概要
CV:有本欽隆
アスラン・ザラの父。プラント最高評議会の一員で国防委員長を務める。
血のバレンタイン事件で妻のレノア・ザラを喪ってしまったことで(ちなみに小説版だと夫婦仲はあまりよろしくなかった模様)ナチュラルを異常なまで憎むようになった戦争推進派で、勝つために必要としてニュートロンジャマーキャンセラーを搭載したMSフリーダム、ジャスティスの開発を命じていた。
また、穏健派との対立も激しく、シーゲル・クライン議長、及びクライン派を排斥するため国家反逆罪を適用し、自ら議長に就任した。
やがて、ナチュラルへの憎悪を腹心のラウ・ル・クルーゼに巧みに煽られ続けたことでナチュラルに対する憎悪は最高潮に達し、大量破壊兵器、ジェネシスを投入するに至った。
シーゲル・クラインを暗殺し、異を唱える者を粛正したりするなど横暴な振る舞いが目立った。
最期
第2次ヤキン・ドゥーエ攻防戦においてジェネシスの第3射を地球に向けて発射しようとした際、諫言しようとしたレイ・ユウキを撃ち、味方を巻き添えにしてまで発射しようとするが、死に際のユウキに銃撃され致命傷を負い、アスランに看取られながら息を引き取った。
戦争を止めようと考えが変わったアスランとは違い、最後までナチュラルへの憎しみに囚われていた。
思想
若年期に地球で苛烈な差別を受けた過去から自らがコーディネイターである事に強いアイデンティティを持っており、コーディネイター優越思想を提唱する。これは妻であるレノア・ザラが血のバレンタインで死亡したあとはより苛烈なものとなっていった。
また、コーディネイターの抱える少子化問題に関しては「技術による解決」を望み、ナチュラルとの婚姻を標榜するシーゲル・クラインとは真っ向から対立していた。
ただし、上記の通り終盤ではナチュラルへの憎悪が狂気と言えるレベルに達しており、「ナチュラルを殺せるなら自分たちコーディネイターがどうなろうと知ったことではない」と言わんばかりの行動をとっており、ナチュラルを殺すことしかもはや考えていなかった。
仮にジェネシスで地球ごとナチュラルを滅ぼすことに成功して生き延びたとしても、中立コロニーなどに住んでいる宇宙に残っているナチュラルの弾圧、殲滅に走っている可能性は十分考えられ、少子化問題等に取り組んでいたかについては疑問が残る。
余談ではあるが、プラントの政界に進出する以前の職業は教育者。
関連イラスト
関連タグ
機動戦士ガンダムSEED アスラン・ザラ レノア・ザラ
シーゲル・クライン ラクス・クライン ラウ・ル・クルーゼ
第3次スーパーロボット大戦α←ファンはプレイ推奨
ギレン・ザビ:オマージュ元
フリット・アスノ:憎き敵を殲滅させようとした点で共通、ただしこちらは最後の一線を辛うじて踏みとどまった点で対照的。