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地獄からの誘い


DATA編集

別名怨霊鬼
身長51m
体重5万1千t

概要編集

怨霊鬼 戀鬼(紅蓮騎)

第19話「私の中の鬼」に登場した怪獣で、かつてウルトラマンコスモスが戦った怨霊鬼戀鬼のリメイクキャラクター。戀鬼(紅蓮騎)とも。


戦闘能力編集

『コスモス』の戀鬼には見られなかった赤色の甲冑と顔当てを身に纏っており、敵の攻撃を跳ね返してしまう。その上身のこなしも軽く、自分の身長以上の高度まで跳躍したり、トライデントスラッシュの連続攻撃を全て躱してしまうほど


手にした刀は強力な武器であり、あらゆるものを一刀両断するほか、口から刀に妖気を吹きかけて放つ「妖気紅蓮返し」オーブオリジンを追い詰め、一進一退の攻防を繰り広げた。


劇中での活躍編集

戦国時代に「紅蓮騎」の異名で恐れられていた勇猛な紅蓮の鎧の騎馬武将の怨霊。

姫と愛し合いながらもその仲を引き裂かれ、騎馬も失い最後は裸足で命を落とした事から、

幸福な恋人たちに嫉妬して婚礼に現れては花嫁を傷つける怨霊鬼となってしまった。

だが偉大な法師にその怨霊を石に封印され、それからは自らの霊力で他人の幸せを叶えるようになった』


上記の伝説が『日本太平風土記』に記載されており、一般には「想い石」という都市伝説として広まっていた。想い石は『これまで使っていた靴(買ったばかりの新品ではダメ)を紅蓮騎が封印されている石碑に供えると、運命の人と巡り合わせてくれる』ものであり、「靴を供える」のは上記の通り裸足で命を落としたことに起因する。松戸シンがこの想い石に「在此戀鬼(れんきここにあり)」という碑文が刻まれていた事に気付いた事から存在が発覚した。


ナオミは当初この噂をまったく信じていなかったが、彼女の親友である陽子の結婚前パーティで散々な目に遭った(かつてはクラス一の優等生だったが未だにバイト暮らしであることを馬鹿にされた)帰りに偶然想い石の近くを通り過ぎ、その際陽子に少しの嫉妬心を抱いていたナオミが壊れたハイヒールを供えたために、怨霊として復活してしまう。


翌日、陽子の結婚式が執り行われるホテル前にナオミのハイヒールを履いた状態で出現し、ホテルを破壊しようとするも、その場に駆け付けたウルトラマンオーブ・ハリケーンスラッシュが割り込み戦闘になる。

ハリケーンスラッシュの攻撃をものともせず、オーブオリジンとなったオーブ相手にも互角以上に立ち回り、「妖気紅蓮返し」を浴びせて吹っ飛ばすと、とうとうホテルの目前までたどり着くが、復活の原因となったナオミはジェッタ・シンの助けを借りながら必死の説得を試みる。



『想い石さま、ありがとう!』

『想い石さまありがとう!僕をこんなに幸せにしてくれて!』


「今陽子を傷付けようとしているのもあなただけど、この人たちの幸せを祝福していたのもあなた。

 どっちの自分が好きだったか、幸せだったか、考えてみて!」


「だって、自分の幸せを決めるのは自分、でしょ?

だからお願い、自分の気持ちに耳を傾けて!あなたならできる!できるから!!」



この説得により、紅蓮騎は自ら刀を捨て、オーブにその身を委ねることを選んだ。

そしてオーブは「オーブウォーターカリバー」を放ち、その魂を浄化する。


天に昇った魂が弾けると、晴れ上がった空には綺麗な虹がかかっていた


余談編集

これまで『コスモス』怪獣は『ウルトラマンギンガ劇場スペシャル2』でカオスウルトラマンが再登場した以外は『ウルトラマンサーガ』や『大怪獣ラッシュ』で脇役程度にしか再登場していなかったが、テレビシリーズでの本格的な再登場・リメイクはこの紅蓮騎が初であり、詳細が判明した際は多くのファンを驚かせた。ちなみに2016年は『コスモス』誕生15周年の年でもあり、紅蓮騎が登場した第19話の9日前は戀鬼が初登場してから15年でもあった。


ただ、戀鬼自体がかなりマイナーな怪獣だったこともあり、『コスモス』を視聴していないファンの中には、これも『オーブ』で初登場した怪獣ではないかと誤解した人もいた模様(そうした人に対する配慮なのか、配信版では『コスモス』への宣伝が行われている)。


本編後のミニコーナー「ウルトラヒーロー大研究」では戀鬼の名前で紹介され、「赤い甲冑を着ていた事から『紅蓮騎』とも呼ばれていた」と説明されていた。


スーツはメカザムの改造で、髪の毛のみオリジナルの戀鬼の流用。頭部は新規造形である。甲冑の形状を見ると、所々にメカザムの名残が見受けられる。一方で、戀鬼の特徴は、兜と顔当ての間からわずかに見える顔にオリジナルの戀鬼でも見られた縦に伸びた傷がほんの少し認められる程度で、ぶっちゃけその面影は殆どないに等しい。その後、『ウルトラマントリガー』のメカムサシンに改造された。


紅蓮騎のモチーフとなった赤備えと言えば、真田幸村などの武将が身に付けていた事で有名だが、同時期に放送されていたNHKの大河ドラマ『真田丸』の話題に乗っかっているのかもしれない。


ちなみに、『オーブ』第8話では『真田丸』で大坂牢人五人衆の1人である長宗我部盛親役を演じている阿南健治氏が、第15話・16話では長兵衛役を演じている木之元亮氏が、第24・25話では石川数正役を演じた伊藤正之氏がゲスト出演している。また前作『ウルトラマンX』には北条氏直を演じた細田善彦氏が出演している。


脚本を担当した三浦有為子は『X』に参加したときから戀鬼を登場させることを考えており、第19話のプロットも戀鬼ありきで執筆している。監督の武居正能も助監督として『コスモス』に参加しており、当時から『コスモス』第18話が好きだったことから、戀鬼に思い入れを持っていることを述べている。


関連項目編集

ウルトラマンオーブ ウルトラ怪獣


戀鬼


怨霊 落ち武者 赤備え 人間怪獣


コダイゴン:こちらも同じ名前と設定を持つリメイク怪獣が登場し、「」をモチーフにしたデザイン、デザインがリメイク元と全く違う点も共通。


ガゼラ:悪意のない人間の負の感情によって出現してしまった怪獣繋がり。


ロスダーク:こちらも口から吐く瘴気で剣の威力を底上げした。もちろんコイツも幽霊である。


レーザーブレード:妖気紅蓮返しを使う際の構えが似ている。

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