概要
2009年発売の任天堂携帯機スーパーロボット大戦シリーズ第6弾。
タカラトミーとの版権の関係で不可能と言われていたゾイドシリーズが初参戦したことが話題を集めており、他にも「ガン×ソード」や「蒼穹のファフナー」も当時では参戦が厳しいと言われていた。
さらには本作は電脳戦機バーチャロンシリーズの正史に組み込まれている。
(さすがにボカされてはいるが。後述の通り低評価を受ける中、バーチャロン関連はかえって不自然なくらいに出来が良い)
特筆すべき世界観として、本作は地球が2つ存在する。
起点となる地球(マジンガーやSEEDやファフナーの世界)に対し、ダリウス界を通り抜けることで、『キンゲ』『ゾイド』『ガンソ』の3つの地域が存在するもう1つの地球に行くことが出来る。
評価
「スーパーロボット大戦W」がそれなりに好評で、「スーパーロボット大戦Z」と同様に2000年代に公表・放送された「(当時の)若い」作品が多い点から当初は期待する反応が多かったが、スパロボシリーズにおける評価は極めて低く、しばしば『黒歴史』とか『クソゲー』の略とか呼ばれることが多い。
伏線の回収が不十分だったり不必要な原作改変が行われたシナリオ、主人公の捻くれた言動、なんと挙句の果てに楽曲盗用といったマイナス面ばかり目立ってしまったのである。
そしてペアユニットを初採用した作品であるのだが調整がされきっておらず、せっかくペアリングさせても組んだ敵に攻撃があまり効果的じゃなかった事、そもそもペアリングさせるよりソロで活躍できるユニットが強すぎた事もこの作品の評価を下げる一因になってしまっている。
一方で、前作「スーパーロボット大戦W」で培った技術をフル活用したニンテンドーDSの限界に挑んだハイクオリティな戦闘アニメやより快適な操作性に定評があり、そのノウハウは次回作「スーパーロボット大戦L」にも受け継がれた。
ちなみにタイトルのKは地球を守るKnight…などといった深い意味はなく、なんと『携帯機』の略。開発時のコードネームにすぎなかったものがなんとなくの流れで正式タイトルに採用されてしまったらしい。
ここまでボロクソに言われている今作だがバーチャロン周りに関しては素晴らしいまでの出来を誇り、蒼穹のファフナーに関しては何と公式の続編にて『スパロボKの描写の方が正しかった』事が発覚した。
また、EDでは後に公開された『機動戦士ガンダムSEEDFREEDOM』の一部設定を予言していたりもする。
なので、『本体の出来はともかく参戦作品の展開の発展に寄与した作品』と言えなくもない(しかし当のバーチャロンのシリーズは現在停止中なのだが…)。
参戦作品
作品一覧
★・・・シリーズ初参戦作品
☆・・・携帯型ゲーム機初参戦作品
★機動戦士ガンダムSEED C.E.73-STARGAZER-
☆神魂合体ゴーダンナー!! SECOND SEASON
★機獣創世記ゾイドジェネシス
解説
全14作のうち00年代の作品がほとんどで、該当しないのはマジンガーZとダンガイオーの2作。SEEDは「これを参戦させないとアレが登場できない」というキャラ・メカ・設定等が登場しておらず、意図が不明となっている。
バーチャロンマーズは以前に参戦した『第3次α』と同様、並行世界から跳んできた設定だが、セガの監修を受けており見どころは多い。
SEEDスターゲイザーとゾイドジェネシスは原作のストーリー再現が今回のみ。前者は2度目にして現状最後の参戦となる『スパロボ学園』では再現する余地が無いゆえの結果。後者は『OE』にも参戦しているが、販売終了したダウンロード限定タイトルなうえ劇中でも空気である。
登場人物
主人公勢
イディクス(敵勢力)
メカニック
セルケリウス
ソルヴリアス(ソルヴリアス・レックス、ソルヴリアス・レギーナ)
その他
- スパロボで初めて発売が当初の予定より前倒しされた。
- 携帯機スパロボではそれまで65535だったダメージ上限が撤廃されているため、一部のユニットは養成次第で10万以上のダメージを与えることが可能になった。(やろうと思えばラスボスも一撃で撃破可能)
関連タグ
スーパーロボット大戦W(前作)
スーパーロボット大戦L(次作)
機動戦士ガンダムSEEDC.E.73STARGAZER バーチャロン
外部リンク
電脳戦機バーチャロン masterpiece 公式サイト InsideTheGate CHRONICLE 32.…バーチャロンシリーズにおける本作の立ち位置について触れられている。