在はお気楽な感じの性格。
脳ミソ筋肉でコルテックスにあっさりと利用されたこともあった。
ただ、バイク、戦闘機、パワードスーツに潜水艇と機械類の乗り物の操作は難なくこなしていることから後先を考えないだけと思われる。
妹にココ・バンディクーがいるが、クラッシュとは正反対に頭脳明晰な子である。
好物はりんご。ヨーヨーが得意で、プレイヤーが操作しないでいるとそれで遊びだす。2作目からはダンスを好み、ダイヤやトロフィーを獲得するたびに独特のダンスを披露する。
喋らないタイプの主人公であるが、かつては『1』の取扱説明書の一部のページで明確な言語で説明していた。ゲームでは「やった~い」や「キメキメーッ!」などの掛け声しか発さないが、時代が進むにつれそれらの発言すらも話せなくなり、明確に話せるようになったタイニーと対照的に何故か退化している。(メタ的に言えばユニバーサル時代から海外版の声のほうを優先的にしているためである)
コロコロコミックに連載されていた漫画版、海外アニメ「スカイランダーズ・アカデミー」では普通に喋っている。
『とんでもマルチバース』のとあるシーンでは流暢に喋っており、一人称は『ワタシ』。
きおくのかけらのテープで明かされたエピソードでは、コルテックスがただのバンディクーに二足歩行、知能向上などの改造をして生み出したと明かされた。
さらにコルテックスの手からリンゴを食べる。お古のズボンや誕生日ケーキを贈られる。親子のように関係が深まっていると日記に書かれる。クラッシュと名付けられるなど親子としての関係が掘り下げられている。
そのため過去作を壮大な親子喧嘩として見る事も可能に。
手を組んだ時は熱烈なハグをするなど、未だコルテックスを嫌ってはいないらしい。
しかし3の直接の続編と語られているが、日本限定の設定を抜きにしてもテープの描写は過去作と矛盾するものが多い。
これは設定の一新なのか、はたまたマルチバースのタイトル通りテープが本編とは別時空の話なのか…。(実際に未来のクラッシュたちがクラッシュが改造される前の過去へ戻る展開があるため、別時空の可能性が高い)
身体能力
身体が弱く、アクアクがいないと敵に触れるだけでアウトなってしまう。対して特定の技で攻撃すると敵を倒すことが可能。中でもスピンアタックは敵を弾き飛ばすことができ、クラッシュの主力技にもなっている。
1作目ではスピンアタックとジャンプ以外のアクションが無かったが、恋人のタウナに振られてしまってからはココの「モテモテトレーニング」なるものを受けて特訓し、新しい技を得るようになった。
地上ステージにて水の中に入るとアウトになる。
これは息継ぎが下手だからという理由であり、ダイビング用の道具を身につければ大丈夫なようだ。(3や4での海中ステージでも普通に泳げていることからカナヅチではない模様。)
更にココやタウナも同様の形でアウトになることから、クラッシュというよりバンディクー全体に当てはまる。
なお、敵にやられた時のクラッシュのリアクションが多彩であることでも知られる。特に3ではネタが多めのため、わざとやられるリアクションを見るために敵に突っ込むプレイヤーもいたとか。
アクション
- しゃがむ
その場でしゃがむ。
- ハイハイ
しゃがんだまま移動する。
箱一個分ほどの狭い通路を移動する際に有効。
- ジャンプ
その場でジャンプする。
主に上空にある箱を壊したり、敵を踏みつけるときに用いる。
- ハイジャンプ
しゃがんでからジャンプする。
通常のジャンプより高くジャンプできる。
- スピンアタック
回転して箱を壊したり、敵を吹っ飛ばす。
この状態でリンゴに触れると吹っ飛ばしてしまい、手に入らなくなるので注意。
- スライディング
走りながらしゃがむと勢いよくスライディングする。
盾などで武装しているが、足がガラ空きの敵に特に有効。
ジャンプと併用すれば少し遠くへジャンプ出来る。
- ボディープレス
ジャンプした後、手足を広げて落下する。
鉄枠箱を壊せる唯一のアクション。
強化アクション
ソロソロあるき以外はいずれもクラッシュ・バンディクー3から付け加えられたアクション。
ボスを倒す等の条件を満たすと獲得できる。
- スーパーボディプレス
ボディプレスの強化版で攻撃範囲が広がる。
攻撃範囲は広がるものの、ニトロ箱や爆弾箱を壊す要因になるので使用する際には注視すべし。
4ではあるステージの隠しコースで入手することで使えるようになる。(ただし、赤ダイヤが必須であることに加えて
その赤ダイヤの入手が終盤ということもあり、単なるオマケのパワーアップに成り下がった。)
- ダブルジャンプ
ジャンプした後にジャンプが可能。
普通のジャンプでは届かない場所にある箱もこれを使って壊すことができるようになる。
作品によっては最初から覚えている技になっており、『とんでもマルチバース』ではそれまで「ジャンプのてっぺんから更にジャンプコマンドを押す」ことから「ジャンプしてからある程度の落下までもう一度ジャンプコマンドを押す」へと変更された。
- 竜巻スピンアタック
スピンアタック後に、竜巻のように長くスピンアタックの継続を可能とする能力。
長いジャンプの際にはこれとダブルジャンプ、スライディングなどを使って落下しないように移動する。
基本的に有用な能力だが、誤ってリンゴ等をふっ飛ばさないように注意したい。
- リンゴバズーカ
リンゴを用いたバズーカを扱う。
使用制限は無く、アイテムとしてのリンゴも消費されないのでご安心を。
これを使用する事で爆弾箱やニトロ箱を簡単に壊すことができるようになる。
一部の敵はこれを利用しないと倒せないが、追いかけられステージに出て来るドタバタトプス(クラッシュを追いかけるトリケラトプス)等は倒すことができないので注意。
- スピードシューズ
早く走れるようになるシューズ。
やりこみ要素の一つであるタイムアタックに特化した能力であり、乗り物ステージ以外で記録更新を狙う際にはこの能力が必須。
基本的にタイムアタックのあるシリーズでラスボスを倒す事で入手できるが、『ぶっ飛び!3段もり』の『1』ではタイムアタックがあるにもかかわらず入手できない。(逆に『2』では入手出来る。)
- ソロソロあるき
『4』のみに登場した強化アクション。
スピードシューズとは逆にゆっくりと歩くアクション。
一見何の意味もなさそうに見えるがニトロ箱の上を歩くことができるという利点がある。ただし止まると爆発するのでニトロ箱の上を通り過ぎるまで歩き続けなければならない。
- スーパースライディング、スーパージャンプ
『アドバンス2』のみに登場した強化アクション。
前者は長い間スライディングをして、後者は一回のジャンプがものすごく高くなる。
服装
上半身には手袋以外何も身につけていないが、下半身には青色のジーンズと靴を身につけている。当然ながら寒いステージでは震えるほど風当たりがいい。
バイクに乗る際は黒いジャケットを身につけ、サングラスをかけている。また、飛行機であるオレンジバロンに乗る際はマフラーとゴーグルを身につけてクールさを見せる辺り、おしゃれには気を遣っているようである。
また、パンツを見られると恥ずかしがるあたり、羞恥心などといった人間らしい感情もちゃんとある。(ただし、海外版の「がっちゃんこワールド」ではパンツを見せびらかす描写が存在する)たまに間違われるが、下に穿いている青いのはパンツではなく、ジーンズである。クラッシュ・バンディクー3の取扱説明書によるとピンク色の背景に赤いハート柄模様のトランクスといった、ダサ可愛いパンツを愛用している。同作品及び全作品において以下のようにして確認することも可能。
- アラビアステージの敵に器用にもジーンズだけ切り裂かれてパンツ一丁にされる(※これだけでも1ミス扱いされる)。ちなみにこのときのクラッシュの姿とリアクションが可愛らしいので、機会があれば見てみるとよい。脱がされたわけではなく4枚に切り裂かれたのだから帰りが修羅場であったと思われる。
- 電気ウナギなどの感電を受ける。レントゲンの如く骨が透けて見えるほど凄い電撃だが、なぜかこの時にパンツまで透けて見える。
- ウツボにつかまれる。捕食された後にパンツだけが残る。機雷に激突する際も残る。
- 白熊のポーラに乗るステージで爆撃を受けると靴とパンツだけ残る。
など。爆撃を受けても残るとはどんな材質でできているのか気になるところである。
担当声優
言語版
ブレンダン・オブライエン(1~3、カーニバル、4)
チップ・チャイナリー(レーシング)
スティーヴン・ブルーム(ニトロカート)
ジェス・ハーネル(がっちゃんこワールド〜リマスター)
スコット・フォード(とんでもマルチバース、新4)
日本語版
山口勝平(1、3~4、ニトロカート)
石井真(フェスティバル)
※かつてはクラッシュにも日本人の声優によって声が当てられていた。古くから遊んでいるプレイヤーは山口勝平演じるクラッシュに思い入れがあるだろう。『2』では冒頭のいびきのみ使われ、それ以外は海外版の音声を流用したもの(日本でもよくネタにされる「Whah!」の断末魔)。『3』から再び山口の音声が使われ、『1』程ではないが喋るようになった。だが、『旧4』ではオープニングなど一部しか収録されなくなり、『5』以降は山口の音声は収録されなくなった。『ブッとび3段もり!』では山口本人のツイートから久々に収録されたようだが、タイトルコールのみで、ゲーム本編には収録されることはなかった。そして、最新作である『とんでもマルチバース』を発売したアクティビジョンから以降の作品のクラッシュの音声は全世界共通になる事が発表された。
余談
アクションアドベンチャーゲーム「アンチャーテッド海賊王と最後の秘宝」では作中作として登場し、1ステージだけだがミニゲームとして実際にプレイ出来る(ちなみにステージは1の大岩から逃げるもの)。
アクションゲーム「スカイランダーズ」のシリーズ最新作にコルテックス共々ゲスト出演した(同シリーズにはマリオシリーズのクッパやドンキーコングがゲスト出演したことがある)。
原作通りのアクションで戦うほか、原作にない技として、爆弾箱を取り出して投げたり、スピンアタックで爆弾箱を吹き飛ばしたり(原作だとスピンアタックを当てた時点で自爆である)、ヨーヨーで敵を攻撃したり出来る。
関連項目
クラッシュバンディクー バンディクート 主人公 アニマルヒーロー ブルーヒーロー
関連キャラクター