モロボシ・ダン
もろぼしだん
「名前? そう、モロボシ・ダンとでもしておきましょう」
「デュワッ!!」
- 森次晃嗣:『ウルトラセブン』(ウルトラセブンの声と兼任)
※『ウルトラセブン』以降で客演した映像作品、舞台作品においてモロボシ・ダン役と出演している。
- 廣瀬友祐:パチスロ『ウルトラセブン』
- 鍛治本大樹:『ウルトラセブン IF Story「55年前の未来」』
外見年齢23歳。漢字表記は諸星弾。M78星雲光の国からやって来た恒点観測員340号ウルトラセブンの仮の姿で、ウルトラアイを着眼して変身。
地球人の青年、薩摩次郎の勇敢な行動に心を打たれたセブンが、彼の魂と姿をモデルにしたことが第17話で判明。すなわち、ダンは宇宙人たるセブンの変身による仮の姿であり、地球人ハヤタと一心同体となったウルトラマンとは異なる。
第1話で風来坊として登場し、ウルトラ警備隊に協力した功績によって入隊。
ダンの意識は宇宙人そのものであるが、性格は温厚かつ誠実。
事件解決の際には必要に迫られない限りセブンに変身しないなど、あくまで地球のルールに従っている。
『ウルトラマンレオ』では地球滞在が二度目ということもあってそれをよく理解しており、第1話のように怪獣の仕業としか言いようがない事件が起きてもレーダーが怪獣の反応を示さなかった場合は異常なしと認めるしかなく、おおとりゲンにも地球のルールに従うよう諭している。
怪獣によって犠牲者が出ると事前に知っていながら黙っていた人物や、後年にウルトラマンでないと知り得ないことを口走って周囲から怪しまれた人物がいたので、おかしな理屈というわけでもない。
第26話で超兵器R1号の使用についての意見にフルハシ隊員に対して「それは血を吐きながら続ける悲しいマラソンですよ」と宇宙人の側に立った発言をする事もあるが、例え地球人側に過失のある案件であっても、最後まで自身が愛した地球人の側に立ち続けた。
とはいえ、基本的には宇宙人と地球人の共存を望んでおり、第6話ではペガッサ星人と談笑したり、第37話では共生を提案したマゼラン星人マヤが自決してしまった事に傷心する場面が見られた。
第12話ではウルトラ警備隊とM78星雲人である自身が地球の平和を守っている事を例に挙げ、いつかそんな日がやって来る事を信じているような独白を残している事からもそれが覘える(そういった意味ではこの組織は理想形だと言える)。
最終回(第49話)でアンヌ隊員に「僕は…僕はね、人間じゃないんだよ!!M78星雲から来たウルトラセブンなんだよ!!」と自らの正体を告白。アンヌの前でセブンに変身し、パンドンを倒してウルトラの星に帰還。
その他エピソード
後年に息子であるウルトラマンゼロにセブン(=ダン)は変な親父と評されているが、原作や派生作品での行動を振り返ってみると強ちその評価も間違ってはいない。
以下の言動は地球防衛のためにやむを得ずに行ったものもあるとはいえ、側から見れば不審人物と取られかねないものも見受けられる。また、本項ではコミカルな言動についても記述する。
- 騙されてウルトラアイを何度も盗まれる。
- 初対面であるウルトラ警備隊メンバー相手に風来坊を名乗り、警告を発する(第1話)
- 警告のために走行しているポインターの正面に立って呼び止めたり、ポインターのルーフに座ったりと危険な行為に及んでいるので怪しいどころの話ではない。
- TVSP『地球星人の大地』でもこのやり取りがオマージュされており、カジ隊員に身分証明書の提示を求められて怪しい者ではないと前置きしつつ、風来坊を名乗って誤魔化そうとしていた。
- セブンに変身する必要に迫られたとはいえ、ソガ隊員を殴って気絶させる(第9話)
- しかも、わざわざソガ隊員に謝罪してから殴っている。
- 映画館でアンヌとバカでかい煎餅を頬張って前列の観客に叱られる(第28話)
- 宇宙細菌ダリーに寄生され隊員たちを陰から襲う少女に「こんな美しい顔で血を吸うわけがない」と言って疑いたがらない(第31話)
裏話
当初はいきなりウルトラ警備隊の正規隊員に抜擢されるのではなく、見習い隊員としてポインターの運転手を務め、次第に功績を認められて正規隊員に昇格するというサクセスストーリーが構想されていた。
しかし森次晃嗣が自動車の運転免許を持っていなかったのでこの構想は実現せず、いきなり正規隊員に抜擢される展開になったとされる。
ステーションホークやウルトラガードは「見習い隊員時代のダンの乗機」として早い段階で模型が作られていたが、見習い隊員の設定が無くなったため出番を失ったところを設定を変更して登場させることになったといわれている。
後年森次は「ダンはいきなりウルトラ警備隊の隊員になってしまったから、他の地球防衛軍の隊員からやっかみを買ったんじゃないかな」と語っているが、確かに心当たりのある隊員がひとりいる。
またごく初期は少年という設定があり、マックス号を見た際の「カッコイイなぁ」やペガッサ市の住民への避難勧告が任務として認められた際の大げさな「わあぁーい!」などにその名残がある。
帰ってきたウルトラマン
ナックル星人に捕まり、処刑されかけたウルトラマンジャックを、初代ウルトラマンとともにウルトラの星作戦を実行し救出する。その際、初代マンが擬態したハヤタと握手している。
ウルトラマンタロウ
タロウ=東光太郎から他の兄弟とともにバーベキューに誘われる。その際、来場が遅れるゾフィーについて、「ゾフィーのことなんかいいよ」と問題発言をした。テンペラー星人に勝利して有頂天の光太郎にチームワークの大切さを説いた(このとき既に『レオ』でのスパルタさの片鱗を見せているという感想も)。さらに、ZATの北島隊員の体を借りた。
ウルトラマンレオ
レギュラーとして再々登場。MACの隊長として地球防衛の任務に当たるが、マグマ星人たちとの戦いで右足を負傷した上に、ウルトラアイが壊れて変身不能となってしまったため、レオ=おおとりゲンに地球防衛を託してMACにスカウトした。最後の超能力としてウルトラ念力が使用できるが、寿命を縮めてしまうばかりか体力を一時的に消耗してしまう。背番号は「1」(隊長ゆえに)。
以降は銃などを仕込んだ杖(ロフストランドクラッチ)をつきながら、ゲンを厳しく鍛えた。片足が不自由とはいえ戦闘能力は高く、等身大の宇宙人と互角に戦っている。
ダンは自らが戦えない苛立ちや、元々戦士でないゲンを速く鍛え上げなければという焦りからか、元来の温厚さは影を潜め、かなりキツい性格描写がされている。しかし、
- 怪獣を倒したゲンを褒め讃える
- わずかでも隊員の生存率向上のため、マッキーのエンジンを交換させる
- 命令に背いたゲンや青島隊員に謹慎という名目で、ゲンには城南スポーツセンターへの出勤、負傷した青島には療養のために温泉に行かせる
- ギロ星獣と友情を育んだ梅田トオルから「怪獣をすべて倒せばいいと思ってるんじゃないか」と非難され、レオにギロ星獣を蘇生させる
- ロンを思うあまり戦闘を躊躇したゲンをMAC隊員失格と非難しつつも、特訓を課さなかった
- フリップ星人によって犠牲となった隊員に花を供える
といった、そこまで鬼ではない一面を見せている。
また、話が進むに連れてゲンとの間に本当の信頼関係が育ち、確かな尊敬を得ている。防衛チーム隊長という立場上、レオに頼るまいとする一方、同じ宇宙人であるゲンには信頼を寄せている。
「免許皆伝だ!」
第21話での対ノースサタン戦を最後にゲンに免許皆伝を与えて修行を完了させた後、本来の温厚かつ天然な性格が戻ってきており、第29話にてウリーの育ての親であるアンヌ似の女性を本物のアンヌと思い込んでアプローチをかけたこともあった。
第39話でババルウ星人の策略でウルトラの星が地球に接近してきた時には、ウルトラマンキングからウルトラの星への帰還を勧められても、地球人として地球とともに死ぬ覚悟を示していた。また、高倉長官がウルトラの星爆破を決定した際には猛反対している。
「お前の命はお前一人のものでないことを忘れるな!!」
第40話のシルバーブルーメ襲撃時、ゲンにそう言い残して消息不明となる。しかし、後にウルトラの母に助けられ、無事にM78星雲への帰還を果たす。ウルトラアイは、第34話でジャックによってウルトラの星に持ち帰られており、修理が完了したようで再びダンの手元に戻り、変身能力も取り戻している。
『レオ』関係の裏話
『レオ』では企画当初、MAC隊長は川上鉄太郎という名前の地球人であり、ゲンの正体を知った川上がゲンを鍛え、そして協力するという設定で、製作側では当初から川上役には森次を起用する予定だった。
だが、森次はウルトラシリーズでダン以外の役を演じることに異を唱え出演を逡巡したため、隊長をダンに変更して再度オファーを行った結果、森次も承諾した。
「ゲンを鍛える鬼隊長」という川上の人物設定は、実際に採用された本作でのダンのキャラクターに反映されており、本作でのダンの厳しさは、製作側の設定、森次の希望が融合した産物と言える。
なお、川上は企画書では「怪獣との戦いで変身できなくなったセブンは、川上鉄太郎と名乗り、最終回まで、レオに正体を明かさないことになっていた」と記載されており、ダンと同一人物の予定だった。
しかし森次はこれが原因で「自分のワガママのせいでレオを弱く見せてしまったのかもしれない」と述べた事もあり、「レオ時代の話はあまりしたくない」と発言していた事もあった。
ウルトラマンメビウス
劇場版の冒頭=本編の20年前、他の兄弟とともにUキラーザウルス=ヤプールを変身能力と引き換えに神戸沖に封印。六甲山で牧場経営者として暮らしながら、Uキラーザウルスの封印を監視。変身したら命が危うかったが、メビウスの危機に際して他の兄弟とともに変身し、宇宙人連合や復活したUキラーザウルスと戦った。
第46話でメビウスがグローザムに敗れた際、馬に跨って登場し、絶望しかけたアマガイ・コノミを激励。ウルトラ戦士が地球人に助けられたことを語り、遠回しに自分の正体を明かすと同時にメビウスを救出するように懇願。メビウスには「この危機を乗り越えたとき、君はまた大きくなることができる」と成長を期待。セブンに変身し、復活したメビウスとともにグローザムに立ち向かった。ヒビノ・ミライにかつて自分がゲンとともに経験した哀しい出来事について触れている。
「俺が受けた悲しい思いは、君に味わせたくない」
ULTRASEVENX
最終回(第12話)に登場。元の世界に帰還した際に、アンヌと再会していた。
ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE
ウルトラの星が氷の星と化したことでエネルギーの激しい消費によって、セブンは巨体を維持できなくなったため、ダンの姿となった。カプセル怪獣たちを召喚してベリアルの尖兵である怪獣たちと戦わせるなどしていた。
映像作品
平成ウルトラセブン
ダンとしては「地球星人の大地」から登場した。
メトロン星人の侵略を阻止すべく奮闘したが、この時の戦いで一時的に記憶喪失になってしまっていた。つまり文字通りの風来坊となったのである。
これを克服してからは旅をしつつ再び地球防衛に就くが、既にウルトラ警備隊を離れていたこともあり、新生ウルトラ警備隊のカザモリ・マサキ隊員の姿を状況に応じて使い分けていた(このときは本物をカプセル怪獣のカプセルに収納して入れ替わる)。
しかし、最終章6部作では、壊滅した月面基地でフルハシを看取った後で地球に戻ってヴァルキューレ星人の侵略行為によって、瀕死の重傷を負ったカザモリを治療のためにカプセルに収納したためカザモリとしての活動が多くなった(それが仇となり、防衛軍の取り調べで宇宙人であったことがバレてしまった)。
フレンドシップ計画を知って、人類に絶望しかけるが、疑いをかけられながらも諦めなかったウルトラ警備隊の面々を見て、最後の望みをかけた。『わたしは地球人』でカザモリとフルハシに別れを告げて地球を去った。
漫画
ULTRAMAN
諸星弾という青年が科学特捜隊の隊員として登場。主人公の早田進次郎(ハヤタ隊員の息子)と共にウルトラマンスーツを着て悪の宇宙人と戦う。
だが、性格は好青年であった原典のモロボシとはまるっきり正反対で、宇宙人のことを徹底的に嫌悪しており、多少なりとも同情できるような事情を抱えていた相手であろうと一切容赦せずに始末しようとするなど、冷酷な側面が目立つ。
ちなみに、人間のような姿をしているが、実は地球とは違う星で生まれ育った異星人である。
ウルトラ怪獣擬人化計画 feat.POPComiccode
風上旬の漫画作品。
初期のころから、メトロンやゴドラと戦ったセブンの人間時の姿として度々話題に上がることがあった。なお、かつて拳を交えたメトロンやゴドラは(姿が変わったこともあってか)ダン=セブンにぞっこんという設定であり、この作品ではどいうわけか無茶苦茶モテまくる男になっている。
その後、テンペラー・アントラー・メトロン・ゴドラは地球を訪れた際に、上記にもあるカフェレストラン「ジョリーシャポー」の存在を知り、あわよくばセブン=ダンを始末しようと(メトロンとゴドラは寧ろダンに会えることを期待して)店を訪れることになる。しかし、当然ながら店内にダンの姿はなく、いたのはかつてダン役を演じた俳優の森次晃嗣氏その人であった。
「邪魔なウルトラ戦士はいない、これで地球は手に入れたも同然だ」と大はしゃぎする一同であったが、周囲の客を顧みない迷惑な行動を見兼ねた森次氏は「うるさい! 食べろ!!」と彼女たちを一喝する。
本物のダン=セブンさながらの迫力に気圧されたテンペラーたちはすっかり意気消沈してしまい、やがて言い知れぬプレッシャーを感じて逃げるように店を出てしまう。
しかし、そんな彼女たちを森次氏が呼び止める。
森次氏は、いきなり怒鳴ってしまったことを詫びた上で、
「旅先でハメを外したい気持ちはあるだろうけど、その土地で礼を欠くようなことをしてはいけないよ」
「大人しく食べてくれるなら大歓迎 是非またいらっしゃい」
と、最後は温かく少女たちを送り出すのだった。
「変わった子たちでしたね 外国人なのかしら」と訝し気に語る店員に対し、森次氏はまるですべてお見通しであったかのような表情でこう言うのだった。
「そうだな もっと遠く…宇宙から来たのかもしれないね」
MARVELコミック版「ULTRAMAN」
MARVELコミック社によるウルトラ・シリーズのコミカライズ。
こちらではウルトラマンとウルトラセブンが地球に来た順番が入れ替っており、この世界でのモロボシ・ダンはウルトラ警備隊ではなく科学特捜隊所属であり(ただし制服はTV版のウルトラ警備隊準拠のもの)、1960年代に彼が乗っていた戦闘機が宇宙から来た謎の赤い光(早い話がウルトラセブン)と激突し、その後、科特隊内では「任務中に殉職した英雄」として扱われるようになる。
しかし、彼は、怪獣墓場と「この宇宙」の間にある「リンボ」と呼ばれる空間に閉じ込められ、ウルトラセブンと共に過酷な運命を辿る事になる。
一方、科特隊は事故現場から、ある理由でウルトラセブンが作り出した怪獣を「リンボ」に閉じ込める装置を回収し、それをリバース・エンジニアリングしたものを対怪獣の主力兵器として使うようになっていく。ただし、科特隊は知る由も無かったが、「リンボ」に怪獣を閉じ込めるのは、あくまで一時的な措置で、しかも、「リンボ」に閉じ込めておける怪獣には「定員」が有ったのだ。
この世界のモロボシ・ダンの中に居るウルトラセブンは、かなり弱っており、かなりイレギュラーな形でしか変身出来ないが、一度変身する事が出来れば、完全体に近い超越者(ウルトラ)となる事が可能であり「変身時間に制限あり」「基本的に1回の変身につき、光線技を使えるのは1回のみ」などのこの世界のウルトラマン(この作品での▽うわまわる)が持つ制約が無い。
また、本作ではウルトラセブンとモロボシ・ダンは別人格であり、2010年代以降の実写版ウルトラ作品のように、モロボシ・ダンとウルトラセブンが会話するシーンもある。
ライブステージ
ウルトラマンプレミアステージ2
アーマードダークネスが宇宙人軍団たちの手に渡ることを防ぐべく、ハヤタとともに高山我夢や春野ムサシ、そしてGUYSに協力を申し出た。
一度はウルトラマンとともに磔にされてアーマードダークネス強化のための贄にされかかるが、ムサシによって救出される。
実はフロス星の人々をフロスエナジーを狙う宇宙人たちの魔の手から守った2人の勇者の1人であり、本作の敵勢力である宇宙人軍団はこの時に戦った宇宙人の仲間である。
GUYSスペーシーと一緒になって狩野英孝のコントを披露したり、「宇宙のイケメンウルトラセブン」や「宇宙一の色男」を自称したりとコミカルかつノリのいいシーンも見られた。
ウルトラ警備隊 キリヤマ隊長 フルハシ・シゲル ソガ アマギ 友里アンヌ
モロボシ・シン:ウルトラマンプレミアで息子が地球人と一体化した際に名乗った名前。ちなみに???と一体化した際の息子は自身と同じくウルトラマンの声と地球人の姿が一致している。
カザモリ・マサキ、ジン…別作品におけるウルトラセブンの変身者。『タロウ』でも他の兄弟たちとともに、ZATの隊員に憑依して変身したこともある。
クレナイ・ガイ:同じく風来坊なウルトラ戦士変身者。キャラクターコンセプトは「モロボシ・ダンがウルトラ警備隊にスカウトされず風来坊を続けていたら」であるとの事。劇場版および後日談で共演している。
ジャグラスジャグラー:上記のガイのライバル。こちらもレギュラー出演後、別作品で防衛チームの隊長の座に収まって行動していたことがある。
ヒルマ・ゲント:『レオ』におけるダン同様、防衛チームの隊長兼ウルトラマンの変身者という珍しい存在。ただし、「登場作品の主人公」「ウルトラマンと一体化した地球人」といったダンとの相違点もある。
黄山純:同じく映画館で煎餅を食べていた特撮キャラ。
歴代ウルトラマンの主人公系譜
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こんにちわ、ぱるるです。 夏休みが終わって学校が再開し、やっと話を進めることが出来ました──はい、『進み』ましたが…やっぱり、今回では終わりませんでした!! 本当に無能ですみません🙇♀️! ようやく未来の骨髄移植が始まりました…可能な限り調べた内容を反映させましたが、ドシロウトなのでいい加減です。あまり、突っ込まないでくださいね(オイ) 後、戦闘の舞台とした『白藤島』というのも捏造でございます😅 アーディンが川上主任に手渡していたマニュアルはガリ版刷りという、この時代なら一般的な印刷です。 ある程度の世代の方なら、学校の文集で原稿を書いた経験があるのではないでしょうか? 近い例えだと、お懐かしのプリントゴッコのような感じです。 インクジェットが普及するまでは、年賀状の必須アイテムでしたよね。 後半から一気に話が不穏になりました。 やっぱりアトランタ星人達は、この世で唯一となったアーディンの妹の形見のアルパダイトを狙ってきました。 アーディンはアルパダイトをエネルギー源とした場合、超高レベルの放射性廃棄物となると言っています。どのくらいかと言いますと、アーディンのものでも原爆に使用されたプルトニウム並みだと思ってください。 そんなモノを、アトランタ星人達はところ構わずに不法投棄していたのですね。 入手経路は思いっきり違法でしたが、投棄方法まで…こんなところまで犯罪者という訳でした。 宇宙は無限に広いし、確かに強力な放射線は飛び交っていますが…生物が暮らす環境であっても奴らは気になどとめなかったのでしょう。 地球でも似たような話をたまに聞きますが、捨てられた場所ではどんな被害があったのか…想像すると恐ろしいですね。 アーディンがアトランタ星人達を返り討ちにするという展開はかなり早くから決めていました。 奴らが『腰抜け』と揶揄するアルパッド星人──その彼ら2人を相手にすごい超能力と身体能力で圧倒し、原型を留めない程までにしてしまいます。 『人は見かけによらない』を地でいってもらいました。 実際、アーディンみたいな人がブチ切れたら本当に怖いと思います😓 アーディンの戦闘シーンはウルトラマンっぽくなく、エスパー漫画の戦闘シーンをイメージしましたが…ドラゴンボール的になってしまったような? とうとう、アーディンに『時』が訪れました。 悪鬼と化す前に、彼は自らの頭を撃ち抜こうとしました。 しかし、ダンとゲンが駆けつけたことでそれは阻止され─── 限界が来たアーディンはゲンに殺してくれと頼みます。 果たして、ゲンはその願いを叶えるのでしょうか? それとも──2人の血を飲ませ、アーディンの正気を取り戻すことはできるのでしょうか? 何より、骨髄移植を終えてアーディンを待つ未来は───? 第3部、なるべく早く書き上げられるよう、頑張ります。23,956文字pixiv小説作品