「出てこいストライク!でないと…でないと傷が疼くだろうがぁ!」
「あのミサイルを落とせーっ!プラントをやらせるなあぁぁぁぁ!!」
プロフィール
誕生日 | C.E.54年8月8日 |
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血液型 | O型 |
年齢 | 17歳(SEED)→19歳(DESTINY)→20歳(FREEDOM) |
身長/体重 | 175cm/66kg(SEED)→177cm/56kg(DESTINY) |
趣味 | 民俗学・お守り集め |
CV | 関智一 |
概要
第二世代コーディネイター。プラント・マティウス市出身。
銀髪と切り揃えられた髪型が特徴的な人物。
SEED序盤でキラ・ヤマトが駆るストライクの攻撃により顔に大きな傷を受け、以降キラ(ストライク)への復讐を誓い、傷を消す治療はせず終盤まで残していた。
登場当初は傲慢かつ高飛車の選民思想に染まった性格と言動の持ち主でナチュラルを見下す発言が目立ったが、物語が進むにつれ少しずつ戦争やナチュラルへの考え方を変化させ、最終的には人情味豊かな仲間想い故の過激さや優しさを併せ持ったプライドや正義感の強い熱い負けず嫌い…ざっくばらんにいうとツンデレな青少年となった。(潔癖さ、生真面目さ、負けず嫌いの激情のあまりヒステリック気味ではあり、この点は続編や劇場版でも色濃く残っている)
但し、神経質ではあるものの自制がきかなかったのは『SEED』序盤のみの話であって、話が進むにつれて多くのことを学び、冷静かつ大局的な視座を持つ優秀な軍人へと成長していった。
特にジュール隊として部下を持ち、彼らに対する責任を持ち始めてからの彼の大局観は、正しくコズミック・イラ一といえるほどのもので、生粋のザフト軍人としてザフトに所属はしつつも、オーブ&クライン派による戦局の混乱が頂点に達する頃に適宜(ほとんどこじつけに近い)行動理由を見つけて柔軟に対応しており、結果的に軍内部でかなり強固な地位を確立している。所属陣営を移動しがちかつ、陣営に残った場合は死にがちなSEEDのネームドキャラとしては、軍内部で生き残り、堅実に出世していくイザークは稀有な存在であり、アスランにはない彼の強みと言ってよいであろう。
このようなイザークの行動を裏切り、あるいは風見鶏と見る向きもあるが、隊長として部下に責任を持つ立場である以上、部下たちを守り、食わせていく義務はなによりも重い責任であり、その責任を完全に果たしているイザークは上司の鏡である。軽率に非難される筋合いは全くない。
ザラ派(急進派)No.2のプラント最高評議会議員かつ国防委員長であるエザリア・ジュールの息子。父親の有無は不明。
士官アカデミーは次席(射撃1位、モビルスーツ戦・ナイフ戦・情報処理2位、爆薬処理3位)で卒業。
そのため首席だったアスラン・ザラを強くライバル視している。
当時辛辣な態度をとっていた理由は上記の他に、ストライク撃破任務において、アスランが命令無視をしたり、理由を問うも模範的な回答しか話さない彼に対して不信感があった為と小説にて心情が明かされている。
また、ディアッカ・エルスマンとは士官アカデミーからのルームメイトで気の合う親友となった。ディアッカがザフトを離反した際も命を救い合い、共に生還した。続編でもその熱い友情は変わらず、ジュール隊の隊長と副官なので、立場上は上司と部下となるが関係自体は変わらずフランクなままである。
ラクス・クラインのことはフルネームかラクス嬢と呼んでいる。ラクスが国家反逆罪となった後は「しかし、私には信じられません!彼女が反逆者などと…」と述べた。特典ドラマCD『イザークの憂鬱』にて「ラクス・クラインファンクラブ会員No.1」との噂があることが判明。
彼女の婚約者だから目の敵にされてたのかもとアスランは考え、キラに気をつけろと言い、キラの口からイザークに伝わった。
この噂について、「確かにラクス・クラインは、素晴らしい女性だとは思う。だが、俺はファンクラブになどは入っていない!アイドルとしては、俺はもうこうちょっとぽっちゃりとした…歌はそんなに自信ないけれど笑顔でとっても人を楽しませるという、そういうタイ…そうじゃなくて!」と独白している。
なお母親から同性愛者という噂もあると言われて非常に衝撃を受けることとなった。両方とも社交界で飛び回っている噂らしく、参謀本部にいる間の貴方の最優先任務は相手のお嬢さんを見つけて噂を否定することだと母親に突きつけられた。…イザーク本人がどう思っているかはわからない上、プラントは子どもが生まれる可能性の高い男女しか結婚できないが一応彼の相手候補とされる女の子はいるにはいる。前述の発言からアイドルの好みはわかったものの、女性の好みは明らかになっていない。はたして…。
隠し設定として、民俗学に興味を抱いており、中でもお守りに関心がある。
実際にオーブに潜入した時に幾つか購入しており、後に結成されるジュール隊のメンバーに配っている。
パイロット技能について
結論から言えば、生粋のザフト所属のネームドキャラとしては現役最強のパイロットの1人である。既に受領が決まっていたクルーゼ、アスランに次ぎ、戦局を左右する核動力機体ながら、最早奇怪とすらいえる程に複雑な装備を持つ実験機に仕上がってしまったフリーダムのパイロット候補であったという点は、71年当時ですら、イザークがザフト全体でも最上位のパイロットであった事実を証明している。
視聴者目線から言えば、特にデュエル時代に於いて、キラに4対1で良いようにやられていた印象が強いが、実際は高い技能を持つ優秀な士官である点を改めて強調しておきたい。
(のちの戦いではデスティニーのパイロット候補であったハイネですらキラに一瞬で無力化されている。実態としては、キラに対抗できるシン・アスランだけが、他のエースと比べても突出して強いということらしい。)
なお、士官学校では射撃1位であった(アスランは熱で2位)にもかかわらず、デュエル以降は主に格闘系の機体に乗るが、その理由は不明である。
ちなみに、アスランは万全の状態であれば、同じく士官学校主席のレイとの生身での銃撃戦において、(不意打ちの銃撃をメイリンを庇った上で完全回避した挙句)銃弾一発でレイの銃を破壊し、武装解除するほどの腕前を持つ。(※漫画Edgeでの描写)
いかに熱があったといえ、そのアスランを抑えて1位を取るイザークの銃の技量は尋常のものではない。
考えられる機体選択理由としては
・単に、当時の近接格闘の教官を倒すほどの強さだったアスランが強すぎて1位を逃しただけで本人としては射撃より格闘が得意だった
・格闘偏重の機体に乗り続けるアスランを、内心未だにライバル視している
・射撃を得意とするディアッカとの連携を意識した選択
等の理由が考えられるが、いずれも推測の域を出ない。
尚、フリーダムのパイロット候補だった点やデュエルに追加されたアサルトシュラウドの装備構成から考えて、ザフト側としてはイザークの適性を射撃武器にあると考えている模様であるが、こちらも推測の域を出ない。
略歴
機動戦士ガンダムSEED
ザフトのクルーゼ隊に所属するエリートパイロット。
序盤はクールキャラであったが、キラの攻撃によって機体を損傷し、その時の衝撃で割れたヘルメットのバイザーの破片で顔に大きな傷を受けて以降、執拗にキラ(ストライク)を追い回すようになる。
この際「きゃわした!?」「痛い…痛い…痛いぃぃぃ」などの名言が生まれた。
中盤からは脅威的な速度でチート化していくキラの踏み台にされることが多くなり、大抵真っ先に撃墜される完全なかませ犬となっていた。その他にも、
- 先述の負傷が原因で冷静さを欠き、ストライクとの交戦中に偶然間に入ってきた民間人の避難用シャトルを、メネラオスから逃げた脱走兵の乗るシャトルと誤解し撃墜する
- 単独先行し過ぎて仲間にとばっちりを食わせる
- 上官命令に従わず飛び出して砂漠に埋まる
など、中盤はとにかくトラブルメーカーであった。
また物語前半は、アスランに幾度も反発し、クルーゼ隊の団結を欠く原因となっていたが、ニコル・アマルフィの殉職時は更衣室に戻った後で何度もロッカーを叩くほどに彼の死を悲しんでおり「なぜあいつが死ななきゃならない!こんなところで!ええっ!?」と思わずアスランに詰め寄り、逆にアスランに詰め寄られた際には悔しさと悲しさのあまり涙を流していた。その後の戦闘でアスランとディアッカがMIAとなりクルーゼ隊のメンバーが離散し消息不明になって初めて「仲間」が大切な存在であったことを強く思い知らされ、後に帰還したアスランに対し「貴様!どのツラ下げて戻ってきやがった!」と厳しい言葉をかけるも同時に彼が無事だったことに安堵した表情を見せる。
ストライクを討った功績が評価されたアスランが特務隊FAITHへと転属となり、別れ際に彼からこれまでの礼と謝罪の言葉をかけられ、「今度は俺が部下にしてやる。それまで死ぬんじゃないぞ。」と、この時点でニコルが殉職、ディアッカもMIAでイザークの中では生存を絶望視していたためにもう2度と仲間を失いたくないという意味を込もった言葉を返しアスランと和解した(尤もこの後アスランは結局ザフトを離れてしまうため、小説版ではその件で一度は明確に失望した様子を見せていた)。
終盤はクルーゼ隊最後の1人となった後、自身の隊(ジュール隊)を任されるようになるが、オペレーション・スピットブレイクでの連合アラスカ基地との攻防戦時、突如新型のモビルスーツが降臨。
「間もなくサイクロプスが作動し、辺り一帯が消滅する」事を忠告され、最初こそ「下手な脅しを!」と言いながら歯牙にもかけず容赦なくフリーダムに斬りかかるも避けられ、逆にコックピット目掛けてビームサーベルによる反撃をくらいそうになるも、デュエルの足を切断されフリーダムが自分を討たなかったことに疑問を抱きつつ、ザフト援軍に回収される。直後その忠告は事実であった事から、それまでのトラブルメーカーな性格に改善の兆しが出始める。(フリーダムのパイロットであるキラからしてみれば罪のない避難民を乗せたシャトルを撃墜したデュエルとイザークに対し憤りがあったが罪を憎んで人を憎まずとばかりにコックピットへの攻撃を避けて恨む気持ちをしまい込んだのだと思われる)。
その後パナマ攻略戦で自軍側の地球連合軍の投降兵への虐殺を目の当たりにして「動けない敵を撃ってなにが面白い…」と漏らし、ナチュラルへの差別意識に疑念を抱くようになり、宇宙に上がってからも新型のゲイツが配備されナチュラルを殲滅できると狂喜乱舞するザフト兵にも醒めた反応を見せるようになった。
この時点で既に「ただひたすらにナチュラルを殺し続けているだけじゃ戦争は終わらない」と考え始めていたと思われる。
なお、ASTRAYではパナマで、まだ連合にいたジャン・キャリーのロングダガーと交戦しており、電子装備グングニールで機能停止に陥ったジャン機にトドメを刺さずに見逃している。描写からして友軍の虐殺を見たのはこの直後と推測される。
さらに、コロニー・メンデルで三隻同盟側のストライクとバスターに遭遇。この時交戦したバスターを見て「ナチュラルがディアッカを殺し彼の機体を奪って乗り回している」と思い込んで「よくもディアッカの機体で!」と激昂するも、そのディアッカ本人に呼びかけられたことで今自分が戦っているバスターのパイロットが死んだと思っていたディアッカだと気づく。
最初はザフトから離反していた上に、ニコルやミゲルを手にかけたストライクと行動しているディアッカに「生きていてくれたことは嬉しい。…が事と次第によっては貴様でも許さんぞ!」と怒りを露わにしたがディアッカの提案で銃を向けずに話し合いを行う。
それでもなお「敵の言葉を易々と信じるほど俺は甘くない!」という警戒心からディアッカに一度銃を向けつつも彼からの説得を受け、そこで因縁のストライクの乗り手であり、サイクロプスを事前に知らせ自分を救ったフリーダムのパイロットが自分と同じコーディネイターのキラだった事、そのキラがアスランの幼馴染であった事、そしてアークエンジェルで捕虜になってた間に見たナチュラル側から見た苦しみなどを聞かされ、戦争とは何かと深く考えるようになる。
なお、小説版ではこの時、キラとアスランがお互いのことに気付いていながら殺しあっていたことを「そんな悲劇があっていいのか!?」と驚愕している。また、大きく成長していたディアッカの姿を認めながらも「自分も彼らについて行ってはプラントを守るものがいなくなる」と葛藤し、あえてザフトに残留し、自分なりのやり方でプラントを守る決意を固める。
そして最終的に、少々間接的にではあるが三隻同盟側に手を貸し、第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦を終わらせる事となった。
この際、
- 核攻撃部隊「ピースメーカー隊」の母艦であるアガメムノン級宇宙戦艦「ドゥーリットル」の艦橋をグレネードで破壊し、撃沈する。
- ストライクルージュの死角を狙ったフォビドゥンの一撃を防ぐ。同時にこのシーンは彼が前半で差別していたナチュラルと仇敵として憎んでいたストライク(正確にはストライクのデッドコピーではあるが)を初めて直接助けた瞬間でもある。
- ビームが効かないフォビドゥンに対し、接近戦をしかける。直撃を受けてもアサルトシュラウドをパージしてビームサーベル二刀流で突撃して肉薄、両腕を斬り落とし、とどめにコクピットを貫く。
- 錯乱して暴走するレイダーに対し、バスターの収束火線ライフルを借り、デュエルの残エネルギーを注ぎ込んだ一撃を見事に命中させ撃墜する。
という鬼神のごとき活躍を見せている。しかも、これらの活躍はいずれも種割れしていない(そもそもSEEDを持つ者ではない)状態且つ、大戦中期に実験的に製造されたGAT-Xシリーズの1号機で挙げた戦果であり、機体性能も込みの活躍をするキラやアスランにも引けを取らない大戦果だったといえる。
終戦後は最年少のプラント最高評議会議員となり、プラントと地球側の和平条約締結に尽力したが、HDリマスターでは白服に修正されており、黒歴史化した可能性がある
なお、この時点で既に顔の傷は消している。
ディアッカと違い、SEED本編では一度もキラと直接顔を合わせていないが恐らくSEED終了からDESTINY開始までになんらかの形で面識を持ったと考えられる。
機動戦士ガンダムSEED DESTINY
前作の条約締結後、議会の総辞職により退任。
シャトルの件で民間人殺害の罪に問われ、極刑になりかけるがデュランダル議長に救われザフトに復帰。
第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦時はザフト側にとっても多大な戦果を挙げていることもあってか、ナスカ級ボルテールを旗艦とするジュール隊の指揮官となる。この際、赤服から白服に昇格している。
序盤、初登場はユニウス・セブン破壊活動の際で、ジュール隊を率いた。
以降アスランをザフトに戻るよう説得したっきり、中盤(第2、第3クール)は一切出番がなかった。しかし、デュランダルによってロゴス打倒が表明されると本質がパトリック・ザラの時と変わらないと同時に『全てロゴスが悪い』という聞こえの良い言葉で人々を煽動するデュランダルを疑い始めるとともに、地球各国のシステムの中枢にも関わるロゴス打倒が連合と戦うよりも遙かに難しいにもかかわらず、無関心な上に茶化したような会話をする年上の副官に対し
「笑い事ではないわ!」
「実際大変なことだぞ!これは!ただ連合と戦うより遥かに!」
「少しは自分でも考えろ!その頭はただの飾りか!ふんっ!」
と強く怒鳴りつけるなど、憤りを抱くようになる。
その後のアスランの脱走についても、アスランが何かを知って口封じにあったということを気付きながらも慎重に行動していた。また、THE EDGEではディアッカと共に以前から疑念があったであろうデュランダルを支持するラクスも偽者であったと確信する。同時にレクイエム使用になんの疑問も抱かない部下達を叱責し、ザフトがすべきことと守るものが何かを、改めて問い直していた。
終盤はSEED同様ザフトとしてプラント防衛に当たったが、自分達が中継点を破壊したレクイエムの再使用とそれに対するアークエンジェルの出現を決定打としてデュランダルを見限る。(加担してないアピールのために)ボルテールを後方に下がらせ、「ザフトの艦だ!あれは!」とディアッカや旗下のMS隊と共にザフトの軍人としてザフト艦のエターナルの援護をする。
終戦後はラクスの傍らに付き添う姿があり、その際白服姿のキラとラクスが抱き合う様子を見てディアッカやシホと共に微笑んでいた。
終戦後設定で描かれたドラマCD「イザークの憂鬱」でプラントに来たキラと初めて生身での直接の会話が聞ける。この時点でかつて敵対していた際のわだかまりは既に過去の話と割り切っているのでイザーク自身はキラに対しては悪印象はなく、「ここは軍本部のビルだから僕みたいのがあんまりウロウロしてちゃまずいでしょ?」と話すキラに「当たり前だ!フリーダムのパイロットが!ここはお前に何度も煮え湯を飲まされた連中の総本山だぞ!うっかり後ろからサックリ刺されたらどうする!生身の戦闘はからっしきなんだろ!?また地球側と険悪になれというのか!?」と叱り、自分もここを出る所だったのでラクスの公邸までなら送ってやろうとする。しかしながらキラの方はイザークについての話をアスランにあることないこと吹き込まれた為、断り逃走した。
機動戦士ガンダムSEEDFREEDOM
20年ぶりの続編である本作にも登場。かつての愛機も意外な形で再登場する。
実は…
ちなみに当初の予定では、残忍な性格のまま終盤に戦死する予定だった。当初のデザインは「真の悪党で情のない序盤で死ぬ脇役の敵」「多分死ぬと思う」「(関くんは)とりあえずイライラしてて欲しい」と監督により脚本上早急に散る予定のキャラであった。
だが声優関智一の好演(演じていくうちにだんだんとイザークは本当はそこまで悪い奴ではないのでは?と思ってそれが演技に反映されていったのもあるとのこと)と、メイン4人に次ぐ人気を博して助命嘆願まで起こったことから、“復讐を目指す負けず嫌いなツンデレ”へと大幅にキャラクター路線が勝手に変貌していき、人気が上昇、熱血漢で人情味ある性格に徐々に改善されて最後まで生き延び、DESTINYでは白服に昇格するという厚遇を受け登場する事となった。
戦禍の絶えないコズミックイラにおいて、キラやラクスらの影響から正義や戦争について深く考えるようになった、数少ない(というかほぼ唯一の)オーブ系派閥に属したことがない軍人であるイザークは、いわば「キラたちの行動の成果」といえる存在にまで成長したのである。
関智一氏が演じたことにより。なぜか『死なせないで嘆願書』まで届く始末に(なおガンダムSEED無印の頃にはイザークのシャワーシーンを求む書まであった模様)。
監督の福田氏曰く「作中(SEED)最も一人歩きし、成長してくれたキャラクター」との事。なお、イザークの生死に視聴者の人気の影響があったか、という問いに対しては「それは、実は関係ないです。」と否定している。そのため、助命嘆願の影響力はなかったと考えるのが妥当となる。
全ガンダム大投票では、SEEDシリーズキャラクター内ならばキラ、アスラン、ラクス、シン・アスカに次ぐ支持を得ている。
監督からも『彼が生き延びたのは君(関)の力だよ』ということで結果としてこのキャラは生き残ることとなった。(“お願い!ランキング ガンダムSEEDよりイザークの裏話”他など…)
なおこれについて関氏は生き残ったこと自体は嬉しかったものの「生き延びてうれしいですけど、それって(当初)思ってる通りに演じられなかったってことじゃないですか。だからちょっと反省点でもあり、あまり胸を張って語れるエピソードではないんですよね」とも言っている。
搭乗機
フリーダムガンダム:パイロットの候補者だったとされる。
ギャンシュトローム:作中で搭乗はしている場面はないが、福田監督によればアグネス・ギーベンラートが搭乗しているギャンは元々はイザークの機体だったとされる。
ゲーム作品での扱い
スーパーロボット大戦シリーズ
- SEED設定準拠
フラグ必須だったり無条件だったりとまちまちだが、いずれにしてもストーリー終盤に仲間になる。
スパロボ初参戦となる「第3次α」では、上記のフリーダムガンダムのパイロット候補を反映させようとした名残か、没データでハイマットフルバーストのカットインが存在している。
「スパロボJ」では終盤に草壁春樹率いる木連軍との共闘によるスポット参戦後、クルーゼ率いるザフト軍到着後に撤退した、と思ったらいつの間にか自軍に合流している(残る敵はスパロボオリジナルだけ、かつそいつ等によってザフトにも被害が出ているからなのだろうが)。
「スパロボW」でも終盤に隠しとして登場、条件を満たさない場合プラント防衛のスポット参戦のみになる。この時、シホ等のアストレイで登場したパイロットも同席。加入は終盤なうえ、尖った武装や必殺武器用意されていない為やはり火力不足は否めない。更にSEEDにおけるイザークの名場面であるフォビドゥンガンダム&シャニ撃墜シーンは、合体攻撃としても未だに再現されたことがない。
なお、いずれの作品でも原作では直接対峙する機会がなかった黒幕であるクルーゼに対する敵対後のやり取りも補完されており、
第3次αでは「この戦いが1人の男によって操られていた事は聞いた…」「プラントの未来を1人の人間のエゴによって決められてたまるか!」
Wでは「クルーゼ隊長…いや、ラウ・ル・クルーゼ!プラントと地球の戦いを裏から操っていたお前は絶対に許さん!」
と、アスランやディアッカと同様元上官に対し明確な怒りを露わにし決別する。
声優ネタとして、Jではドモンに対し「モビルファイターごときで俺を止められるかぁーっ!」、Wでは(デュオらにさんざんガンダムファイトネタを振られたのもあり)アームスレイブに乗る相良宗介に「貴様もG同士のファイトを申し込む気か!」(それに対し宗介も「よく分からんが頭部を破壊する」と返している。が、ASの全高はMSの半分程度である)といったセリフもある。
- DESTINY設定準拠
「スーパーロボット大戦Z」に登場し(やはり隠し)、乗り換えでインパルスガンダムに乗れる。フォースインパルスの「エクスカリバー」の際には専用のカットインも用意されている。自軍加入条件に関わるキャラはアスランだけでなく珍しくキラも関わっている。原作では殆ど絡みがなかったシン、ルナマリア、レイと言ったザフトの後輩パイロット達への特殊台詞や、黒幕であるエーデルやジ・エーデルへの特殊台詞、ギンガナム相手には「俺にシャイニングフィンガーとやらを見せてみろ!」と発したりと加入期間は短いながらも特殊台詞はそこそこ豊富である。加入後は話に聞いていた以上にイザークが熱血漢だったことをシンに驚かれたりしていた。
「スーパーロボット大戦K」・「スーパーロボット大戦L」では珍しく無条件で参入。Lでは嘗ての愛機であるデュエルガンダムが隠しで登場。
DESTINY本編終了後設定の作品である第3次ZやUXなどでは登場しないか、NPCのみの出番に留まっている。
ガンダムVSシリーズ
デュエルガンダムでのプレイヤー機体版とスラッシュザクファントムのアシスト版が存在する。
デュエルはパージを生かした戦術を取ることが出来、ザクの方はインフィニットジャスティスガンダムの主力武装になっている。
特にアシスト版はボス版のインフィニットジャスティスも使用してくるので魅せプレイを行う際の最大の障害と言えるレベルの厄介な武装となっている(逆にイザークにさえ注意すれば魅せプレイが簡単にできる)。
Gジェネレーションシリーズ
シャイニングフィンガーとゴッドフィンガー発動時に専用セリフが用意されている。これだけなら他の大多数のキャラにもあてはまる事なのだが、イザークは中の人繋がりということもあるせいなのかドモンのセリフを踏襲したものになっており、挙げ句の果てには「我が流派東方不敗…って、違うわ馬鹿者!」とノリツッコミ(?)までかましてくれる。
さらには、2022年10月~2023年8月の間、月1回のサイクルで「イザークの種になる話」を全10回配信している。
余談
劇場版公開を記念した極楽湯とのコラボメニューには「イザーク隊長の種まきミルク」と言うものがあるが、元ネタはおそらく関智一氏がパーソナリティを務めたラジオ番組「イザークの種になる話」…だと推測される。特に深い意味はない…はず。
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ディアッカ・エルスマン シホ・ハーネンフース アイザック・マウ
機動戦士ガンダムSEED FREEDOMにて(ネタバレ注意)
「時代錯誤のバカ者共が…っ!」
ザフトが階級制を導入したのに合わせて、中佐となっている。
相棒のディアッカと共にプラント参謀本部の情報将校の任に就いており、物語中盤ではターミナルからの情報によりファウンデーション王国の蜂起とラクス拉致に同調し、ザフトのデスティニープラン賛成派を率いてクーデターを起こしたプラント国防委員長のハリ・ジャガンナートの動きをいち早く察知、ディアッカやシホと共に最高評議会議長のラメントをエターナルへと避難させる。(その際エターナルに待機していた母親がシホに意味深な視線を送っていたのでムッとした視線を送っている)。
その後はディアッカのライトニングバスターと共にかつての愛機に大改修を施したデュエルブリッツにミーティアを装備しクーデター鎮圧の為出撃。
イザークは「よくもまぁこんな古い機体を……」と悪態をつくも、かつて共に大戦をくぐり抜けた愛機に再び乗りこんだその表情はどこか嬉しそうであった。
キラ達コンパスによるラクス救出が成功し、ジャガンナート派の兵士も多く逮捕されたためクーデターは失敗。広域通信で投降を呼びかけるがジャガンナートが聞き入れなかったため、ミーティアで多数のジャガンナート派を一網打尽にする。何度も何度も勧告を通達して説得を試みながらも、最後はミレニアムの行く手を阻もうとするジャガンナートの乗艦に肉薄する。
この時、かつてストライクから受けた傷や失った仲間への思いから復讐に駆られていたころの己と目の前の哀れな男を重ねたか、「多くの同胞を失った悲しみを忘れたのか!」と胸中を露にするジャガンナートの切実な言葉に対して苦い顔をしながらディアッカと共に「忘れてねえよ……」「だからこそ…こんなことはもうやめねばならんのだ……!」と告げる。
時代に弄ばれた一介の兵士から自ら時代を切り開く戦士に成長した姿を視聴者に見せつけると、亡き戦友から受け継いだランサーダートをブリッジに叩き込み彼を粛清、同胞を手にかけざるを得なくなったことに後味の悪さを感じつつも、ザフト側の動きを制することでキラ達を助けた。
ディアッカと共に登場時間こそ短めだがかつての愛機に再び乗り、印象に残る活躍を見せてくれた。