データ
別名 | 冷凍怪獣 |
---|---|
身長 | 70m |
体重 | 3万3千t |
出身地 | 宇宙 |
概要
第50話(最終回)「あっ!キリンも象も氷になった!!」に登場。
自身の活動エネルギーである熱を求めて宇宙を彷徨い、熱源が有る惑星を見つけると、その惑星に降り立ち片っ端から熱エネルギーを奪い取り、その星を氷漬けにして死の惑星に変えてしまう恐るべき宇宙怪獣。地球に襲来するまでにも数多くの惑星がこの怪獣により滅ぼされて来たようだ(そのため、オオヤマキャップは地球最大の危機だと戦慄していた)。
その姿は白い体毛に覆われたマンモスのような外見をしており、2本の牙と地球に襲来直後に放ち、九州南原市を一瞬で氷漬けにしてしまった全身から発する冷凍ガス「スティファフロワー」(設定によると周囲100kmを零下50度の銀世界に変えてしまう効果を持つとされる)の他、地上を滑空しての体当たり攻撃などを得意としている。なお、飛行方法は耳を羽ばたかせるというアニメの世界かと言わんばかりの方法であるが、こんな飛行方法でも宇宙空間を高速で飛べてしまうというのだから驚きである。(出典:「ウルトラマンオフィシャルデータファイル」より)
基本的に熱エネルギーを吸収してしまう特性から熱を使った攻撃は通用せず、UGMのミサイル攻撃を受けた際にも発生した火花を吸収して無効化してしまったが、その分、体は低温のために脆く物理的な衝撃に弱いという弱点を持っている。厄介な事に、上述の「スティファフロワー」こそ星から奪った熱エネルギーを変換したものであり、コイツを止めない限り地球上が氷に閉じ込められ続けるというわけである。
最後はその弱点を突かれ、UGMの「ジャイアントボール作戦」により、全身に冷凍液をかけられて氷漬けになって動きを封じられてしまった所へ巨大鉄球の一撃を撃ち込まれ、粉々に砕け散り絶命した。
なお、この怪獣を最後に『Q』でゴメスとリトラが出現してから15年間続いた怪獣頻出期は一端終息し25年間ディノゾールが襲来するまで(別宇宙や地球以外での場所を除き)怪獣、宇宙人たちが地球に出現することはなかった。
裏話
なお、この怪獣は矢的猛と星涼子の正体を知ったオオヤマキャップが、今まで守ってきてもらった歴代ウルトラ戦士たちへの感謝の念を込めて、「もう自分達だけで地球を守っていけるよ、だから安心して故郷に帰ってもいいよ」という思いで何としてもUGM=地球人だけの手で倒そうとしたため80やユリアンとは戦っていない(戦おうとしたがオオヤマキャップが制止している)。昭和のウルトラシリーズを通してのテーマの1つだった、地球人のウルトラマンからの自立が描かれたとも言える。
惑星を死の星にするほどの力を持っていると劇中でも説明されており、オオヤマキャップもこの怪獣の出現を「地球最大の危機」と認識していたように、能力的にはとてつもない怪獣(下手をすればギマイラ以上の強敵)だったはずである。ウルトラ戦士には寒さに弱いという設定がある事から、80も対戦していれば体力を消耗させられて苦戦したのかもしれない。文献によっては「物理的衝撃に弱いという弱点を知らずに戦っていれば80とて危なかったかもしれない」と論じているものもある。また、当時の80は前回のプラズマ・マイナズマ戦において大きなダメージを受けていた。
派生作品での登場
『ウルトラ銀河伝説』
ベリュドラの右腕を構成する怪獣の1体として登場した。
内山まもる版『ウルトラマンメビウス外伝超銀河大戦』
初となるウルトラ戦士たちと戦う場面が描かれた。ヒッポリト星人を背に乗せて戦ったが、最期はウルトラ兄弟と救援に駆けつけたウルトラマンメロスによる光線一斉発射で倒された。
『蒼い瞳の少女は灰色と名乗った』
宇宙ギャングの親玉・バルザスが惑星O-50に逃げ込んだグリージョ、ロッソ、ブルの三人に差し向けた。
過酷な環境の惑星O-50でも自在に動くことができ、グリージョたちを追い詰めるが光の輪に力を与えられ、グリージョたちが変身したウルトラマンロッソ、ウルトラマンブル、グルジオボーンに倒されたとされる。
余談
- 当初、マーゴドンが登場する最終回は前後編が予定されており、マーゴドンのデザインもマンモスではなく犀のような角を生やした凶悪怪獣としてデザインされていたが、物語が現在の形に改められる際に改めてデザインもやり直された。また、当初のシナリオではマーゴドンの冷気に遭うのは南太平洋やアフリカであり、サブタイトルは後者で暮らす動物たちのことだったが、予算の都合でセットが組めなくなったため、舞台を南原市として動物園を氷漬けにするということで切り抜けたという。
- タイトルも「あっ!キリンも象も氷になった!!」という余りにも最終回らしくない響きだが、初期案では前後編のうち後編が「UGMの地球平和宣言」というタイトルだったらしい……という話がファンの間では有名だが、実は後編のタイトルに関しては明確なソースが無い点には留意。
なお、前後編から1話にまとめられた理由は放送枠が特別番組で押されて足りなくなったためである。
- 当初、『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』第1話に登場が検討されていたが、スーツが残っていなかったためペギラに変更された。
- 現在では『ウルトラマンメビウス』第41話に再登場したホーが『80』のラスボスと言われることもある。
- 昭和ウルトラマンに登場した怪獣では最後の怪獣であり、これまでのラスボス怪獣達は宇宙人に使役される存在だったが、このマーゴドンは初の野良怪獣のラスボスである。
関連タグ
ゼットン:昭和ウルトラシリーズ最初のラスボス。
スノーゴン:同じく冷凍怪獣でありながら逆に凍らされ、木っ端みじんに爆散された怪獣。