概説
ゲームボーイアドバンスで発売された最後のスーパーロボット大戦。戦闘演出はGBAの性能を限界まで用いたと言われており、GBAで唯一ダメージモーションまでも用意している。
全体的なゲームバランスは良好な部類で、特に難易度に関しては熟練プレイヤーからは物足りないとされるも、初心者でもとっつきやすくスパロボを純粋に楽しむ分には申し分ない匙加減となっているため、特にスパロボ初心者にお勧めできる一作。
ギャルゲーなスパロボ
本作の特徴として、主人公機に3人の女性サブパイロットが存在し、パートナーごとに異なるイベントやパートナーの出撃回数に応じてエンディングが変化するという「パートナーシステム」が存在する。
いわゆる恋愛シミュレーション的な要素であり、特に男主人公に関してはファンの間で「ハーレム主人公」と呼ばれることがある。(女主人公の場合はライバルキャラとの恋愛要素が強いため、堕天使姉さんのような女子校のお姉様展開にはならない)
本作がそうした面をファンから強調されている一因として、シナリオを担当した脚本家が本来バリバリにシリアスな物語を描くことに定評があったことがあり、本作はそうした意味でも他の作品とは違った個性を持っている。
ストーリー
人類が火星にまで進出した未来の世界。
しかし、人種や人口増加に付いて根本的な解決策は見出されず、いまだ多くの場所で戦争が起き続けていた。
さらに遺伝子操作による先天的才能の調整の成功、度重なる地殻変動による"オルファン"と呼ばれる異星文明遺跡の出現など、世界各地で様々な異変化が起きていく。
そんな中、遺伝子操作された人間"コーディネーター"との間に人種問題が持ち上がり、それは大きなうねるとなって長期的な戦争が勃発。また"オルファン"を巡り、"リクレイマー"と呼ばれる集団が各地で戦闘行為を繰り返し、地中上の治安は悪化の一途をたどっていた。
そして火星でも、『木星トカゲ』と呼ばれる謎の異星人たちによる侵攻が派生。彼らによる地球圏への侵攻もはじまり、地球は外内で大きな問題を抱えることとなる。
そんな混迷を極める世界で、物語は新造の宇宙戦艦"ナデシコ"の完成から始まる……。
参戦作品
作品一覧
★マークはシリーズ初参戦作品。
☆マークは携帯型ゲーム機初参戦作品。
解説
宇宙世紀系のガンダムシリーズが初めて未参戦となった。
『ゼオライマー』のグレートゼオライマーは本作が初お披露目となる。
バンプレストオリジナル
主人公
紫雲統夜(トーヤ=セルダ・シューン)
パートナー
その他のオリジナルキャラクター
オリジナル機体
※()は後継機
余談
- 基本システムに致命的なバグがあるうえ、製作過程でメインライターが途中離脱するトラブルに見舞われて「重要な設定のいくつかが丸ごと未使用に終わる」「オリジナルキャラクターたちの活躍が希薄に終わってしまう」など、大変惜しい個所がいくつか散見される。
- また今作に登場するとある優柔不断キャラが原作と異なり熱血気味になって殺意を向きだしたり、とあるキャラが後の作品でとんでもないことをしでかすとあるキャラを抹殺すると言う描写が存在する。
- OGシリーズには『ムーン・デュエラーズ』から参戦。使い切れなかった設定などが再編され、その魅力の再確認がなされることになった。
関連タグ
スーパーロボット大戦D(前作)
スーパーロボット大戦W(次作)
コズミック・イラ・・・本作の舞台。