解説
空の上から航空機を用いて地上や海上の目標物に向かって爆弾や焼夷弾を落としたり機銃掃射を行う事で攻撃する。
戦闘施設等を目標にして行われた大規模な空襲には、トラック島空襲、呉軍港空襲などがある。戦艦大和が沈められた坊ノ岬沖海戦は軍艦同士の殴り合いがメインではなく、航空機による空襲が中心であった。大和自慢の46cm主砲が火を吹くことは少なかったのだ。
第二次世界大戦では、民間人を巻き込んで無差別に都市を焼き払う戦略爆撃が甚大な被害をもたらした。ドイツ空軍がスペインのゲルニカを爆撃した「ゲルニカ爆撃」、日本陸軍と日本海軍が中華民国の重慶を爆撃した「重慶爆撃」がその初期の例であるが、その後ドイツと日本には、連合国軍によってその何十倍もの規模で空襲が行われることになる。
太平洋戦争ではアメリカ軍が、1945年3月の東京大空襲を皮切りに、日本本土と沖縄、台湾に対し大々的に無差別攻撃を実施した。
名古屋、大阪、神戸の大空襲と、広島と長崎への原爆投下が有名だが、台北、富山、長岡などでも数千人規模の死者を出す空襲があった。
戦後は北ベトナムに対して行った北爆が大規模なものとして知られる。