概要
初登場は、1作目の『クラッシュ・バンディクー』。
進化光線(エヴォルヴォレイ)と洗脳光線(コルテックス・ヴォルテックス)の実験台になった青いカンガルー。
洗脳光線を有り余るほど食らったため、完全にイカレてしまった。
その影響か常に拘束衣姿で、目が終始グルグル回っている。
そのあと治療をうけて、論文を発表するほど賢くなったが、ちょっとしたショックでまたクレイジーになる。さしずめ、馬鹿と天才は紙一重といったところか。
またこう見えて意外と生真面目な性格。
『クラッシュバンディクーレーシング』で初めて台詞が付き一人称は「アチキ」、口癖は「~にょ」になっている。
CVは鈴木勝美。
これまでの活躍
クラッシュ・バンディクー
2番目のボスステージ「いかれたリパールー」で初登場。
9つの足場をジャンプで華麗に飛び回って、クラッシュを翻弄する。
彼をやっつけるには上流から流れてくる「BIG TNT箱」(固有)を利用し、爆発でダメージを喰らわせる。
爆発を食らっても、彼は何故か高らかに笑っている。
なお、生真面目の性格の通り、ダメージを喰らうたびに足場の行き方のパターンも変わってくる。
100%クリアで見られる後日談では、治療と8年間の高等教育を経て大学に入学。また、自身の経験を元に進化論の本を出版した(日本語版では学会論文として提出した)事が語られている。
クラッシュ・バンディクー2
前回に引き続き出演。1番目のボスとして登場。
ニトラス・ブリオがコルテックスに切り捨てられた事への憂さ晴らしとしてコルテックスの計画を阻止する為、コルテックスの手先として使われているクラッシュを止めるべく立ちはだかる。
前作の後日談の設定を引き継ぎ、心理学博士号を取得したらしく、カイゼル髭を蓄えた正装姿になっている。なお服は相変わらず拘束衣。
普段は紳士的な印象だが、爆発パネルの衝撃を食らうとクレイジーに逆戻り。シルクハットとメガネが吹き飛んでボサボサの髪が露わになり、舌を突き出してケタケタ笑う様はさながらアインシュタインである。
バトルでは、ステッキで飛び跳ねながら爆弾パネルと足で飛びながらニトロパネルを仕掛けて攻撃してくる。
ただし自身も巻き添えの攻撃の為、ニトロで気絶しているところにダメージを与えられる。
クラッシュバンディクーレーシング
最初のエリア「みなみのしまエリア」のボスとして登場する。
拘束衣で手が使えないため足を使って運転すると言う常識外れな技を披露している。
容貌は1の頃に戻りイカレ笑いも相変わらずだが、本人は「頭が良い」と自負しており、ボス戦前でも意外とまともなことを喋っている。またカートの性能も、最高速よりもハンドリングと加速重視であり、前口上に恥じない緻密な走りを見せる。
なお、喋れる設定は日本語版だが、海外版でも喋ることを設定したが没となり、彼のセリフは字幕のみで笑い声と奇声しか発していない。(『ブッとびニトロ』では海外版をベースにしている為、劇中のセリフも字幕で表記された。)
エンディングの後日談では3種類存在しており、日本語版では度胸を買われスタントドライバーに転職。海外版ではカートを選挙カーに使って知事に当選。リメイク版ではジェットコースターの整備士となったがブラックリスト入りと役職がかなり変わっている。
クラッシュ・バンディクーカーニバル
「ホッピン」ステージの1つ、「じらいだ ホッピン」にてお邪魔キャラとして登場。
地面のパネルに爆弾箱(パワーストーンチャレンジではニトロ箱)を仕掛けたり、ミサイルをあらゆる方向に発射したりして、プレイヤーを妨害する。
なお、本作では2の時と同じく紳士的な格好をしているが、イカレた笑い声は健在。
クラッシュ・バンディクー5
最初のボス戦前の、コルテックス一味集合の場面でゲストとして登場。
他のメンバーがキチンと並んでいる中、本人は飛びながらドアップで映りこんでいる。
ちなみに台詞はないが、他のゲストキャラより少しだけ登場時間が長い。(正確に言うと、落ちたコルテックス達の光景を見たディンゴが自身に向かって「飯か?」にうんうんと頷いたシーン)
クラッシュ・バンディクー ブッとび3段もり!
本作は「1~3」のリマスター版であるため、立ち位置は当時と変わらず。
原作より、笑い声が多少控えめになっているものの、1つ1つの挙動が細かく描写されている他、リアクションも増加。
彼の持ち味が、可能な限り引き出されている。
なお、原作では「いかれたリパー・ルー」というステージ名であったが、本作では肩書きの無い「リパー・ルー」となっている。肩書きが無くなったボスは彼だけではないとはいえ、知らない人からすればかなり斬新なキャラクターともいえた。
クラッシュ・バンディクー4 とんでもマルチバース
カメオ出演。
あるステージで元気よく跳ねている姿を見れる上、100%クリア特典のエンディングの一枚絵にも登場。
プテラノドンに変身したブリオが自身の脅威の部屋へと送られ、彼を剥製として展示している。
クラッシュ・バンディクー チームランブル
DLC第一弾の追加キャラクターとして登場。眼が従来より焦点が合ってはいるが、爆弾に乗りながらの攻撃などやってることは相変わらずイカれている。
公式の漫画によると、エヌ・ジンの悪巧みに加担しているが自身の独自の計算内容によっての勝手な行動により、別次元の世界のキャラクターを呼び出してしまう。
漫画版
コロコロコミックで川嶋亜理女史が連載していた『クラッシュバンディクー ダンスでジャンプな大冒険!』にゲストキャラで登場。この作品のみ拘束衣でなく、普通に手を使っている。
きれいに整頓していた自宅(兼ラボ)をクラッシュに荒らされたときには大変憤慨し、クラッシュ一行に襲い掛かってきた。
なお、仲直りした後は料理を披露するが、食材すべてがことごとく腐っており、しかも「この腐り具合が最高なんだ」とほざくなどブレないイカレっぷりを発揮した。
余談
古参キャラだけあって、日本と海外ともにかなり人気のあるキャラである。
日本版『レーシング』以外の作品では原語版の音声が流用されている。
口元あたりの点々や大きい耳のせいで犬と間違われることがあった。