ウルトラマンベリアル「オレには絶対に勝てない!!!」
データ
別名: | 百体怪獣 |
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身長: | 4000メートル |
体重: | 測定不能 |
出身地: | 怪獣墓場 |
概要
劇場版『ウルトラ銀河伝説』に登場
ウルトラマンベリアルがギガバトルナイザーの力で怪獣墓場の怪獣・超獣・宇宙人の魂と合体した超巨大怪獣。
角・牙・翼を生やした西洋の悪魔なシルエットで、怪獣たちが積み重なってその全身の個々を構成している。別名は「百体怪獣」だが、100体どころかそれより遙かに多い数の怪獣達が合体しており、表面に浮き出ている怪獣だけでも226体以上、さらに体内も怪獣たちで埋め尽くされている。本来の総数はもはや測定不能。
『ウルトラQ』から『ウルトラマンメビウス』までのウルトラシリーズに登場した怪獣達で(ただし一部例外あり)で構成されている。またガラモン、バルタン星人、アボラス、メトロン星人、サドラといった別々のエピソードや作品単位で複数個体が登場した怪獣については、2体ずつ別の所に構成されていたりと芸が細かい。
頭頂部にはベリアルが頭脳となって鎮座しており、怪獣たちの怨念をまとめ上げ、その巨体をベリアル自身の妄執とレイブラッド星人から受け継いだレイオニクス因子によって操っている。その巨体さ故に移動能力は皆無だが、全身を構成する怪獣たちにも意思があり、体表に降り立った者にしがみ付くなどして攻撃する等、その周辺部分の怪獣が迎撃することができる為、360度全方位に全く死角が無い。全身から全怪獣の力を開放し、広範囲に放つ光線「ベリュドラインフェルノ」が必殺技。
アストラの打撃やウルトラマンレオとゼロのレオゼロキック、ダイナのソルジェント光線をものともせずに彼らを苦しめるが、レイオニクスであるレイが自分のバトルナイザーを介してギガバトルナイザーに干渉した為怪獣たちが融合への抵抗を始め形勢は逆転する。最後はEXゴモラのEX超振動波、ZAPのスペースペンドラゴンのペダニウムランチャー、ウルトラマンのウルトラスラッシュ、レオとアストラのウルトラダブルフラッシャー、メビウスバーニングブレイブのバーニングメビュームダイナマイト、ダイナのソルジェント光線、そしてゼロのプラズマスパークスラッシュの一斉攻撃を浴びせられ、全怪獣ごと大爆発を起こして消滅し、それと同時にギガバトルナイザーも自壊した。
ベリアル「オレは…不死身だァァァァァッ!!!」
しかしベリアルは生き延びており、爆発のショックでアナザースペースに飛ばされていた……
脚本に名前は書かれていたものの劇中ではベリュドラと呼ばれず、ヒュウガは化け物、ハルナは怪物と呼んでいた。『ウルトラマン列伝』でウルトラ銀河伝説が放送された時にレイの解説で初めてベリュドラと呼ばれた。また、CGではなく実際にスーツが作られている。
後の『ウルトラマンジード』では、これの後継的存在としてベリアル融合獣が登場する。ベリュドラと比べて合体素材の少なさから戦闘力が弱くなっているとも思われるが、百体以上という圧倒的な数の怪獣を強引に組み合わせたため、上記のように移動能力の皆無、同じレイオニクスであるレイによってギガバトルナイザーに干渉されたとたんに弱体化するという弱点があることを考えると、パワー自体が融合獣以上でも、物量の多さだけで最強とはいえないだろう(むしろ次回作のアークベリアルの方がヒーローを追い詰めているような気がしないでもない)。ちなみに第16話、17話に登場したキメラベロスはベリュドラの簡易版というイメージで描かれている。
なお、アトロシアスがコアになったり、エメラル鉱石を取り込んだりするなどして強化をする事が可能かは今の所は不明(ギガバトルナイザーが破損した現在となっては再登場は難しいだろうが…)。
一応、玩具限定でベリュドラのウルトラカプセルこそ存在するが、固有のフュージョンライズ音声は存在しない(後述)。
ベリュドラを構成する怪獣
以下の項目のデータは「大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE 超全集」(小学館刊行)掲載のリストに準拠する。
さすがに体内に取り込まれているであろう怪獣は不明なので、体表の確認可能な怪獣のみ記載する。
中には人間に戻ったはずの巨人やラブラス、レオのペットであるロンや大地の守護神であるはずのミズノエノリュウなどウルトラ戦士と和解した怪獣や善良な怪獣まで混じっている。どうしてこうなった。
顔
右の角
・デットン
・ケムラー
・科学特捜隊ベムラー(『ウルトラマン』の初期案の一つの主人公)
・サドラ(『帰ってきたウルトラマン』)
・ギャンゴ
・ガボラ
・ステゴン
左の角
・バルタン星人(初代)
・ゴルドン
・ザラガス
・ケロニア
・バキシム
・グドン
・ガマス
・パンドン
首
・ゼットン
・リットル
・ゴメス
・ザニカ
・ゴルゴス
・ジャミラ
・マグラー
・トドラ
・アロン
・ゾンネル
・バルンガ
・ペギラ
・デスレム
・バニラ
体
胴体
・ゴルザ
・バードン
・レオゴン
・キーラ
・ダダ
・ガンQ
・グビラ
・ガラン
・ダンガー
・タガール
・アネモス
・ドラコ
・デモス
・ウー
・ビラ星人
・ペスター
・ロン
・ガメロン
・ガモス
・ザム星人
・ウリンガ
・ロードラ
・ゾラ
・バクタリ
・ガギ
・パゴス
・マグニア
・ゲラ
・ベロン
・バド星人
・バンゴ
・ラブラス
・サドラ(『ウルトラマンメビウス』)
・巨人(当初では『Q』の悪魔ッ子リリーだったが、最終的に巨人に変更されたという旨が先述した超全集のインタビューで明かされている)
・ベキラ
・オニオン
右腕
・ドドンゴ
・ガラモン(『Q』第13話)
・ガクマ
・ピット星人(黄色)
・ベル星人
・ガイロス
・ネロンガ
・ノーバ
・ビーコン
・ナメゴン
・グロン
・ギガス
・ジラース
・ムカデンダー(小指を構成)
・シーボーズ(薬指を構成)
・シーゴラス(中指を構成)
・ギマイラ(人差し指を構成)
・ツインテール(親指を構成)
・アボラス
左腕
・ムルチ
・ガブラ
・ジレンマ
・ダンカン
・プルーマ
・ザザーン
・サータン
・ペテロ
・オビコ
・ブルトン
・ペガ星人
・ゴーガ
・ビルガモ
・バラバ
・ガゾート
・ユートム
・ガンダー
・プリズ魔
・アンノン
・キングザウルス三世(親指を構成)
・クラプトン(『Q』の没怪獣。のちにボスタングに使用された)
・グモンガ
・テレスドン(薬指を構成)
・リッガー(中指を構成)
・ナース(人差し指を構成)
・ベムラー(小指を構成)
シリーズごとの総数
- 『ウルトラQ』(15種)
- 『ウルトラマン』(36種)
- 『ウルトラセブン』(35種)
- 『帰ってきたウルトラマン』(40種)
- 『ウルトラマンA』(19種)
- 『ウルトラマンT』(15種)
- 『ウルトラマンレオ』(19種)
- 『ザ☆ウルトラマン』(1種)
- 『ウルトラマン80』(7種)
- 『ウルトラマンG』(1種)
- 『ウルトラマンパワード』(1種)
- 『ウルトラマンティガ』(10種)
- 『ウルトラマンガイア』(4種)
- 『平成ウルトラセブン』(1種)
- 『ウルトラマンネオス』(2種)
- 『ウルトラマンネクサス』(1種)
- 『ウルトラマンメビウス』(4種)
- 『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』(1種)
- 没怪獣(2種)
とこのように広範囲から素材を集めている事からもそのスケールが理解していただける事だろう。
その一方で『USA』・『ゼアス』・『ナイス』といった他媒体組ならまだしも、TVシリーズで展開されていた『コスモス』と『マックス』、本作のゲストである『ダイナ』出典の怪獣は1体もいなかったりする。
なお、ベリュドラはウルトラ戦士たちが怪獣墓場で戦った怪獣軍団がそのまま素材として使われている訳ではない(体表に現れていないだけかもしれないけれど)。
100体モンスロードで召喚されながらも、ベリュドラの体表に確認できない怪獣は次の通り。
ウルトラマンネクサス | ガルベロス、フログロス、バンピーラ |
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ウルトラマンメビウス | ケルビム、グロマイト、ゾアムルチ、リフレクト星人、アングロス、ジャシュライン、アリゲラ、ロベルガー二世、テンペラー星人(メビウス版) |
ウルトラギャラクシー大怪獣バトル | ファイヤーゴルザ、キングジョーブラック |
大決戦!超ウルトラ8兄弟 | スーパーヒッポリト星人、キングゲスラ、キングパンドン、キングゴルドラス、キングシルバゴン |
派生作品での活躍
初登場作がアーケードカードゲームとのタイアップを兼ねていた為か、ゲーム媒体での活躍に非常に恵まれており、いずれの作品でも強力なキャラクターとして扱われている。
秘密公開!ウルトラマンベリアルギガバトルナイザー伝説100体怪獣映像大全集
『テレビマガジン』2010年3月号付録。ベリュドラを構成する怪獣を紹介するという内容で、後述のウルトラマン列伝第100話とは異なり、100体分をしっかりと解説している(それでも全てではないが)。
大怪獣バトルRR
第1弾で参戦。こっちは仕様上、バトルシーンでは前進する。足は木の根っこのようなものと解釈されており、バトルの主導権を握られればヒーロー達に吹っ飛ばされる。ただし、流石に地面から離しすぎるのは難しかった為か、必殺技を受けると前面に倒れる。
必殺技は敵を巨大な拳でぶん殴る『ギガントフィスト』、原作でも使用した『ベリュドラインフェルノ』。後者は4900という作中でも最高クラスの火力を誇る必殺技である。
ロストヒーローズ
リジェス側のヴィランとして悪虐の限りを尽くし、ヒーロー達に敗れたベリアルがリジェスによって怪獣墓場の怪獣と合成された姿で本作のラスボスにしてウルトラマン系エネミー側から選出されたボスでもある。
自我はリジェスに主導権を握られてしまっており、ベリアルは高笑いを上げるだけの存在に成り果てた。
ラスボス3連戦の最後のボスとしてヒーロー達の前に立ち塞がる。
HPは65000と裏ボスを除けばエネミーキャラで最高値となる。さらに使用するスキルの種類も非常に豊富でゲーム内全ての状態異常をヒーロー達に付与する事が可能。
ヒーロー達に敗れ、復活した悪は消滅。キューブに取り込まれた各世界も元通りになったが…。
イラストは比較的簡略化されているが、ベリュドラのSDとしてはかなり特徴を捕らえたものとなっている。
ウルトラマン列伝
第100話「ベリアル陛下降臨!百体怪獣総進撃!?」にて特集される。
構成パーツのうち、取り上げられたのはビーコン、ナックル星人、シーゴラス、ベムスター、ブラックキング、オイルドリンカー、アストロモンス、ババルウ星人、キングダイナス、ベロン、ササヒラー、ヤメタランス、レッドスモーギで合計13体紹介された。
え?なんで13体しか取り上げられなかったかって?お察しください。
ウルトラヒーローズ THE LIVE アクロバトルクロニクル2015
派生種であるネオ・ベリュドラが登場。巨大バルーンで頭と両腕を表現している。
大まかなシルエットはベリュドラに準ずるが、体表に怪獣の意匠がないのが特徴。
続編の『ウルトラヒーローズ THE LIVE アクロバトルクロニクル2016 ~心の絆~』ではベリアルがマイナスエネルギーを集めるべく素材となった怪獣(※)を操っていた。
(※)内訳はメシエ星雲人、バグダラス、ベムスター、ノコギリン、アーストロン、タイラント、デマーガ。
バトルスピリッツ
コラボブースター『ウルトラヒーロー大集結』にてコスト8・紫属性のダブルシンボルスピリットとして登場(CB01-024)。
アタックすればデッキにある怪獣/星人を名前に含むスピリットを100枚まで好きな順番でデッキの下に戻す事ができ、1枚につきコア2個をリザーブへ飛ばす凄まじい効果を有する。バトスピは最低でも40枚でデッキを組まなければならない為、上記の名前のスピリットカード中心のデッキの場合、殆どのカードの配置を操れる計算になる。ただし、欲張ってデッキ枚数やスピリットの割合を増やしすぎると却ってバトルが苦しくなるのでご利用は計画的に…。
後にウルトラマンベリアルから転醒する赤属性/紫属性のスピリットカードとして別バージョンが『ウルトラマン ~ウルトラヒーロー英雄譚~』にて登場(CB18-029)。シャッフル効果が目立った初代から一転、こちらはアタッカーよりの構成で転醒時にトラッシュカードにあるスピリット2体に付きコアを1つトラッシュ送りにするコアシュート効果、バトル終了時にコスト8以上の怪獣/星人スピリットを自壊させてライフのコアを1つお愛想するという効果を有している。
両方とも名前に「ベリアル」が入っているものとして扱うので、『ベリアル』サポート効果の恩恵を受けられる。
余談
- 100体合体するという案は岡部淳也プロデューサーによる発案。
- 撮影にあたり、等身大の造形物をグリーンのボディスーツを着用した補助スタッフが支える形を取っている。
- デザインは木谷太士郎氏が担当。あまりにも緻密な造形のため、デザインは「ZBrush」という3DCGソフトウェアが使用されている。
- 怪獣の合計数は表面の怪獣だけでも226体ほど。
(出典:KKベストセラーズ『語れ!ウルトラ怪獣【永久保存版】』(2014年)P20〜P23より引用)
関連タグ
合体戦闘員・・・・コンセプトが同じ
ベリアル融合獣:ある意味ベリュドラはこれの先駆け。
ウルトラマンフュージョンファイト!・・・・カプセルユーゴー1弾の景品としてもらうことができた。 また5年後に稼動したウルトラディメンション2弾でラインナップされているベリアルのURカードの必殺技にベリュドラインフェルノが採用されている。ベリュドラ好きのファンは必見。
ギガキマイラ…ウルトラゾーンで「団体行動」というコンビを組み漫才を披露。
ギガキマイラ「100体以上いるのに"百体"怪獣なんですか?」
ベリュドラ「保険料がバカになんないのよ……」