概要
フェル・グレーデンとラージ・モントーヤの父が開発した動力機関。
エクサランスの動力機関で燃料を必要とせず、時間が流れている全ての場所に存在する「時粒子」を取り込んでタイムタービンを回すことでエネルギーを生み出せる永久機関である。
時の流れが一定であるため、生み出せるエネルギー量も一定であり、エネルギーの消費が激しくて供給が追い付かなかった場合はエネルギー不足に陥ってしまうという弱点が存在する。そのため、エネルギー不足を解消するには時流エンジンのエネルギー変換効率を上げるしかない。
元々はタイムマシンの動力源として開発されており、時間転移が可能となっているが、暴走するとタイムタービンが異常な速さで回転して過剰運転の状態になり、臨界点を超えるとタイムスリップしてしまう危険性もある。
Rではラー・カイラムの核融合炉またはナデシコCの相転移エンジンの爆発に巻き込まれたことによって時流エンジンが暴走し、5年前の世界に飛ばされているが、デュミナス撃破後の爆発に巻き込まれて元の世界に戻っている。
OGシリーズでは時間転移だけでなく、空間転移や次元転移も可能になったことで危険性がさらに高まっており、フィオナ・グレーデンのエクサランスの時流エンジンが暴走してラウル・グレーデンがラージやミズホ・サイキとともに平行世界に飛ばされてしまった。
OG外伝でコンパチブルカイザーとGサンダーゲートのオーバー・ゲート・エンジンがラウルのエクサランスの時流エンジンと共鳴したことによってフィオナのエクサランスが転移してきた。
その後はテスラ・ライヒ研究所で調整を受け、タイムタービンの突っ掛かりがなくなって万全な状態になった。
OG外伝のエピローグで時流エンジンの悪用を恐れたラウルたちの要望により、テスラ研でエクサランスと共に解体され、関連データも削除されたが、ムーン・デュエラーズでギリアム・イェーガーからの要請で新たに時流エンジンを開発することになり、ラージとミズホはフューリーの所有する特殊装置「ラースエイレム」に対抗するための手段として頭の中の設計図を頼りに「可逆性タービン」を搭載した時流エンジンとエクサランス・ガンストライカーを短期間で完成させた。
可逆性タービンは従来の時流エンジンのように時粒子を取り込んでエネルギーを生み出すだけでなく、エネルギーを入力することで時粒子を加速させることができるようになり、時粒子を減速させるラースエイレムを搭載したフューリー機に対抗できるようになるが、時粒子の加速は時間を加速させることを意味するため、使い方次第で暴走する危険性も高まっている。
時流エンジンは他の動力機関と違って生産性が高く、データがあれば一般的な材料で完成させることができるため、悪用を目論む勢力によって量産される危険性が存在する。