概要
敵部隊や拠点などの攻撃対象の爆破・破壊を狙い、主に航空機からの爆弾投下・発射で攻撃を行うこと。
「空襲」の一種。
爆弾で攻撃すること自体を爆撃とは普通呼ばない。
敵の部隊を直接狙い撃ちする「戦術爆撃」と、敵の領地・占領地にある拠点や住宅地を破壊して戦力や士気を低下させる「戦略爆撃」に大別される。
また「戦略爆撃」は、主に誘導爆弾やミサイルによりピンポイントで行われる「精密爆撃」と、地域一帯をくまなく破壊する「都市爆撃」(いわゆる「無差別爆撃」であり、「絨毯爆撃」とも呼ばれる)に分けられる。
爆撃の方法としては、現在でも一般的に行われている水平爆撃のほか、第二次世界大戦時には、精密爆撃の方法として急降下爆撃、反跳爆撃、トス爆撃などがある。
急降下爆撃は名前の通り、急降下しながら爆弾を投下することで慣性の誤差を抑えることができる。そ
反跳爆撃は、水面ギリギリを飛びながら爆弾を投下し、水切りの要領で敵軍艦の喫水線下を攻撃する
トス爆撃は、急降下爆撃と逆に上昇しながら爆弾を投下する。精密性が犠牲になるが、パイロットが爆弾の爆発から逃れる時間を稼ぐことができる。原爆の投下方法がこれ。精密性などなくとも目標が確実に破壊できる核兵器ならではの爆撃方法である。
爆弾を投下する機とは別にレーザー照射を行う機を用意し、レーザー誘導爆弾を真上から落とすといった事も行われている。
現在はコンピュータの発達や誘導爆弾の登場によりもっぱら水平爆撃が行われる。