CV:松風雅也
人物像
アル=ヴァン・ランクスに尊敬の念を懐き、彼に師事するフューリア聖騎士団の準騎士。
出世欲が強く、直情的かつ自己中心的な性格の持ち主であり、フューリーとして他種族を見下す傾向の強い種族至上主義者であるが、その一方で頭に血が登りやすく、単純な挑発に乗ってしまう等、精神的な未熟さを垣間見せる。
過去にアル=ヴァンと共にアシュアリー・クロイツェルに潜伏し、そこでテストパイロット候補という形でカルヴィナ・クーランジュから戦技指導を受けていたが、内心ではカルヴィナを見下していた(地球側の企業で戦技を学んだことに関しては、ジュア=ムなどの準騎士が過去の大戦で実戦を経験していなかったことも関係している)。
その後、師であるアル=ヴァンが騎士として失脚すると、その穴を埋める形で騎士に昇格。騎士として深紅のラフトクランズを駆る。
しかし、アル=ヴァン失脚の直接的な原因となったカルヴィナ、そして紫雲統夜に対して強い憎悪を向け、彼女達を執拗に追いかけるようになる。
各作品において
スーパーロボット大戦J
アル=ヴァンを慕っていた反動から精神を崩壊させ、凶暴化。
ラースエイレムを使い無抵抗化した敵対勢力を殲滅するなど、騎士に有るまじき戦いを繰り広げる。
しかし、ラースエイレムに頼った戦い方が目立ったこともあり、その能力に胡座をかいた感は否めない。
最終的にはガウ・ラ=フューリア内部に侵攻して来た特務分艦隊を迎撃するため、艦内で戦闘を繰り広げるが、力及ばず撃破され、死への恐怖を口走りながら戦死した。
スーパーロボット大戦OGムーン・デュエラーズ
騎士としての初陣でアル=ヴァンが失脚する原因となったカルヴィナと交戦。
彼女に追い詰められた際に窮地を脱するためとは言え、皇族の許可無く使用することが禁じられていたラースエイレムを無意識の内に起動させてしまい、これによって騎士の身分を剥奪された。
その後、カロ=ラン・ヴイの奸計によって諜士へ転身。クストウェル・ブラキウムを新たな乗機としてアル=ヴァンの失脚、そして自身を間接的にとは言え陥れたカルヴィナに対して強い執着心を以って追い詰めるが、最終的に師と仰いでいたアル=ヴァンと剣を交えることになり、そのショックに対してついに発狂。カルヴィナとアル=ヴァンに憎悪を剥き出しにするものの、撃破された。
フューリー至上主義を掲げながらも過去に弟のアドゥ=ムが人工冬眠中の事故で命を落としたことから家族を強く思う一面を覗かせており、彼の出世欲の強さもそこに起因していた。
しかし、騎士からの転落は、彼が歪む原因を作るには十分なものであったと言える。
人間関係
共通
上司。
『OGMD』では失脚した彼の名誉回復を願い出るなど、誰よりも強く慕っていた。
アル=ヴァンもジュア=ムの戦う理由に理解を示しており、自身の失脚に巻き込まれないように配慮もするなど良好な関係を築いていたが……『J』と『OGMD』で展開は全く違えどジュア=ムが発狂する原因となったのもアル=ヴァンであった…。
『J』ではアル=ヴァンが去った後の上司。
ジュア=ムの狂いぶりには彼女も手を焼いていたようだが、ジュア=ムの方からは最期まで様付けで呼ばれているなど一定の敬意は払っていた。
『OGMD』では上司とならなかったためか関わりが薄くなっており、戦死した彼女に対して罵倒する様な発言もしている。
フューリア聖騎士団の長。
流石に後半で凶暴化したジュア=ムも彼には逆らえなかったようである。
フューリーを統べる皇女。
『J』と『OGMD』でジュア=ムからの感情が大きく異なり、『J』では発狂後も彼女に対しては敬意を貫いていた。
一方『OGMD』では弟のこともあって逆恨みしている。
かつての教官。
尤も、前述の性格のためか、内心では地球人である彼女を軽視していた。
『OGMD』ではアル=ヴァンの境遇が『J』における彼女のルートに準拠しているためトーヤよりも彼女の方と因縁が深く、アル=ヴァンの失脚や自身の転落にも関わっている結果『J』以上に憎んでいる。
フューリーにおける英雄エ=セルダ・シューンの息子であり、因縁の相手。
『OGMD』では因縁が浅いため、発狂後は執拗に狙われない上、逆に立ちはだかる彼を邪魔者と認識している。
OGMD
諜士団の諜士。
騎士と諜士という立場の違いだけでなく、性格的にも反りが合わない模様。
当初は見下していたが、自身が騎士を除名されてしまってからは逆に見下されることに。
諜士団の諜士長。
諜士に回されてからの上司であり、クストウェル・ブラキウムを与えられ一見優遇されていた様に見えるが、実際彼からは捨て駒程度にしか思われていなかった。
クド=ラ
『OGMD』で名前のみ登場。
明言はされてないが名前の響きと、カロ=ランとの会話では明確に「近親者」とされているので、妹であることがユーザーから有力視されている。
彼女と両親がガウ=ラ・フューリア内の冷凍冬眠施設「刻旅の杜」にて眠っているが、覚醒の目処が立っていない模様。
言動の節々から彼女と家族のことを大切に想っていたのは間違いなく、彼女達の存在が『OGMD』のジュア=ムの戦う理由の根幹と言っても過言では無かった。
アドゥ=ム・ダルービ
同じく名前のみ登場の弟。
冷凍睡眠中の事故で目覚めないまま死亡したらしい。
このこともあってクド=ラ達家族の身を案じる思いが強くなっている。
一方、この不慮の事故死は、シャナ=ミア皇女らフューリー中枢への拭い難い不信感へと繋がってしまってもいる。
クストウェル・ブラキウムのラースエイレムを使い勝ち誇っていたところを、エクサランス・ガンストライカーの時流エンジンの力で邪魔される。
搭乗機体
- ヴォルレント
- ラフトクランズ
- クストウェル・ブラキウム(OGMDで搭乗)