曖昧さ回避
- ソグラペのポルトガルワインのブランドについては「ガゼラ ポルトガルワイン(ソグラペ社)」を参照。
データ
別名 | 工作怪獣 |
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身長 | 50m |
体重 | 2万5千t |
出身地 | 長浜海岸付近の西山病院 |
武器 | 増幅器 |
概要
第33話「少年が作ってしまった怪獣」に登場。
元は難病を抱えた工作が得意な少年・健一(演:三縄智)が粘土とガラクタで作ったただの人形だったが、成功率15%(失敗すれば即死)の手術に不安を抱いていた健一少年のマイナスエネルギーと漂っていた怪獣の魂が合体して命を持ち、動き回るようになった。
健一少年が勝手に考えていた設定では
- 口からダイヤモンドも3秒で蒸発させる「モンスターファイヤー」を放つ(健一少年が拾ってきたライターを埋め込んだだけ)。
- 胸の機械(隣の病室のおばさんが壊したラジオの残骸)を通して受けたエネルギーを吸収し、増幅する。
- 角から上記のエネルギーを倍にして放射する。
というものだったが、何とこれを全て実装。
その結果、「ぼくのかんがえたさいきょうのかいじゅう」として生を受けたガゼラは、健一少年の振り下ろした棒の打撃エネルギーを吸収すると等身大まで巨大化して暴れ回る。
更に健一の通報を受けて駆け付けた矢的猛がライザーガンで撃ってそのまま海岸に転落したことで、とうとうガゼラは50mサイズにまで巨大化することになった。
増幅器であらゆるエネルギーを吸収するガゼラには、いかなる攻撃も餌を与える行為に等しく、UGMの戦闘機部隊も全く相手にしなかった。このゼットンとベムスターのいいとこどりのような増幅能力にはウルトラマン80も苦戦し、殴ろうが蹴ろうが倍の威力のゲンコツを叩き込まれ、必殺のサクシウム光線も跳ね返されてしまう。
しかし弱点はあった。「人形の時点で胸の増幅器の接着が甘かった」のである。健一は増幅器がすぐに取れてしまうことを思い出し、戦闘中の80にアドバイスを送る。これを受けた80はムーンサルトキックを放つ。前や上からの攻撃には無敵を誇るガゼラだったが、横からの蹴りにはてんで弱く、たちまちボロリと増幅器は外れて落下。こうなってしまってはただの木偶の坊で、80に持ち上げられて岸壁に叩きつけられ、頭を打ってピョコピョコと走り回るばかり。とうとうガゼラはエネルギーを使い果たし、バッタリと倒れ込んでしまった。
もはやこれまでと悟った本体の霊魂はガゼラの器を見捨てて逃げようとしたが、80のウルトラショットで木端微塵に粉砕され滅び去るのだった。
事件収束後、矢的から、恐ろしいものに立ち向かっていくことこそが真の勇気だと学んだ健一少年は、手術に向かっていく決心をするのだった。手術は無事成功し、少年は一命を取り留める。
派生作品
『ウルトラマン超闘士激伝新章』ではバルやミューと共に、闘士ウルトラマン80が教鞭をとるウルトラ学校に通っている生徒として登場した。
余談
この回に登場した西山病院長役で『ウルトラセブン』でウルトラ警備隊のキリヤマ隊長を演じた中山昭二氏がゲスト出演している。
なお、この回でマイナスエネルギーが発生した原因は健一少年が別の患者の話を聞いてしまった事だがその患者自身には当然悪意はなく不幸な事故が重なってガゼラが生まれたと言える。
子供がデザインしたというリアリティを持たせるため、特撮班撮影チーフであった大岡新一氏の息子に粘土人形を作らせ原案とした。ちなみに粘土細工のガゼラの右腕はジャンボマシンダー版のバトルフィーバーロボの物を使用した(他社云々は言いっこなし!、スポンサーは同じポピーだし)。
見た目に反して肉弾攻撃の倍返しができるのが印象に残る人には残るということか、ケイブンシャの大百科の一冊「決定版怪獣必殺技大百科」ではパンチ・キック技の章に載っている。
関連タグ
ガヴァドン、キングストロン、ゴンゴロス、デマゴーグ、キングオブモンス:子供が考えた怪獣が実体化して誕生した関連。
ゴースドン:同じく怪獣の悪霊が実体化した姿。
突撃!ヒューマン!!:子供が作った人形から生まれた怪獣「セグロ1号」が登場したが成田亨氏がデザインしたのでスタイリッシュである。
ユニコーンノイド:子供の想像力を利用して生まれたバイオノイド。
クレージーゴン:「手術を怖がる子供に勇気を与えるヒーロー」という相通じるエピソードに登場したロボット。