概要
ギリアム・イェーガーが開発した機動兵器「XNガイスト」のコアとして搭載されていた次元転移装置。オリジナルである「アギュイエウス」とそれを基に開発された「リュケイオス」が存在する。
アギュイエウスは小型で転移できる範囲が狭いが、装置も含めて次元転移できる利点がある。リュケイオスは大型で装置そのものは転移できないが、転移できる範囲が広いため、大規模な次元転移が可能である。
ギリアムはヴィンデル・マウザーに対し、アギュイエウスについて「やはり、あれは二度と作動させてはならぬ装置……。修復などするべきではなかったのだ」と発言していることから、開発者が別にいると思われる。ギリアム自身が開発者の可能性もあるが言及がないため、現在も開発者は不明のままである。
ヒーロー戦記
ギリアムは仮面を被って「アポロン総統」と名乗り、「ネオ・アクシズ」を組織して特殊空間「ヘリオス要塞」を作るが、アムロ・レイ、南光太郎、モロボシ・ダンの3人を主力とするZEUSに敗北し、XNガイストも破壊されて次元の狭間に消えていくが、ギリアムとアギュイエウスは健在であった。
シャドウミラーの世界
ギリアムはアギュイエウスを使って幾度も次元転移を行い、元いた世界に戻ろうとするも帰れず、地球連邦軍特別任務実行部隊「シャドウミラー」のいる世界に転移した。転移したギリアムは「ヘリオス・オリンパス」の偽名を使ってアギュイエウスをテスラ・ライヒ研究所に持ち込んで研究を開始し、アギュイエウスを基にした大型次元転移装置「リュケイオス」を開発しつつ元の世界に帰還する方法を探していたが、起動実験の事故でOGの世界に飛ばされてしまった。
残されたアギュイエウスはシャドウミラーに目を付けられてしまい、ツヴァイザーゲインの頭部に搭載された。
アギュイエウスを手に入れたシャドウミラーは反乱を起こすが、キョウスケ・ナンブ大尉率いる特殊鎮圧部隊「ベーオウルブズ」に追い詰められて敗走、テスラ・ライヒ研究所のリュケイオスを使ってOGの世界に転移することとなり、アクセル・アルマーの転移後にリュケイオスが爆破され、消失した。
転移したものの、ギリアムなしでは安定した転移ができず、ラミア・ラヴレスは言語中枢が壊れてしまい、ハーケン・ブロウニングとアシェン・ブレイデルはエンドレス・フロンティアに飛ばされてしまった。
スーパーロボット大戦OGシリーズ
シャドウミラーより先に転移したギリアムは素性を隠して地球連邦軍に入隊し、特殊戦技教導隊の隊員として活躍した後、解散後は情報部の所属となるが、システムXNが悪用されることを危惧しており、L5戦役後に転移したシャドウミラーが侵攻したことでギリアムの予感が的中してしまう。
シャドウミラーと対峙したギリアムは通信回線を開いて素顔を見せ、自身がヘリオスであることを明かしてシステムXNの危険性を説き、戦闘後にハガネとヒリュウ改の部隊(後の鋼龍戦隊)のメンバーに自身の素性と目的、システムXNについて明かした。
シャドウミラーとの決戦でラミアの活躍によってツヴァイザーゲインが大破し、その隙を狙ったギリアムはファイナル・コード「アポロン」でアギュイエウスを起動させ、アインストに侵食されたネビーイームからの脱出を試みるもアインストに利用されてしまい、アインストの宇宙に転移してしまった。
シュテルン・ノイレジセイアの撃破後、アギュイエウスとSRXのT-LINKシステムを接続し、人の思念を集めてエクストラ・コード「ゼウス」を起動させ、地球圏に帰還することに成功した。
帰還後、ギリアムはかつての半身であるXNガイストに別れを告げてアギュイエウスを爆破処理し、OGの世界で生きることを決意する。