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TDG三部作

てぃーでぃーじーさんぶさく

TDG三部作とは『ウルトラマンティガ』、『ウルトラマンダイナ』、『ウルトラマンガイア』の三作品を指す『ウルトラシリーズ』の作品群である。
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概要編集

1996年から3年連続で放送されていわゆる平成ウルトラマンの魁となった、

  1. ウルトラマンティガTIGA(1996~1997年)※ウルトラシリーズ30周年記念作品
  2. ウルトラマンダイナDYNA(1997~1998年)
  3. ウルトラマンガイアGAIA(1998~1999年)

の三作品のことを指す用語。「平成三部作」「90年代3部作」とも。


この呼び名が広まったのはティガとダイナの合体技である「TDスペシャル」からだろうか。

近年の公式でも「TDG」の通称が使用されるようになった。


なお、ウルトラシリーズにおけるレーザーディスク発売が本シリーズを持って最後となった。

作品一覧編集


ネオフロンティア2作


TVシリーズ


劇場作品


OV


小説


ゲーム


ガイアシリーズ


TVシリーズ

ウルトラマンガイア』(1998~1999年)


劇場版


OV


小説


作風編集

タイプチェンジという様々な色をした特殊な姿に変身する能力を使用できるようになったことは特にウルトラシリーズにおいても革新的であり、以降の平成ウルトラマンもタイプチェンジ能力を使用できるのが一般的になった。唯一の例外はウルトラマンマックスだが、マックスは途中で専用の武器が追加された。

ガイアとアグルは前2作と異なり、基本形態がアップデートされて、タイプチェンジは最強形態ただ一つという異色の描かれ方をされている(アグルに関しては登場が最終回から22年後になったが)。


デザイン面では、TDG三部作では赤と銀以外のウルトラマンが登場、登場するウルトラマン全員に金色を含む派手なプロテクターが存在する(ただし、ガイアは「色」という意味では新しく使われた色は存在しない)(ダイナのみタイプチェンジ後はプロテクターがなくなる)。

また、彼らに限った話ではないが、カラータイマーウルトラ8兄弟客演時には色が青緑になっていた。


全作品に共通して劇場版とOVが存在する。ただし、ティガのみ放送中に劇場版が公開されておらず、完結から2年半後の2000年3月に公開されるという異例の作品となった。OVは翌年の1月から3月までの25日に発売された(なお、OVはダイナ以外は最終回以降の後日談となっている)。

OVの切っ掛けとなったのはティガ放送終了後にバンダイビジュアルサイドから持ちかけられた映像企画であり、小山Pもこれに乗り気で、TDG三部作からブースカ!ブースカ!!までの円谷プロのTVシリーズが一段落したうちに制作が決まった。このうち、ダイナとガイアのOV化は原田昌樹監督の企画案によるものとされる。(出典:『テレビマガジン特別編集 平成ウルトラビデオ全集』(2002/講談社)P84より)


一方で巨額の制作費用が掛けられていたことでも有名であり、一説によれば『ガイア』第1話の製作費は1億円を超えていたとも言われている…が2018年のイベントにて単純な予算は『ダイナ』の方が多く使ったと当時のスタッフがコメントしており、いずれにせよかなりの製作費がかけられたことは間違いない。

また、画面外のミニチュアに金をかけたことや、何度も撮り直しをしていた結果、これが円谷プロの経営を圧迫することとなってしまった。そのため後の時代に円谷プロ子会社化の原因は今作であるとする筋違いな見解も存在する(事実円谷プロを買収したTYO関係者は「これだけ売り上げがあってどうして赤字が出るんだ」と頭を抱えたという)。


また視聴率に関しては最高視聴率がティガの9.9%と現在のウルトラシリーズやアニメ特撮に比べるとかなり高く見えるが、ニュース枠が占める夕方枠かつ東映特撮が夕方枠から撤退するなど厳しい状況だった事、ティガの前番組が女児アニメ(とんでぶーりん)や育児アニメ(ママはぽよぽよザウルスがお好き)だった事もあり、「ザ☆ウル」「80」「グリッドマン」やママぽよの頃から落としてしてしまい、「ダイナ」「ガイア」でも上回る事が出来なかった。

結果的に巨額制作費用と共にこの視聴率不振が後のシリーズに響くことになる。



放送枠編集

平日のゴールデンタイムに放送していた昭和ウルトラマンとは違い、TDG三部作は土曜の夕方に放送されていたのが特徴。後の『コスモス』も同じ。


制作局は昭和ウルトラマンのTBSから代わってTBS系列のMBSこと毎日放送。ちなみに毎日放送は3部作だけでなく、ガイアから2年後の『ウルトラマンコスモス』も制作。『ネクサス』以降の『メビウス』までのハイコンセプト・ウルトラマンCBCこと中部日本放送が制作した。


放送期間は3作品とも1年間だが、「9月開始・翌年8月終了」という当時にしては珍しいパターンだった。


世界観のつながり編集

このうち世界観を共有しているのは『ティガ』と『ダイナ』のみで、『ガイア』は別世界を舞台としている。このため三部作と呼ばれてはいるものの実際には三部作構成ではなくネオフロンティア二部作と単発一作であり、作品としては『ガイア』は無縁であり、他の作品が世界観別に分けられる中でこの3作だけ一纏めにされがちなため、この括りに違和感を感じるファンも存在し、それも間違いではない。『ティガ』は2007年、『ダイナ』は2017年と近未来を舞台にしているのに比べ、『ガイア』はリアルタイムが舞台。例外的に放送当時に公開された劇場版で共演を果たしている。ネオフロンティア2作とガイアは本来昭和ウルトラマンとは世界観がつながらないものの、後の作品では、別の世界の作品に出張していることもあり、ダイナは実際に昭和作品の世界にも現れ、光の国の戦士との共闘経験、関係性もある。

このためセットで扱われることも多いが、『ガイア』はティガとダイナとは設定も路線も全く異なる作品であり、そういう意味では全2作とは異なり、『ザ☆ウルトラマン』、『ウルトラマンネクサス』、および一部を除く新世代ヒーローズ』などの単発作品と同類である


最近の作品群に昭和作品要素が多いこともあってか、ファンからはよく「昭和作品要素のない作品群」と言われることが多いが、『ティガ』では初代ウルトラマン客演が客演している。

ダイナに至ってはそもそものティガの続編であり、またスペシウム光線八つ裂き光輪などを使用し、火星にスペシウムの存在が確認されていたりと要素要素で存在している。



その後の扱い編集

平成作品の先駆けとなっただけあり、ティガとダイナは客演作品にも非常に恵まれており、特にウルトラマンダイナはその立ち位置ゆえに突出して出番に恵まれている。ティガも登場率自体は高いが、諸般の事情で変身者を出さないか、別人が変身しているという設定で登場したりする。

一方、ガイアは上記2人と比べると客演自体は少なめであるが、アグルのスプリーム・ヴァージョンのように後年に新たなる強化形態が用意される事も。


一方でM78スペースの怪獣と比べると、怪獣の再登場率はまちまち。特にゴルザガンQが登場する傾向にあり、この他にも亜種怪獣として『大決戦!超ウルトラ8兄弟』ではキングゴルドラスキングシルバゴンが、『ウルトラマンギンガ』では残っていた当時のスーツを改造してサンダーダランビア、『きたぞ!われらのウルトラマン』にはゴーグファイヤーゴルザという怪獣が登場していたが、これらは1回限りか少ない出番で終わっている。

近年ではファイブキングゴルバーキメラベロスといった合体怪獣の素材としての起用も増えてきているが、キリエロイドガゾートモンスアーガーのように数十年ぶりに再登場するというパターンも見受けられるようになっていった。


一方で後年のゲーム作品にはスーツを新造する必要がないためか、こちらではTDG怪獣の出番もそれなりに増えている(例として『大怪獣バトル』シリーズではゴルザメルバキリエロイドファイヤーゴルザイーヴィルティガガタノゾーアモンスアーガーレイキュバスゲランダデスフェイサーミズノエノリュウキングオブモンススキューラバジリス超コッヴが参戦している)。


ソフビ(『ウルトラ怪獣シリーズ』)も各世代に根強いニーズがあり、『大怪獣バトル』シリーズ展開中には上記の怪獣のソフビが展開され、新世代ヒーローズ以降、次シリーズへの繋ぎとして放送されるようになった再編集番組(クロニクルシリーズ)の放送期間になると造形や塗装を見直したソフビが新発売されるようになり、ゾイガーヤナカーギーといったソフビ化の機会に恵まれなかった怪獣にもチャンスが回ってくるようになった。


なお、イベントなどでは3作品の主人公にアグルを加えた4人が集結することも多いが、2024年現在、ティガ、ダイナ、ガイアの3人同時変身は映像作品では実現していないどころか、アグルに至っては、ティガとの共演すら実現しておらず、ダイナ、ガイアとの共演も1回のみであり、その際にはティガは登場せず、上記の2人とコスモスとの同時変身となった。


TCGでは編集

『バトルスピリッツ』編集

当初はウルトラヒーローの殆どが青属性に括られていたが、弾が進むに連れてウルトラ兄弟が白属性、新世代ウルトラマンが赤属性と属性が多様化していった為(一部例外あり)、TDG三部作が青属性の中心に落ち着いた。


しかし、実際のところはティガが初参戦のコラボブースター「ウルトラヒーロー大集結」(CB01)以降も常連となっており、他2作はあまり参戦していないというのが現状。

ガイア(V2)はプレバン限定のコラボスターター「光の巨人たち」/コラボスターター「英雄たちの軌跡」、ダイナ(フラッシュタイプ)も同様に「光の巨人たち」で参戦したものの、ティガのように効果の違う別カードとしての収録も行われておらず、一般販売となるコラボブースター「ウルトラヒーロー英雄譚」(CB18)に収録されたのは過去弾に参戦しなかった形態が中心となっている。


主なサポートカードは「巨人の像」(詳しくはこちら)だが、「光の国」(CB01-056)、「M78星雲」(PB18-U07)、「来たぞ われらのウルトラマン」(PB18-U01)といったコラボ黎明期のカードの恩恵も十分に受けられるので積極的に活用していくといいだろう。


怪獣も同様に『ティガ』出典が多い。

ゴルザは赤、キリエロイド系やガンQは紫とバラバラだが、ガタノゾーアその眷属(+愛憎戦士カミーラ)はわかりやすく青属性で統一されている


『ウルトラマンカードゲーム』編集

リリース第1号となるスターターデッキの1つとして「超時空の英雄たち」の題材に選ばれる、ブースター第1弾「地球の守護者たち」では『ティガ』と『ガイア』が本格参戦となった。


公式サイト編集

上記の通り、三部作とコスモスはMBSが制作したが、TDGの3人はCBC制作の大決戦!超ウルトラ8兄弟に客演したため、CBCにより新たに公式サイトが作られた。

何気に本放送時に制作に関わらなかったにもかかわらず、公式サイトが放送終了から約10年たってから新たに開設されるという異例な対処となった。

これらのサイトおよび、ハイコンセプト・ウルトラマン、さらにはテレビ東京移行後の新世代ヒーローズのサイトは現在でも閲覧可能であり、2021年、『コスモス』を除く全てのTVシリーズの平成ウルトラマンの公式サイトが閲覧可能である。


サイト一覧

『ウルトラマンティガ』公式サイト

『ウルトラマンダイナ』公式サイト

『ウルトラマンガイア』公式サイト


関連動画編集


関連イラスト編集

光の戦士観たか!描いたぞ!平成3部作

ありがと平成応援する!!かわいいがる!!


関連項目編集

ウルトラシリーズ 20代ホイホイ 30代ホイホイ 円谷こわれる 土6









権藤俊輔 中村浩二 清水一哉 三宅敏夫



昭和第3期TDG三部作ウルトラマンコスモス

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