概要
恒点観測員340号(こうてんかんそくいん340ごう)は、ウルトラセブンの、M78星雲の宇宙人としての元来の役職上の呼称。
特撮テレビ番組『ウルトラセブン』の主人公キャラクターであるウルトラセブンの、企画段階におけるキャラクター設定上の役職を反映した名称であったが、企画が決定段階に進む頃には没案も同然の扱いになり、本編では後述するセブン上司とのエピソード以外では全く言及されない設定と化したものである。
「ウルトラセブン」という名は、地球防衛を目的として活躍する立場におけるこのヒーローの名称になったが(そういうキャラクター設定であったが)、彼の元々の任務は太陽系を観測して太陽系周辺の宇宙軌道図(恒星間航路図)を作成することであり、その役職の上での呼称が「恒点観測員340号」であった。
前述のとおり、本編においてこの設定はあって無きがごとき扱いになっており、唯一の例外として、本来の任務上の上司にあたるセブン上司が、ウルトラセブンに対して「340号」という呼び掛けをした後、地球名たる「ウルトラセブン」に改めて呼び直しているシーンがある。
このエピソード以外で「恒点観測員」という設定が描写されることはなく、図鑑などで作品の制作秘話とともに紹介されるのみとなっている。
「元々の仕事は地図作り」という設定は特撮ファンに面白がられ、ファンの間でウルトラセブンは「ヒーロー界の伊能忠敬」という二つ名で呼ばれているとかいないとか、耳にすることがある。
なお、「恒点」というのは当作品もしくは当時のSF系作品の制作者が生み出した造語であり、その意味について解説はされていない。