曖昧さ回避
- NHK総合テレビにて1978年1月5日、同年3月22日および同年5月8日から1986年3月17日まで放送されたバラエティ番組。司会は山川静夫。大袈裟かつバカ真面目に科学の力でなんとかしてみる番組だった。2016年4月13日から2022年2月2日まで放送された「ガッテン!」の前身である1995年3月29日から2016年3月16日まで放送された『ためしてガッテン!』のルーツ的番組と言える。
- 『ウルトラセブン』の企画時のタイトル。及び同作の変身アイテムの名称。本項で詳述。
解説
モロボシ・ダンがウルトラセブンに変身(厳密にはセブンはあくまで「地球人の姿を借りている」だけなので「本来の姿に戻る」と表現した方がより正確ではある)する際に使う真紅のメガネ状の変身アイテム。
変身時の効果音およびカットが独特である点も特徴。
37話での表記はウルトラとアイの間に「・」が入っている。
なお、『ULTRASEVENX』で登場するウルトラアイはシャープで着眼しやすいデザインになっており、変身のエフェクトも赤い光に包まれて巨大化というこれまでのセブンとは一線を画するものになっている(オリジナルのウルトラアイと全く同一のアイテムであり、息子のウルトラゼロアイNEOに近い)。
変身プロセス
ダンがウルトラアイを装着する→頭頂部から徐々にウルトラセブンの姿に変化する
→完全に変身が完了した時点で巨大化する
というのが基本プロセス。人間大で活動する際などは最後の巨大化を省くこともある。
巨大化する際は胸を張って両腕を大きく振り上げた、ウルトラマンとは異なるポーズをとる。このポーズは息子など他のセブンタイプの戦士にも踏襲されている。
ちなみに、『ウルトラマンギンガ』で、石動誠一郎がダークダミースパークを使ってウルトラセブンダークにダークライブした際にも同じような演出が取られた(特徴的な効果音もそのままであった)。
キーアイテム
セブンに変身するための超重要アイテムなのだが、日頃の扱いが壮絶に悪い。宇宙人の策略で何度か盗難に遭っている(しかも第3話・第4話と2話連続で盗まれている)がそんなのはまだいい方で、単に落としたり置き忘れたり、しまいにはウルトラアイ無しで変身したことすらあったりと、ツッコミどころに事欠かない。カプセル怪獣はちゃんと持ってたのにウルトラアイだけ無くしたということも結構ある。カプセル怪獣に無理にでも出番を与えるためなのかもしれないがそれにしても酷い。「ウルトラ・アイは僕の命なんだ!」とも言っているが、それならもっと大事にしろと。
特に『ウルトラマンレオ』にて、マグマ星人達との戦いで重傷を負ったダンが再びセブンに変身しようとした際、激しい炎を吹き上げて焼け爛れてしまい、セブンへの変身能力を失ってしまっている。
こちらはレオ=おおとりゲンを焚きつける為にウルトラ念力で破壊したという見方もあるが、その後変身できないことを悔しがる描写もあるため矛盾が生じるという意見もある。
後に修理の為にウルトラマンジャックによって光の国へと運ばれ、修理完了後にダンの元に戻っている。
ウルトラシリーズの変身アイテムでは珍しく、外的要因で作動しないという状況に陥ったこともある(他にあるのはブライトスティックくらい)。
系統アイテム
ウルトラゼロアイ
ウルトラマンゼロが『ウルトラマンサーガ』までに使用していたアイテム。折りたためる上光線銃としての機能も有するなど父親のものより多機能。
ウルトラゼロアイNEO
現時点でのゼロの変身アイテム。上記のゼロアイの機能を廃止したのと引き換えに、ライザーとの連動による強化変身機能を加えたもの。
トレギアアイ
ウルトラマントレギアが使用するアイテム。どちらかというと仮面というべきかもしれない。
ニュージェネレーションアイ
ウルトラマンレイガの変身アイテム。これによりウルトラマンタイガがウルトラマンタイタスとウルトラマンフーマ以外にも、新たに歴代のニュージェネレーションヒーローズの最終形態と融合を果たし、レイガとなる。見た目はウルトラゼロアイNEOのリペイント。
アコレイザー
ウルトラセブン21の変身アイテム。しかし劇中では一度も使用されていない設定上のみの存在。
丸山浩氏の画集にてそれと思われるアイテムの初稿イラストが記載されている。横長のモノクルから、左部を横にスライドさせることで透明のレンズが露出されるというもの。
その他
- 『ウルトラセブン』でのウルトラアイのプロップはセルロイドを木型で圧縮する事で作られているが、このセルロイドという材質は非常に脆い為、ダン役の森次氏は衣装のポケットから取り出す際によく鼻の部分から真っ二つに折れてしまっていたとのこと(形状的に鼻の部分が特に薄くなってしまう為である)。壊れる度に作り直していたが、形状や塗装の仕方は明確に決められていなかった為に話によってアイの形状が異なり、レンズに穴が開いているもの、形が鋭い物や丸みを帯びたもの、赤の塗装が非常に雑なもの等、歴代のウルトラマンの変身アイテムでも特にプロップの種類が多い。話によってはスタッフが持ってくるのを忘れた為、その場にあった段ボールで制作したものも存在する。更にプロップの製作が間に合わなかったのか、ウルトラアイを使用せずに変身したり、持っている風にした手を顔に当てて変身した回もある。
- また、『ウルトラマンレオ』では『セブン』のものとは大きく形が異なる、セブンの目のような六角形の形状をしたものが登場している。尚、第1話で変身する直前で燃えてしまう為、これを使って変身するシーンはない。
- プロップのバリエーションが多いため、「ウルトラ警備隊西へ」Ver.や「最終話」Ver.等がダンを演じた森次氏の監修の元で販売されている。
- ディスプレイボックスも販売されているが、やはりフクロウを模した時計にかけたいところ?
- 変身の原理は、「空気中の光エネルギーを集めて変身する」「指で持つ部分にエネルギーボタンがある」など、資料ごとに記述が異なっている。
- 『レオ』放送時の児童誌にはウルトラアイを作る技術を持っているのは、ウルトラの父ただ一人であると記されている。
- 武上純希による平成セブンのノベライズ版では、変身の際に「デュワッ!」と叫ぶのは、「ディファレーター光線による肉体の進化を再び経ることに伴う激痛に耐えるため」と設定されている。
- 第3話でピット星人が盗む場面のウルトラアイは本来のウルトラアイよりも小さく、その後ダンが奪還する場面のウルトラアイとは明らかな別物である。
- 第3話は変身シーンなど一部のシーンを撮り直したと思われる部分があり、製作途中でウルトラアイの設定が変更された可能性が考えられる。
- 眼鏡やサングラスをかける際に「デュワッ!」と言うだけで真似できるため、ジャミラごっこ並にお手軽な遊びとして真似した人も多い。『ウルトラマンメビウス』第4話でも「勇気が出るおまじない」としてヒビノ・ミライがアマガイ・コノミに教えていたりする。
- 前述のように構造上破損しやすいという点もあるが放送当時変身アイテムはあくまでエフェクトのひとつであると考えられていたそうで、前作のベーターカプセル共々放送当時は商品化されなかった。
- 創作広しと云えど、このタイプの変身説明を明かした者など、『だぁ!だぁ!だぁ!』第44話に現れた鯉のぼり星人くらいだろう。
- 森次晃嗣氏が『ウルトラマンマックス』第19話にてオザキタケル博士役で出演した際にヨシナガ教授(演:桜井浩子)から渡された名刺が読めず、胸のポケットから取り出した赤いメガネを前に突き出し、眼前にかけて読むというウルトラアイを彷彿とさせる演出を披露した。
関連項目
ウルトラセブン ウルトラセブン(キャラクター) 恒点観測員340号 変身アイテム 眼鏡 ベーターカプセル
- パワーレンジャー・ジャングル・フューリー:初期戦士3人の変身道具がメガネ型(より正確にはサングラス)である。
- 勇者ヨシヒコと導かれし七人:主人公であるヨシヒコが、彼だけには肉眼で見えない仏を見るためのアイテムとして登場(他にも「古典的な赤青の3Dメガネ」や「金環日食観測用グラス」でも代用可)。ちなみに許可を取っているどころか、円谷プロそのものが製作に協力している。
- 鯉のぼり星人:『いえ!変身を解いたのです!!』
- ジェントルー:眼鏡状のアイマスクが変身アイテムと判明した8話の変身解除シーンがセブン47話と同様の展開であった。