概要
英語では“Attack is the best form of defense.”または“The best defense is a good offense.”と言う。
同様のことは古代から言われ続けており、紀元前500年頃の孫子にも記述されていることから、世界共通の認識である事がわかる。
「攻撃」というのは自分の側にあるチャンスを最大限に生かす事であり、「防御」は相手の側にあるチャンスを潰そうとする事である。よって、自分の側が主導権を握って攻撃し続け、相手にチャンスを与えないという事は攻撃であると同時に優秀な防御手段であるということ。
より簡潔に言えば、「一方的に攻撃している間は防御行動をとる必要はほぼない」ということである。
つまり打撃力を上げて致命傷を与えると言うよりは、攻撃能率を高めて攻め続け、相手に何もさせないことを言う。まあ一撃で倒せれば防御する必要もないので、それがベストだが。
二刀流やガン=カタの攻撃力上昇もそれに値すると言える。現実的には波状攻撃が該当する。
要するに「やられる前にやれ」。
ただし状況が圧倒的でない場合には、守備にも一定の注意を払っておかないと、攻撃の乱れなどの隙を突かれて一気に攻め込まれることもあり得るのも事実である。
また守備の隙を突けないまま長引いて長期戦になるつれて、攻めに必要なリソース(気力や兵力、弾薬など)が失われることも普通にありえることである。上述の孫子も、相手が守りに徹している場所(城など)への攻撃をダラダラと続けることを戒めている。
これらの事実から、意味を反転させた「防御は最大の攻撃」という表現もしばしば用いられている。
実際に攻撃が最強なのか、防御が最強なのかは状況によるとしかいいようがなく、身も蓋もない話をすれば状況によって使い分けろとしか言いようがないことでもある。
ただ人間というのは往々にして臆病になりやすい生き物であるため、それくらいの気概で攻め続けたほうが良い結果が出やすい、という程度に受け止めておくのが良さそうである。
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シロー・アマダ:「守ったら負ける!攻めろ!」という台詞が有名。