「ジャックさん!」
『ウルトラマンジャック!』『シェア!』
「ゼロさん!」
『ウルトラマンゼロ!』『デアァァァッ!』
「キレの良いやつ、頼みます!!」
『フュージョンアップ!』『ヘッ!』『デヤ!』
『ウルトラマンオーブ! ハリケーンスラッシュ!』
「光を超えて、闇を斬る!」
曖昧さ回避
- ゲーム『スターオーシャンセカンドストーリー』に登場するキャラクターアシュトン・アンカースの使用する必殺技の一つ。
- 『仮面ライダーウィザード』のハリケーンスタイルおよびハリケーンドラゴンの必殺技。
- 『ウルトラマンオーブ』に登場するヒーローウルトラマンオーブがとる変身形態の一つ。本項で解説
DATA
身長 | 50m |
---|---|
体重 | 3万5千トン (※) |
飛行速度 | マッハ13 |
走行速度 | マッハ4 |
ジャンプ力 | 1200m |
水中潜行速度 | マッハ3 |
地中潜行速度 | マッハ2 |
腕力 | 8万3千トン |
握力 | 6万3千トン |
※ 現在判明しているフュージョンアップ形態の中では最も体重が軽い。
概要
武器を使った戦いが得意なウルトラマンジャックとウルトラマンゼロの力でフュージョンアップしたスピード重視の形態。『ウルトラマンフュージョンファイト!』での属性は「槍」(青属性)。
初登場は第5話。使い勝手がいいのか、フュージョンアップ形態の中でも出番は多め。
名前の由来は恐らくウルトラハリケーン+エメリウムスラッシュ。
変身時に流れるメロディはオーケストラ調。
変身時の動作は一度右腕を掲げた後、リングを目の位置に構えそこから突き上げる。
容姿
メインカラーは赤・青・黒。額のランプの色は青。
頭部にはゼロのゼロスラッガーのような意匠を持ち、胸部や肩にもゼロのものに似たプロテクターがある。胸部や手足にはジャックのもののような模様がある。
戦闘能力
身軽さをウリにしたスピーディーな格闘戦、および後述のオーブスラッガーランスを用いて戦う。
主な格闘技は、空中からの飛び蹴り流星スラッシュキックなど。
頭部の刃は取り外す事はできないが、ここからミラクルゼロスラッガーのような光の刃オーブスラッガーショットを飛ばす事ができる。オーブスラッガーショットはオーブの意のままに操ることができ、回転させてバリア代わりに使用することもできる。
歴代のスピードタイプと違いパワー不足な描写は特になく、オーブスラッガーランスを突き立ててアリブンタを空中に放り投げたり、のしかかってきたグビラを逆に押し倒したことも。
瞬間移動能力も持ち、初登場の第5話ではこれを駆使してハイパーゼットンデスサイスと互角以上に渡り合った。
このように、武器を使ったスピーディーな戦いが得意な関係からか、オーブオリジンの力を取り戻してからも、武器を持った敵に対してはまずこの形態で挑む事が多かった。
しかし、出番が多い分戦績に関してはオーブの全フュージョンアップ形態の中ではあまり良いとは言えず(一応補足するが、バーンマイトは本編だけでもマガジャッパとブラックキングの2人だけ、ライトニングアタッカーはデマーガぐらいしか倒せていないため、ハリケーンスラッシュだけに限った話ではない)、武器の取り扱いが得意でありながら、自分よりも武器を上手く使える相手も苦手であり、同じく武器を使った紅蓮騎との鍔迫り合いでは押し切られたり、酷い時にはマガオロチやギャラクトロン相手に早々に武器をはたき落とされてピンチに陥ったりと何かと相手に苦戦する描写が目立ち(特に、オーブオリジンの登場後はより一層こうした傾向が目立つようになった)、噛ませ犬的な立ち位置に甘んじてしまうケースも多い形態であった。
ハリケーンスラッシュは所謂スピードタイプだが、オーブトリニティ登場以降はオーブのスペックのインフレが起きてしまい、元から一番低いパワーはもちろんのこと、ウリであるスピードもジャンプ力以外ライトニングアタッカー、エメリウムスラッガーに劣ってしまっている。
この辺りはスペシウムゼペリオン、バーンマイト、サンダーブレスターも同じ境遇なのだが、同じゼロのカードを使い、技にも共通点があるエメリウムスラッガーがあるため、他の形態より不遇感が際立ってしまっている。
『つなぐぜ! 願い!!』ではハリケーンスラッシュがスラッガーによる攻撃とオーブスラッガーランスという実体武器を使った高速攻撃、エメリウムスラッシュがスラッガーによる攻撃とESスペシウムという光線技を使った遠距離攻撃という形で上手く差別化されていた。
エメリウムスラッガーのほうが見せ場はあったものの、両形態の違いを活かした使い分けがなされた。
一方、『ウルトラギャラクシーファイト ニュージェネレーションヒーローズ』では上述した活躍だった上に、よりにもよって本作では『ウルトラマンR/B』組を除いた新世代ヒーローズのゼロの力がフィーチャーされており、同じくゼロの力を使っているエメリウムスラッガーと比べてどうしても不遇感が拭えないものとなっていた。
こうしたこともあってか、近年では同じスピードタイプのアクロスマッシャーやアルファエッジなどでハリケーンスラッシュの改善が図られている。
劇中未使用技
以下の必殺技は「完全超全集」にて判明したもの。
ウルトラマンジャックのウルトラショットと同じ技。
- スラッシュスピンキック
空中高く飛び上がり、後方回転して放つキック技。
元ネタはおそらくウルトラスピンキック。
- ハリケーンフロスト
両手を合わせて放つハリケーンスラッシュ版ウルトラフロスト。
- プロテクタースパーク
両肩のプロテクターを発光させる。
所謂ボディスパークに相当する技だと思われる。
- オーブハリケーンスピン
体を回転させ、突風を起こす。
元ネタは恐らくウルトラハリケーン。
- オーブハリケーンドリル
体を錐揉み回転させ、地中を掘り進む。
オーブスラッガーランス
ハリケーンスラッシュの使用する三又の槍で、オーブスラッガーショットを合体させて武器の形にしたもの。
槍を武器として使用するのは、ウルトラマンジャックのウルトラランスおよびウルトラマンゼロのウルトラゼロランスを意識しているためと思われる。
そのまま振り回すことで武器として使用するほか、レバーを引いてエネルギーをチャージすることで多彩な技を繰り出すことが可能。第9話では回転させることで竜巻を発生させ、ケルビムを空中に打ち上げた。第20話ではメトロン星人タルデが放ったラウンドランチャーの弾を回転させて弾いている。
必殺技
- オーブスラッガーショット
頭部に施されたスラッガー部にエネルギーを込め、光の刃をゼロスラッガーのごとく投擲する。
あくまで刃型のエネルギーを飛ばしているだけなので、本家のスラッガーと異なりスラッガー部は頭部から分離しない。
オーブの念で軌道を自由に操作でき、前方で高速回転させることで暗黒火球をもかき消すバリアとしても使用できる。
前述の通り、合体させることでオーブスラッガーランスになる。
が、第5話ではハイパーゼットンデスサイスに瞬間移動でかわされる、第10話ではブラックキングに弾かれるなど、何気に本家のスラッガーに比べると全体的にどうも扱いが悪い。
後のエメリウムスラッガーのオーブスラッガーショットがかなり活躍しただけに余計に……
- オーブランサーシュート
レバー操作1回。
槍の先端から光線を発射する。
ハイパーゼットンデスサイスの暗黒火球を全弾相殺したほどの威力を誇る。
- ビッグバンスラスト
レバー操作2回。
相手の体に槍を突き刺し、高エネルギーを送りこんで内側から爆破する。
第5話で使用し、ハイパーゼットンデスサイスに引導を渡した。
『ウルトラファイトオーブ』でもゼロとの連携でハイパーゼットンに使用した、
第16話でのゼッパンドン戦ではは全く通じず、逆にオーブスラッガーランスを吸収されて没収されるという事態に陥ってしまった。
- トライデントスラッシュ
レバー操作3回。
スラッガー状の先端が輝き、目にも留まらぬ速さで相手を連続で切り裂いて八つ裂きにするというウルトラシリーズ伝統の切断系の系譜。
ただし第11話以降、この技を使う時は相手が『宇宙からやって来た最強最悪の魔王獣』『別次元の破壊者』と相手が段違いの強さを有していることもあり、まともに当たったためしがなく、「この技を使う=負けフラグ」という妙なジンクスが生じてしまう。
尚、本編で登場した五形態の中で唯一ウルトラマン特有の腕を組んで放つ必殺光線を披露していない(バーンマイトも本編では使用されなかったが、劇場版で披露された)。
『ウルトラヒーローズEXPO 2017 バトルステージ』ではワイドゼロショットに似たチャージポーズから、スペシウム光線に似たポーズで光線を放っている。
余談
新旧ファーストヒーローの組み合わせであるスペシウムゼペリオンや、師弟コンビの組み合わせであるバーンマイトとは異なり、この形態の元になったジャックとゼロは、これまで劇中で直接の絡みが殆ど描かれてこず、特に接点もなかったことから、発表時には「なんでこの組み合わせなの?」と疑問に思うファンが少なくなかった。
前述のウルトラランスのように、両者には「ウルトラセブンから与えられた万能ブレスレットを局面に応じて様々な武器へと変形させて闘う」という共通点があり(また両者ともウルトラハリケーンを使用する)、これがこの形態が誕生したきっかけになったと思われる。制作側もそうした点を強調したかったのか、『新ウルトラマン列伝』で武器を使って戦ったウルトラマンの特集を組み、そこで新撮したゼロとジャックの特訓の様子を描くという措置を取っている。
また、なんらかの形でゼットン&バット星人コンビ及びナックル星人&ブラックキングコンビと戦闘経験があることが共通している。更に両者とも空中からスピーディかつ強力な空中キックを見舞う技(ジャックは流星キック、ゼロはウルトラゼロキック)を持ち、ウルトラマンレオと共闘経験のある点も共通している(ちなみに先述のレオを含めたジャック、ゼロの三戦士は特訓の末にキック技を習得した点まで共通していたりする)。
ついで言うと、児童誌の設定ではジャックの妻はゼロの祖母(ウルトラの母の姉)の妹であるため、これを踏まえるとゼロとジャックは一応親戚関係になる。
ちなみに、「セブンと親子でフュージョンアップするんじゃないの?」という声もあったが、後に本当に登場した。
デザインはジャックよりゼロの要素が強いため、プロテクターやスラッガーを簡略化するなどしてバランスをとっている。
当初、マガタノオロチとの最終決戦でも登場する予定もあったが、尺の都合や撮影スケジュールのパンク、サンダーブレスター同様、前回の出番で既に一度登場してしまったため、見送られた。
4年後の後輩であるウルトラマンゼットがオーブスラッガーランスに似た武器・ゼットランスアローを使用する。こちらは全形態共通のものの模様。
ウルトラギャラクシーファイト運命の衝突ではジャックの声優を三木眞一郎氏が担当することになったが、ゼロの声優である宮野真守氏とは頭文字Dの主人公である藤原拓海を演じた共通点がある。
また、機動戦士ガンダム00のロックオン・ストラトスと刹那・F・セイエイとしての共演も知られており、オーブリングでの発光色が搭乗機体のメインカラーとほぼ同じという共通点もある。そのためネットでは「ハリスラはソレスタルビーイング」などと話題になった(ウルトラマンガンダム)。
関連タグ
ザージ…顔はシルバー族だが、レッド族のウルトラ戦士のようにプロテクターを持つという珍しい姿をしているため、その点はハリケーンスラッシュと共通する。