概要
母星を失ったペガッサ星人が、その文明の粋を尽くして建造した宇宙都市。ペガッサ星人はこの宇宙都市その物を宇宙船として宇宙を旅していたが…。
複数(二~三種類ほどの差異が確認されている)の回転体構造の外観を持つ都市/工場モジュールを通路(放映当時の記事では「光速チューブ」とされていた)で半立体的に相互接続した構造を持つ。
ダンやアンヌと接触した工作員が語る内容から、都市内部の工場で水や空気を含めた「必要な物全て」を生産する事が出来(つまり、ペガッサ市自体の構成材等も自己調達「可能」)、ペガッサ星人達は、そうした都市環境の中で文化/文明的な生活を享受していた事になる。※この構造自体は、pixiv的にはマクロスFにおける「ケミカルブラント方式のコロニー船(マクロス・ギャラクシー船団)」が「アイランド・クラスター方式(マクロス・フロンティア船団)」の連結船団を構成しているような物と考えれば判りやすい。
都市/工場モジュールの正確な大きさは不明だが、「ダーク・ゾーン」劇中でのウルトラホーク1号との対比から長軸長で500メートル前後ではないかと思われる。
恐るべき超質量
その構成素材は「地球の八万倍の密度」の超高密度物質。…いや、ブラックホールだろ、これ!?そこまで行かないにしても、縮退物質としても相当な物である。
逆に云えば、それだけの重力相互作用を周囲に及ぼしてもおかしくないペガッサ市にホーク1号が接近しても、それらしい影響を与える事が無いほどペガッサ星人の重力/時空間制御技術が高い事を示している(ダークゾーンの制御技術の応用だろうか?※メタな話をすると、本作の制作当時ブラックホールはまだ一般的な概念ではなかった)。
また、工場での物質生産、ならびにペガッサ市自体の為のエネルギー供給は先述の技術により(都市構造材を媒介として)時空間位相差からエネルギーを汲み出していると考えられる。
つまり、ペガッサ市の悲劇の原因となった「動力系統の故障」は我々の想像の域を超えた極めて深刻な事態だった事になる。
一説では工場に依存した生活が災いしてペガッサ市内の住民は窒息により死滅したと考える説もある。
余談
先述の特徴から、人口増加に対しては都市/工場モジュールの増設で対応し、ある閾値を超えた場合等は幾つかのモジュール群に分裂・拡散する都市計画が採用されていた可能性がある。
こうした事情から「ジード世界」のペガッサ星人の故郷は「巣分かれ」したモジュール群の一部が別宇宙に遷移して繁栄を続けた物の可能性も無い訳ではない(他の可能性についてはペガッサ星人ペガの記事を参照)。