「セブンさん!」
『ウルトラセブン!』 『デュワッ!』
「ゼロさん!」
『ウルトラマンゼロ!』 『デアァァァッ!』
「親子の力、お借りします!!」
『フュージョンアップ!』
『ウルトラマンオーブ! エメリウムスラッガー!』
「智勇双全、光となりて!」
データ
身長 | 50m |
---|---|
体重 | 5万トン |
飛行速度 | マッハ13 |
走行速度 | マッハ5 |
ジャンプ力 | 900m |
水中潜行速度 | マッハ4.5 |
地中潜行速度 | マッハ3 |
腕力 | 26万5千トン |
握力 | 13万トン |
概要
ウルトラセブンとウルトラマンゼロの親子のウルトラフュージョンカードでフュージョンアップした形態。属性は「導」(水色属性)。
名前の由来はエメリウム光線+ゼロスラッガーまたはエメリウムスラッシュ+アイスラッガー。親子の力だけに、両者の能力に共通して使われている名前が由来になっているという珍しいパターンである。
当初は玩具の音声のみで確認されていた形態だが、『ウルトラマンフュージョンファイト!』第4弾にて登場。その後、劇場版『絆の力、おかりします!』ラストシーンでの先行登場を経て、『ウルトラファイトオーブ』にもオーブの新たなフュージョンアップ形態として実写作品への本格登場を果たした(『ウルトラヒーローズEXPO2017バトルステージ』ではラストでセブンからフュージョンカードを受け取ったという扱いになっている)。
フュージョンアップ時のポーズは、レオから受け継いだ右腕を真横に伸ばすポーズから、ダンがウルトラ念力を使う時のように両腕を拳にして交差し、胸を張って力こぶを作るセブンタイプ特有の巨大化ポーズを取った後、オーブリングを掲げる(この時、ライトニングアタッカーと同様BGMは流れないが、代わりにセブンとゼロが変身する時のSEがそれぞれ流れる)。
ウルトラアイを着けるポーズはゼロアイとそこまで変わらないことと、ゼロのフュージョンアップ形態としてすでにハリケーンスラッシュが登場しているためか、サンダーブレスターを除いて唯一、変身者の変身時のポーズを取らないフュージョンアップとなっている。
またゼロのカードをリードする時はハリケーンスラッシュ(というよりも他の全カード)と異なり、カードを持った右腕を左右に大きく振ってから「ゼロさん!」と叫ぶ。
その後はゼロの変身時と同じように、オーブスラッガーショットが周囲を回って頭部にセットされるシーンが入る。
巨大化時のぐんぐんカットは、ダンがウルトラアイを装着した時の光の渦のエフェクトが出現した後、ウルトラセブンのOPの背景が出て、ゼロの変身バンクの青と赤の光を纏ってエメリウムスラッガーが勢いよく飛び出してくるというものになっている。
スペック上はトリニティ含むフュージョンアップ中最強の腕力(握力はトリニティに劣る)と、ハリケーンスラッシュすら上回る素早さを誇る(ジャンプ力のみ下から数えた方が早い)。特に腕力はあのサンダーブレスター(15万t)が可愛く見える程。もっとも劇中では手数を重視した戦法メインで腕力の高さがうかがえる部分はなかったが…。
なお、英語版「ウルトラギャラクシーファイトニュージェネレーションヒーローズ」では原語版とは異なり、何故か必殺技の口上がオミットされている。
登場してかなりの年数が経過しているが未だにフュージョンアップ形態の中ではライトニングアタッカー共々無敗記録を更新中である。
容姿
メインカラーは銀、青、赤。額のランプの色は水色。
全体的にゼロを思わせるシンプルな外見。元々ウルトラマンタイプの容姿のオーブだが、タイプチェンジでセブンタイプの容姿に変化するというのはシリーズでも初であり、オーブが現状唯一の例。
頭部にはアイスラッガーとゼロスラッガー両方の意匠があり(『ウルトラファイトオーブ』ではアイスラッガー部分が取り外せる事が判明した)、顔つきもゼロに近い釣り上がった目に変化しているが、眼の色はオリジナルと違い水色であるなどオーブの面影を残している。
両肩のプロテクターはセブンXのように盛り上がっている。模様は正面がゼロ、背中がセブンに準じたものになっている。カラータイマー周りにはゼロツインシュート発射時のような装甲が追加されている。
必殺技
- ワイドスラッガーショット
ウルトラセブンの力こぶを作るポーズを取った後、両腕をL字型に構えて光線を放つ。
第7話でセブンのワイドショットとゼロのワイドゼロショットと共に放ってタイラントを撃破した。
名前の由来はワイドショット・ワイドゼロショット+アイスラッガー・ゼロスラッガー。
- トリプルエメリウム光線
両腕を額に添えた後、左腕を胸元に当てながらエネルギーをチャージし、右腕の拳を突き出すようなポーズと共に額のランプから緑色の光線を放つ。
セブンのエメリウム光線やゼロのエメリウムスラッシュに相当する技。
チャージから発射までの一連の動作は、セブンのエメリウム光線の3つの発射ポーズを組み合わせたものになっている。まさにトリプル。
『ウルトラファイトオーブ』第7話でレイバトスに対して使用し、体に風穴を開けるほどの威力を見せたが、即座に再生されてしまい決定打にはならなかった。
- 超(ハイパー)ウルトラノック戦法
ハリケーンスラッシュの技でもあるオーブスラッガーショットとアイスラッガーの三刀流で繰り出す、ウルトラノック戦法の強化版。
ハンディショットを当てるオリジナルやキックを当てるウルトラキック戦法と違い、強化されたウルトラ念力を当てる技のためか、スラッガーを連続で当てる事ができ、レイバトスを滅多切りにして大ダメージを与えた。
『ウルトラギャラクシーファイト』ではウルトラマンオーブダークネスに対して後述のESスペシウムでダメージを与えた後、駄目押しとばかりにこの技を叩き込みとどめを刺した。
この際、オーブスラッガーショットは回転、アイスラッガーは昭和期の白熱化アイスラッガーのような動きとなっており、平成と昭和の二つのスラッガーの合わせ技のようなものとなっている。
- ES(エメリウムスラッガー)スペシウム
「俺達に勝とうなんざ、2万年早いぜ!」
最終回で披露した必殺光線で、エメリウムスラッガー最大の切り札。
一度ワイドショットのポーズを取った後、右腕を真横に伸ばしながらエネルギーをチャージ(この時にはオーブの周囲にスペリオン光線やゼットシウム光線の時のような巨大な光の輪が出現する)した後、再び腕を十字(メビュームシュートに近い浅い十字)に組んで発射する。
レイバトスを木っ端微塵にした。
『つなぐぜ!願い!!』や『ウルトラギャラクシーファイトニュージェネレーションヒーローズ』でも使用、その際に技名もきちんと言ってくれる。
殺陣師の岡野弘之氏がゲームにはないウルトラファイトオーブオリジナルのスペシャルな技として考案したものであり、セブンやゼロとあまり関係ない(全くではないが)スペシウムが選ばれたのはオーブが使用することのほか、スペシャルとかけているためなのかもしれない。
活躍
当初は、オーブが時折垣間見るビジョンとしてのみ登場していた(理由は明確にはなっていないが、後述するシャイニングフィールドの影響とゼロは推測している)。
その後レイバトスを取り逃がしたオーブが、シャイニングウルトラマンゼロの力で作り出したシャイニングフィールドでの10年にも渡る猛特訓の末、セブンからウルトラフュージョンカードを授けられ変身が可能となった。
怪獣墓場でタイラントに苦戦していたゾフィー・ジャックと合流し、セブン・ゼロ親子と息の合ったコンビネーションでこれを撃破すると、ウルティメイトゼロの力を借りて惑星ヨミへとワープし、レイバトスとの最後の戦いへと突入する。
トリプルエメリウム光線の一撃からも再生する不死身のレイバトスに対し、「再生が追い付かないほどの攻撃を刻み込んでやる!」と豪語し、アイスラッガーを駆使した連続攻撃で大ダメージを与え、最後は渾身のESスペシウムで撃破した。
ただし、レイバトスはこの段階ではまだ完全には死亡しておらず、その後、人知れず復活したところを謎のウルトラ戦士によって止めを刺された(実際は謎のウルトラ戦士の父親だったという事が判明している)。
終盤のギャラクトロン戦でチェンジ。自身を締め上げていたギャラクトロンシャフトをオーブスラッガーショットで切断し脱出、ESスペシウムでダメージを与えている(ただしとどめはオーブトリニティに譲っている)。
「ゼロさん...ゼロさんは俺に、親子の力を教えてくれた!」
ゼロとグリージョを救出する為に、自分たちのダークネスと戦うも苦戦するが、自分たちがゼロから様々な事を教わったことを糧に奮起し、ルーブ以外のウルトラマン達はゼロの力を借りた形態に変身し、自分のダークネスを各個撃破していった。このシーンは各自の変身の中、ゼロを代表すると言っても過言ではない曲の「すすめ!ウルトラマンゼロ」が流れるため、ギャラクシーファイトの劇中でもかなり人気があるシーンである。
余談
オーブは、劇場版『絆の力、おかりします!』のラストで既にこの形態に変身しているのだが、その後日談である『ウルトラファイトオーブ』では作中で初めて力を受け取ったような描写がなされており、劇場版の展開と矛盾してしまっている。
もっとも、劇場版ラストのシーンは話の本筋とは特に関係のない、宣伝のための一種のサービスカットのようなものなので、そこまで突っ込むのは野暮というものなのかもしれない。或いはオーブのエピソード8であるデザストロとの関わりと、エピソード9であるレイバトスとの戦闘後、地球に帰還した後のことなのかもしれない。
新たな力を身に付けるためとはいえ、10年も特訓したことに驚いた視聴者も多かったと思われるが、何十万年も生きられるウルトラ戦士にとっては人間で言うと数日程度の長さでしかなく(ただしクレナイ・ガイは生まれながらのウルトラ戦士ではないため、普通の人間と同じ感覚である可能性もあり、実際、劇中では「もう10年も~」と発言している)、加えてシャイニングフィールド内の時間の流れは現実より速いという特殊な効果のため、現実ではそう時間は経っていない。
また、どんな特訓だったのかは(尺の都合もあって)最後にゼロをオーブカリバーで弾き飛ばした描写くらいで、ほとんど描かれていないが、かつてジープで追い回したり、岩石を落としたりしたあの2人による特訓ということで壮絶・過酷を極めたものだったのでは?と想像した視聴者も多かったとか。
本人達に直接修行をしてもらったとはいえ、「(主にデータから)セブンとゼロのカードだけでここまで強くなれるか?」という疑問も少しばかりある。
確かに三人合体のオーブトリニティや、ゼロはともかくセブンよりも強いゾフィーとベリアル(二人とも、チートラマンの一角である)のサンダーブレスターよりも圧倒的に強いのにはやや違和感があるかもしれないが、これはセブンとゼロのカードの力が他のものよりも強力というよりかは、特訓によりオーブ自身の基礎能力が上がったことも含めた故の数値かもしれない。
なので、エメリウムスラッガー以外のフュージョンアップ形態もデータ以上に能力が上がっていてもおかしくはない(そもそもどのフュージョンアップ形態もデータ通りの能力を描写しておらず、全部等しく描かれている場合が多い)。
関連タグ
ウルトラマンオーブ ウルトラマンフュージョンファイト! ウルトラファイトオーブ