ラクス出撃
らくすしゅつげき
通るはずの言葉、繋がるはずの想い…
同じ夢を持ちながら隔たってしまう心
知る術もない胸の扉の奥深くを見る時、新たに生まれる物は絶望か、希望か
全てを飲み込んで飛び立つ艦)が示す未来は?
次回、機動戦士ガンダムSEED『ラクス出撃』
平和の歌、響く明日へ、飛べ!ガンダム!
プラント最高評議会議長であり、父であるパトリックの戦争の真意を確かめるため、
プラントへ向かおうとするアスラン・ザラ。
キラ・ヤマトはフリーダムでアスランの乗るシャトルの護衛に自ら志願した。
アスランは、キラに自らの覚悟を語る。
キラは親友の真意を汲み取り、別れ際にこう告げた。 「君も僕も…まだ死ねないんだ」 と。
そして、アスランは対面を果たした父に、この戦争に対する真意を問う。
だが……そこにいたのは、不器用な優しさを持っていたかつての父ではなかった。
半ば狂気に満ちた目で語るパトリックの戦争目的「ナチュラルの殲滅」に、アスランは愕然とする。
アスラン「父上…本気で仰ってるんですか?ナチュラルを全て滅ぼすと!」
パトリック「これはその為の戦争だ!」
パトリックは拳銃を亡き妻・レノアの忘れ形見であるアスランに向け、ジャスティスとフリーダムの所在をひたすら詰問する。
パトリック「見損なったぞ、アスラン」
アスラン「…俺もです」
その後、反逆者の烙印を押されてしまい、連行されていくアスラン。
そんな彼を救出したのは、マーチン・ダコスタ率いるクライン派のメンバーだった。
ラクス「エターナル、発進して下さい!」
遂に動き出したラクス・クラインは、ザフトが開発した最新鋭艦「エターナル」を奪取し、アスランとダコスタを回収した後はキラが駆るフリーダムの助太刀もあってプラントを脱出。
そのブリッジには、かつてキラと刃を交えた「砂漠の虎」アンドリュー・バルトフェルドの姿もあった。
その後、L4にあるコロニー・メンデルでアークエンジェル、クサナギと会合するエターナルのメンバーたち。
かつての敵味方の垣根と蟠りを越えて、独立部隊「三隻同盟」がここに結成される。
ラクス「父が…死にました…」
キラ「ラクス…」
ラクス「ぅ…ぅぅ…うぅ…」
そしてラクスは父・シーゲルがパトリック・ザラによって殺されてしまった悲しみを、キラの胸で涙として流すのだった……。