「ギンガ! オーブ!」
『ショオラッ!』『デュアッ!』
「ビクトリー! エックス!」
『テアッ!』『イィィィーッサーーーッ!』
『ネオ・フュージョンライズ!』
「俺に限界はねぇ!ハァッ!!」
『ニュージェネレーションカプセル! α! β!』
『ウルトラマンゼロビヨンド!』
「俺はゼロ…ウルトラマンゼロビヨンドだ…!」
データ
身長 | 49m |
---|---|
体重 | 3万5千t |
飛行速度 | マッハ13 |
走行速度 | マッハ8.8 |
水中速度 | マッハ6.5 |
潜地速度 | マッハ6.2 |
ジャンプ力 | 1750m |
腕力 | 18万t |
握力 | 10万t |
※スペックはウルトラマンジード作中でのもの
概要
『ウルトラマンジード』第8話「運命を越えて行け」から登場したゼロの強化形態。
『ウルトラマンフュージョンファイト!』での属性はオーブ スペシウムゼペリオンと同じ「煌」。
『ウルトラマンジード』本編では伊賀栗レイトがライザーにウルトラゼロアイNEOを装着した上で、ニュージェネレーションカプセルα/βというギンガ・ビクトリー・エックス・オーブの力を宿したウルトラカプセルの力を使用してネオ・フュージョンライズした形態である。
カプセルαにはギンガとオーブオリジン、βにはビクトリーとエックスの力が宿っている。
これらのアイテムは第8話でジードと共にギャラクトロン二体と戦い苦戦するゼロの元にやってきたウルトラマンヒカリから直接託された。
クライシス・インパクト時の戦いの影響で本来の力を出せないゼロが、過去に力を貸した後輩達の力を借りて戦うという、これまでとは真逆ながらもゼロが紡いできた絆を実感させる形態である。
その強さはスペック上ではウルトラマンジードウルティメイトファイナルをもジャンプ力と握力以外では上回る。(ウルティメイトファイナルの腕の強さが16万2千トンに対し、ゼロビヨンドは18万トン)作品間の比較は基準が違うこともあってあまり意味ないと考えれば中々の待遇だといえる。
これまで幾度もウルトラ戦士を苦戦させてきたタイラントや前作の主人公すら一度は敗北に追いやったギャラクトロンを圧倒していることからもその強さがうかがえる(タイラント、ギャラクトロンはゼロも戦闘経験があり手の内がわかっていたと仮定しても余りある強さであることには間違いない)。またウルティメイトゼロを一瞬で倒したベリアルとも、自身にダメージが残ってる状態でジードが割り込んでくるまで優勢であった。
とはいえ、長期戦に持ち込まれるのは本調子でないこともあり辛いらしく、レギオノイド ダダ・カスタムには宇宙に誘い出されたこともあり時間切れで変身が解けてしまった。ウルティメイトブレスレットの破損があっても3分間はあるはずの活動時間が、怪我の影響で2分程度しかないのが惜しいところではある。
ちなみにこの形態に変身している間は、ルナミラクルゼロのように喋り方が落ち着きのあるクールなものへと変化する。
変身プロセス
まずギンガとオーブオリジンのカプセルをスキャンしてニュージェネレーションカプセルαに、同じ要領でビクトリーとエックスのカプセルをスキャンしてニュージェネレーションカプセルβにした後、二つのカプセルを装填しウルトラゼロアイNEOを装着したライザーでスキャン、ライザーを目の前に持ってきてトリガーを引くことで変身が完了する。
初変身では、ギンガとオーブオリジン、ビクトリーとエックスのカプセルをそれぞれスキャンしてニュージェネレーションカプセルを作る必要があったため、手順が非常に多く約1分半とものすごく長い変身バンクとなった(もちろんインナースペースなので実際にかかっている時間は短い)。
- 現状平成ウルトラマンのタイプチェンジのシーンの中では最長である(初登場時のオーブトリニティでも約55秒である)。
- 二回目以降はニュージェネレーションカプセルを作る必要がないために若干省略されている。
- カプセルのスキャンそのものを省略した場合は、ゼロの周囲に現れた4人の姿が重なって変身する演出を取る。
変身カットはゼロに、4人の姿が重なってゼロビヨンドに変化した後、ぐんぐんカットに移行する形となっている(ジードでの通常時の変身同様、マックスの変身プロセスに近い)。
なおニュージェネレーションカプセルの組み合わせに関しては、(先輩ウルトラマンの力を借りた、怪獣の力を使う師弟同士、などの)共通点こそあるものの直近の戦士同士でないため違和感のある視聴者もいたようだが、こおそらくギンガとビクトリーではギンガビクトリー、ギンガとエックスではライトニングアタッカーと認識してしまう玩具版のシステム上の都合と推測される。
容姿
体色はスペースコロナモードやウルトラマンレジェンドのような、銀を基調にした紫のカラーリング。
ゼロスラッガーは倍の4本になり、ビームランプは大型化して3つに増えた他、胸部や肩のプロテクターがなくなり、カラータイマー周りがジードと似た意匠になっている。
パワーの供給を受けてないせいかウルティメイトブレスレットは装着されておらず、変身中どうなっているのかは不明。
ウルトラマンゼロビヨンド(ギャラクシーグリッター)
「俺に限界はねぇ!」
名前の初出は S.H.Figuartsにおける商品名
『ウルトラギャラクシーファイトニュージェネレーションヒーローズ』で初登場。
ゼロのピンチに今までゼロが助太刀してきたギンガ〜ジードまでのニュージェネレーションウルトラマン達が恩返しの意味も込めて、ジードが用意したウルトラカプセルにギンガ、ビクトリー、エックス、オーブが力を渡し、更にジードが力を注ぐ事で黄金に輝くニュージェネレーションカプセルを作成し、それを受け取ったゼロがネオ・フュージョンライズした姿。
ギンガ、ビクトリー、エックス、オーブの力を直接受け取っているだけでなくジードの協力もあるため、通常のビヨンドより強化された姿であると考えられる。
名前の通り黄金に輝いているのが特徴である。
登場タイミングがゼロ10周年の時であり、ゼロが『ウルトラゼロファイト』以降、助太刀してきたニュージェネレーションウルトラマン達からの恩返し的な意味合いも込められた新たなアイテムで変身した形態であるため中々熱い形態ではある。
技
- クワトロスラッガー
頭部から光でできた四つのスラッガーを飛ばし、自在なコントロールで相手を切り裂く。通常のゼロスラッガーやジードクローでは怯まないギャラクトロン2体にダメージを与えた。
下記のとおりに組み合わせて巨大な刃として扱うほかに、滞空させたままバルキーコーラスで撃ち出すなど様々なバリエーションがある。
ブーストメガホンというメガホン状に合体することもできる。波動を発射してザンドリアスを宇宙へと送り返した。
- ゼロ百裂パンチ
紫色のエネルギーを纏った目にも止まらぬ連続パンチ。
サーガのように相手を空中へ打ち上げるほどの威力がある。
- ゼロ百裂キック
- ビヨンドツインエッジ
クアトロスラッガーを組み合わせ、二刀流で繰り出すゼロツインソード。
ウルトラマンフュージョンファイト!ではロイヤルメガマスターのキングソードとの合わせ技「ロイヤルツインスラッシュ」を披露している。
- ビヨンドディフェンサー
ギエロン星獣戦では分裂した破片が広範囲に散らばらないよう街ごとドーム状に包んでいたので効果範囲にはある程度応用が利く模様。
必殺技
- バルキーコーラス
ゼロの周囲に八つの紫色の光球を出現させ、一斉に光線を放って相手を撃ち抜く最強の必殺技。
ギャラクトロンをバリアごと一瞬でぶち抜くほどの威力を見せている。
キメラベロスに対しても使用しようとしたが、キメラベロスの体内にジードが閉じ込められていた事でライハに制止された為に放つ直前で止めた。
第20話のギエロン星獣戦ではクワトロスラッガーを加えて同時発射する「スラッギングコーラス」も披露した。劇場版ではこれを至近距離で放つことでギャラクトロンを撃破している。
某宇宙海人とは関係ない、多分。
※バルキーを和訳すると「分厚い」、コーラスは「合唱」のため光線技の合唱という意味だろうか?
ヒットソングヒストリーではジード、ロッソ、ブルの基本形態の必殺光線と同時発射し、エタルガーを倒した。
- ツインギガブレイク
ゼロツインソードにエネルギーを流し込み、巨大化させて敵をZ字に切り裂く。
初使用した第22話ではベリアル融合獣であるキングギャラクトロンを撃破した。ちなみにエネルギーを流し込む時の声が、サーガの声に酷似している。
決め台詞は「俺の刃を刻み込め」
『ギャラクシーファイトニュージェネレーションヒーローズ』では二刀流でチャージを省略し一瞬の内に発動、ゼロダークネスを撃破している。
必殺技級の威力はあるが、アトロシアスやギルバリスには通常攻撃として使用している。
名称は変わらないが3つあるビームランプから通常より太いビームを発射するものになっている。
ショーなどでも使用しておりゲーム限定というわけでは無いと思われる。
- ダブルエメリウムアタック
ウルトラマンフェスティバル2017で使用した。
劇中未使用技
超全集に記載されてるが劇中未使用。TV本編及び劇場版のどちらも本調子ではなかったことと関係があるのかは不明。
- ダイナモキャノンボール
超全集ではご丁寧に大技と記載されている。
- ビヨンドリープアタック
この他、第10話ではビクトリーの力でEXレッドキングナックルを ザンドリアスに使用する案もあったが没になっている。
シャイニングウルトラマンゼロとの比較
ゼロビヨンドと比べて「シャイニングウルトラマンゼロの方が強いのでは?」という意見もある。その根拠として、ゼロビヨンドはジード本編で圧倒されたりする描写がある反面、シャイニングは時間操作というチート能力と敗北を示唆する描写がない為である。しかし、ゼロビヨンドは正史ではないヒットソングヒストリーを除けば未だに万全じゃない状態でしか戦闘しておらず、シャイニングも体力の消耗が激しいという弱点が存在する為、一貫して比較する事は出来ない。
また戦闘という面ではシャイニングは光線技でダミーのベリアルにトドメを刺したのみと戦闘シーンの描写が少なく、ジード作中での相手は終盤では敵味方問わずキングの力を吸収していた状態だったと考えればゼロビヨンドはそれなりに戦い抜いた方であるとも言える。
『Z』のボイスドラマではライザーとウルトラカプセルが手元にないためか「いつでも変身できる訳じゃない」と語られており、ジード以下ニュージェネレーションウルトラマンの協力か、レイトと一体化していないと変身できないと考えられる。仲間の協力で大幅に戦闘力を引き上げる形態といえ、単体で変身できる最強形態とはまた違う次元の強化形態と言えるだろう。
余談
従来のゼロのイメージは顔だけにとどめ、変身に用いるカプセルの各ウルトラマンの要素も取り入れていない。配色はウルトラマンでは珍しく紫をメインとしている。また、頭部のクワトロスラッガーは、重すぎると感じたキャラクターデザインの後藤正行は別案も用意していたが、監督の坂本の要望により4本のままとなった。後のインタビューでは「いままでスラッガー3本ついたのはあったため、3本じゃ越えられないからやっぱり4本じゃないと駄目なんですよ(要約)」とのこと。
ジードのフュージョンライズと比べるとゼロの要素が強く、坂本監督は「ゼロにどのウルトラを混ぜてもゼロが最強なので、あえて各ウルトラマンの要素を抑えめにしてる」という趣旨のことを語っている。
ウルトラマンベリアルからは(何故か映像作品では会っていないニュージェネレーションヒーローズの事を知っており)「ひよっこ共の力を集めたところで、俺様には勝てん!」と言われたが、ゼロは「試してみるか?ブラックホールが吹き荒れるぞ!」とお得意の決め台詞で返し、互角の戦いを繰り広げた。
なお、あくまでウルトラの父と同期のベリアルから見たら「ひよっこ」なだけで4人とも歴戦の勇者であることに変わりはない。特にオーブは本編前から幾度も怪獣と戦いかなりの戦闘経験を重ねているため尚更である。
ネオ・フュージョンライズという特殊な扱いではあるが、後に判明した要素からライザーとカプセルの使用方法が強化変身アイテムと推測されていることを考慮すると、使用カプセルが違うだけで、本来のライザーとカプセルの使用方法に一番近いのはこのゼロビヨンドと言えるのかもしれない。
後に発売された後輩のゼットの変身アイテムであるゼットライザーの玩具では、ゼロビヨンドのメダルは存在するものの、ジードでの組み合わせで読み込んでも変身することができない。(メモリアル版でも未収録となっている)
ただし、中国語版のゼットライザーには音声が収録されており、ジードの組み合わせで二枚づつ読み取ることでニュージェネレーションカプセルアルファとベータの音声とゼロビヨンドの変身音を鳴らすことができる。(もちろん音声は中国語の為、日本語で聴くことはできない。)
また、魂NATION2017の生放送に坂本監督が登壇した際、坂本監督のやりたかったことが詰められてるなあとBANDAIの岡野氏に言われた際、登場回を撮れなかったことを後悔しており、武居監督に撮られたことをすごい悔しがっていた。
ライザーとネオフュージョンカプセルを届ける人物は、クレナイ・ガイにする案もあったらしく、初戦の相手がギャラクトロンだったのはその名残だった模様。
関連タグ
ウルトラマンゼロ ウルトラマンジード 新世代ヒーローズ ウルトラカプセル
- メビウスブレイブ:別の戦士の変身アイテムを合体させて誕生した先駆者。こちらにもヒカリが関わっている。
- ウルトラマンサーガ:ゼロが仲間と合体することで現れるウルトラマン。ウルティメイトゼロがノアなら、この形態はサーガに例えられることもある。