「フュージョンアップ!」
CV:櫻井孝宏
概要
玩具版を手に取ってみるとわかるだろうが、恐らくウルトラシリーズ中ルーブジャイロやウルトラゼットライザー同様、最も大きな変身アイテムであると思われる。
ウルトラマンオーブのカラータイマーを模った光る輪とカードをリードする部分、翼状のパーツと手持ちグリップが付いている。
手前にかざして起動すると、周囲が宇宙のような「インナースペース」(所謂謎空間)に変化し、なぜかガイの着ている衣服も黒いピッチリとしたスーツのようなものに変化する(インナースペースの色は変身する形態の額のクリスタルと同じになる)。
この状態でウルトラフュージョンカードを輪の中でダブルリードした後高く掲げると「フュージョンアップ!ウルトラマンオーブ!(形態名)」という音声と共にウルトラマンオーブへとフュージョンアップする。
手順は複雑かつ長いが、第1話にて証明写真機の中で変身した際はオーブリングを起動してすぐにオーブの姿へ変わっている様子が出てきた写真に映っていた他、第20話では高所から落下しながらでも普通にこの手順を踏んで変身できていた事から、変身そのものは一瞬で行われているようだ。初期のサンダーブレスターや最終回での変身ではインナースペースにならないままリードする事もあったが、基本的には手順を踏む間は時間を止めているのだろうか?(これについては後のシリーズでも同様のシーンがある他、『Z』では内部の時空が歪んでいると説明されている)
各変身形態により、輪の発光色や変身時のSEも変わる。
発光順は 1人目の属性(1枚目リード時)→2人目の属性(2枚目リード時)→2色→(フュージョンアップ操)作→1人目の属性→2人目の属性→フュージョンアップの属性(額のクリスタルの色)。
また、魔王獣の封印に使われていたウルトラ戦士の力をウルトラフュージョンカードに変換することもできる。劇場版やウルトラファイトオーブでは歴代の戦士達から直接エネルギーを受け渡されてカードに変換している。
オーブオリジンのカードをリードした際は上記全ての色に順番に発光し「覚醒せよ!オーブオリジン!!」という音声と共にオーブカリバーを召喚。オーブカリバーをリードすると「解き放て!オーブの力!!」という音声と共に超必殺技のオーブスプリームカリバーを発動することができる。
ギンガ、ビクトリー、エックスのカードを連続リードした場合はエックスの発光からビクトリー→ギンガの青色発光になった後、トリガーを引くことで「トリニティフュージョン」の音声とともにオーブスラッシャーを召喚する。
出自の謎
『THE_ORIGIN_SAGA』において、元々ウルトラマンオーブがフュージョンアップを用いず、オリジン・ザ・ファーストにオーブカリバーのみで変身していたことが判明したことで、ガイがいつどこでオーブリングを手に入れて変身をするようになったのかが謎とされている。
オリジン・ザ・ファーストがオーブオリジンへと変わった理由がオーブリングにあるとみる意見(現在のオーブオリジンの変身と一部必殺技の発動にはオーブリングを使用していることから)や、戦神の頭部にある飾りがオーブリングに似ているとの声もあったが、結局登場しないまま『ORIGIN SAGA』は終わってしまった。
ちなみにオリジン・ザ・ファーストがオーブオリジンに変わった経緯は、ファーストミッション後にガイが惑星O-50にたどり着いた際に変化、というミッションクリアの報酬によるレベルアップのような形であり、オーブリングはこの段階では関与してなかったことがうかがえる。
10エピソード構想によると、エピソード3で入手しており、どうやら魔王獣に対抗できる唯一のアイテムらしいが……?
また、『ジード』の後番組として劇場版やファイトも含めた再編集番組『ウルトラマンオーブTHE CHRONICLE』の最終回では、惑星O-50を訪れたガイに「オーブの光」を介して次番組の『ウルトラマンR/B』を紹介、自我を持つ、あるいは何者かの意思を受信していることが判明した。
ダークリング
ジャグラスジャグラーの持つ、オーブリングと対になるアイテム。
立体物
本放送時に発売されたDX版には、初代ウルトラマン、ティガ、タロウ、メビウスの4枚のフュージョンカードが付属する。
カード1枚でも遊ぶ事が可能で、リードしたウルトラ戦士の変身音や必殺技音声を鳴らせる。
組み合わせによってはオーブトリニティ以外の3枚以上のカードのリードが可能なほか、必殺技の発動も可能である。
また、ウルトラマンギンガビクトリーのような過去の合体戦士や、ウルトラマンビクトリーナイトといった他の戦士の力を借りた戦士への変身も再現可能で、一部はゲーム『ウルトラマンフュージョンファイト!』でも使用可能である。
ただ、一部を除いてウルトラ戦士のカードと怪獣のカードを組み合わせる事はできない。また、オーブオリジンのカードはどのカードとも組み合わせられない特殊なカードとなっている。
これらのギミックは後のジードライザーやウルトラゼットライザーにも受け継がれている。
その後『ウルトラマンオーブTHE CHRONICLE』の放送決定に伴って、本放送時より付属のカードを増やした「DXオーブリング スペシャルセット」が発売された。
それまでの変身アイテムの再販は機能を省いた廉価版であることが多かったが、付属品を増やしたグレードアップ版が放送後に一般で販売されるのはウルトラシリーズでは初の試みである。(ウルトラゼロアイNEOスペシャルverなどプレミアムバンダイで受注販売されたことはあるが)
そしてちょうど放送から5周年となる2021年8月、プレミアムバンダイ限定でウルトラレプリカ版の発売が決定。DX版から造型や仕様が大幅に変更されており、撮影に使用されたプロップから忠実に再現される。ガイ役の石黒英雄氏の台詞や劇中のBGMも収録しており、「フュージョンファイト」限定形態込みで操作に応じて変身時や必殺技の口上を読み上げてくれる。(ただしフュージョンファイト限定形態に関してはBGM・SEは到来通りで新収録は無し)
さらに、『ジード』から『トリガー』までの後輩戦士のフュージョンカードが新規デザインされ付属する。
カードを読み取る際の効果音も本編に近くなっており、オーブ未登場のヒーローにもこれが適用されている他、ロッソ、ブル、タイガ以外の新世代ヒーローズは基本形態であっても形態名込みで読み上げられる。
各新世代ウルトラマンのフュージョン形態にも「フュージョンファイト」限定形態込みで対応しており、ジードとウルトラカプセルに描かれたウルトラ戦士との組み合わせでフュージョンライズ(ジード+ウルトラマン+ベリアルでプリミティブに、ベリアルと怪獣カードを組み合わせればベリアル融合獣も再現できる)、ロッソorブルとルーブクリスタルに描かれたウルトラ戦士との組み合わせでロッソ&ブルのタイプチェンジ(ロッソ+ブルならルーブ)、ジードorゼットとウルトラメダルに書かれたウルトラ戦士との組み合わせでウルトラフュージョン、更にウルトラマンゼロビヨンドの変身音まで収録されている。
ただし、グランセイバードゼロなど一部対応していない形態もある。
その後も同商品に対応した「ウルトラフュージョンカード SPECIAL SET」が2種類発売されることになり、DX版同様より遊びの幅が広げていくができるようになった。
なおTVシリーズ放映時に発売されたフュージョンカードもコンプリートセット含めほぼ対応しており、一部の購入者は一足先にウルレプ版にないカードでの遊びをすることが可能となっていた。ただし動作保証はされておらず、ネクサス:ジュネッスはフュージョン遊び未対応で各ヒーロー1枚リード時の音声が順になるのみ(ウルレプ版は対応)、オーブ:オリジン・ザ・ファーストもDX版同様共通音声が鳴るのみである。(こちらはウルレプ版が現時点では存在しないため形態そのものが扱われていない可能性もあるが)
余談
声を担当する櫻井孝宏は、後にウルフェスなどで初代ウルトラマンの声を担当するようになった。
関連タグ
ウルトラマンオーブ オーブ(ウルトラマン) 変身アイテム ウルトラフュージョンカード
オーブリングNEO - 『ウルトラマンR/B』に登場したアイテム。マイナーチェンジだったウルトラゼロアイNEOと違い、全く別のアイテムとして機能している。
ディケイドライバー - 同じくデータカードダスのカードを読み込める変身アイテム。後の玩具で後輩戦士のカードも読み込めるようになった点も共通するが、こちらは本編にも反映された。
ペットントン - 蛍光灯型のアイテム「友達の輪」が登場。