作業員「石を掘りすぎたんで、餌になる動物がいなくなったんだ。おまけにガクマが蓄えておいた石を、どんどん人間が奪っていく。ガクマは怒ってとうとう人間を襲いだしたんだ」
親方「他人事みたいなこと言うな!お前らだって人間だろう、石を掘ってるおかげで食ってんだろう!」
概要
別名: | 岩石怪獣 |
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身長: | 58m(α)、59m(β) |
体重: | 5万6千t(α)、5万8千t(β) |
出身地: | 西南諸島・久良々島 |
第2話「石の神話」に登場。
久良々島の地底に住んでいる怪獣で、島では石を生む神獣と呼ばれていた。
鼻先の角が1本の「α」と2本の「β」の2頭が存在する。
ガクマ(α) | ガクマ(β) |
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2頭の関係は不明だが一説には兄弟とされており、一部書籍ではαが弟、βが兄と書かれている。
襲われた被害者は角の本数が1本か2本かで証言が食い違っていたが、それは彼らがαとβのどちらかを目撃し、それらを同一の怪獣だと誤解していたからだった。
人間が島を開発して石を切り出すようになったため、食料の石が減り、採石場の人間を口から吐く「石化光線」で石に変えて食べ始めた。βはこれ以外にも背鰭や角から出す電撃、伸縮自在な前脚の爪など多彩な武器を持っている。また、角そのものは地中で障害物を検知するレーダーの役割を果たす。
対怪獣用に改造されたガッツウイング2号の新兵器・デキサスビームでαが倒された後、βが出現してウルトラマンティガと対決。石化光線でティガの下半身を石化させるが、パワータイプにチェンジした勢いで石を吹き飛ばされ、放電攻撃も弾かれた挙句チョップで角を壊されてしまう。
最後はウルトラリフターで投げ飛ばされ、デラシウム光流を受けて石化し、そのまま崩れ去った。
TPCによると彼らも超古代怪獣に分類されているようだが、詳細は不明。(第35話にて)
その後の作品での登場
戦え!セブンガー
第9話に登場。
久良々山トンネル工事に使われていた重機を石化光線で石に変えており、ストレイジが到着するのと同時にαが最初に出現。
ユカとヨウコの二人で牽引車で誘導しようとしたものの、その先にβも出現。窮地に追いやるが、駆け付けたセブンガーと交戦状態になる。
体当たり攻撃でセブンガーを吹き飛ばしたが、二発目はセブンガーがよけたことでαとβで正面衝突することとなり、αが泡を吹いてダウン。
残ったβはセブンガーとの連続頭突き対決に耐え抜き、セブンガーをバッテリー切れに追い込んだがハルキの発案でセブンガーの正面に誘導させられ、残ったロケット燃料をすべて頭突きによる突撃に利用した必殺のロケット頭突きによって倒されたのだった。
ウルトラマンブレーザー
かつて出現した個体がGGFと交戦した記録があり、OPでヒルマ・ゲントが討伐作戦に参加したことが地球防衛隊勤務記録書に記載されていた。
余談
『ウルトラ銀河伝説』に登場するベリュドラの右腕を構成する怪獣の1体としてβが登場した。
決定稿の初稿では「ラドム」、決定稿の2稿では「ガグ」という名称だった。また、キャラクターデザインの丸山浩や助監督の冨田卓は「ゲンマ」という名称もあったことを発言している。
脚本を担当した右田昌万は、企画担当の満田かずほから「この話で、怪獣ものとしてのレールに乗せるように」との意向を受け、ゴルザやメルバが登場した第1話とは違い『オーソドックスな怪獣もの』として第2話の展開を発想させた。また、当初は久良々島ではなく海外が舞台となっていたが変更され、ビル街のセットを作る時間がなかったと言うことで、久良々島の採石場を舞台とした展開となった。
関連タグ
サドラ…岩石怪獣仲間。
ガーゴルゴン…同じく石化能力を持つ怪獣。但しこちらは下半身しか石化させられなかったガクマと違いウルトラマンを完全に石化させることに成功した。