「終わるさ、ナチュラル共が全て滅びれば戦争は終わる!」
概要
パトリック・ザラを支持するプラント・ザフトの一派。地球連合に対する急進派となる派閥である。
パトリック自身がコーディネイターに対しての『迫害』と『尊敬』と言う、相反・対極の感情を一身に受けてきた世代である為に、それらが高まる程に優越思想に傾倒していった。コーディネイターの出生率の低下については、あくまでも科学技術の発展によるコーディネイター存続を望んでいた。
ラウ・ル・クルーゼの部隊(クルーゼ隊)に所属しているアスラン達の父母は、誰かしらプラント最高評議会の一員にしてザラ派である。
リーダーであるパトリックの死後、プラント政府内では派閥が消滅した。以降の政権は表面上は穏健派閥による政権が樹立している。
主なザラ派
プラント最高評議会
パトリック・ザラ
アスラン・ザラの父。派閥の名の通り筆頭。
プラント最高評議会のの議長であり、国防委員長としてザフトの総司令官も兼任する。
エザリア・ジュール
イザーク・ジュールの母。派閥の中でナンバー2と言える立場。
ユーリ・アマルフィ
ニコル・アマルフィの父。
旧クライン派だったが、戦時中に息子が戦死した事を契機にザラ派に鞍替え・合流する。
ルイーズ・ライトナー
旧クライン派だが、血のバレンタインを決起にザラ派に合流する。
ジェレミー・マクスウェル
ラスティ・マッケンジーの父。姓が違うのは離婚した為。
ヘルマン・グールド
ザラ派の1人。
元ザラ派
プラント最高評議会
タッド・エルスマン
ディアッカ・エルスマンの父。
戦時中に息子のディアッカがMIAになってからは、中立の立場を取る方向に変化する。
ザラ派の影響
コーディネイター版のブルーコスモスと言うべき立ち位置であり、相手の立場や存在を認めずに見下して殲滅行動に走るといった部分が共通している。ザラ派の政権崩壊後は一部のザフト軍は脱走や原隊復帰を無視してテロリスト化してしまう。
ザラ派の『ナチュラルに対する憎悪』と言う思想そのものは、サトーと言った極端な『コーディネーター至上主義』及び『ナチュラル排斥』思想の人間に受け継がれ、大きな悲劇を生む事態に至る。
公式コミカライズの『機動戦士ガンダムSEEDASTRAYシリーズ』ではジャンク屋同盟のジェネシスαを襲撃。地球への攻撃を画策するが、返り討ちにされている。
OVA『機動戦士ガンダムSEEDC.E.73STARGAZER』ではブレイク・ザ・ワールド直後の南アメリカ合衆国の大都市フォレタレザにてコーディネイターの子供たちが操縦する改造ジンが無差別攻撃を一般市民に行う大規模テロが発生するが、地球連合軍に鎮圧される。子供達の背後関係は不明だが、子供らにモビルスーツが用意できる筈もないためザラ派、もしくは類するコーディネイターの反ナチュラル組織が関与している可能性が高い。同時期にオーストラリア南部、キルギスの地球連合軍基地でも連合とザフトが戦闘が発生している。
オーストラリアはプラント友好国の大洋州連合の領域であり、南アメリカ合衆国も連合加盟状態とはいえ、大戦前は親プラントの立場を取ったコーディネイターに理解のある国家あるにもかかわらず攻撃対象とされてしまっている。ザラ派の激しいナチュラルへの憎悪とコーディネイター至上主義を示唆している。
劇場版『機動戦士ガンダムSEEDFREEDOM』でも極端なナチュラル排斥思想こそ弱まったものの、プラント政府とザフト軍内部で未だにコーディネイター至上主義者が見られるなど、その影響は根強く現にファウンデーションに迎合したザフトの人間も見られている。
地球連合軍内部でブルーコスモスが公的な立ち位置を失っている状況とは対照的な事態となっている。