データ
別名 | 破壊獣 |
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英表記 | Destructive Monster MONS-AHGAR |
身長: | 65m |
体重: | 6万8,000t |
出身地: | メラニー遊星 |
スーツアクター: | 三宅敏夫(ダイナ) |
梶川賢司(デッカー) | |
デザイン: | 丸山 浩 |
概要
第11話「幻の遊星」に登場。
どこかの異星文明によって、メラニー遊星に侵入した者を攻撃するようにプログラムされた宇宙戦争用生体兵器。
大自然の星に偽装したメラニー遊星に、何も知らず侵入した異星人を次々と抹殺していた。
放浪宇宙人ファビラス星人も同様に罠に嵌まり、メラニー遊星に派遣した調査隊が全滅する憂き目を遭っている。
ハネジローからは「アーガー」と呼ばれている。
普段は遊星地下に設けられた施設内のカプセルの中で眠っており、遊星の調査に向かったスーパーGUTSのアスカ・シンとナカジマ隊員にカプセル内で眠っている状態で発見されたが、突如覚醒し暴れ回った。
両手を組んで放つ赤色光弾と300万馬力の怪力が戦力。皮膚は異常なまでの硬さを誇り、ガッツイーグルのレーザー光線を防ぎ、ダイナのビームスライサーすら跳ね返す防御力を持つ。
頭頂部にある青い皿のような器官は神経が集中する急所である。
ウルトラマンダイナを苦しめたが、弱点をハネジローに教えられたダイナ・ストロングタイプのストロングボムを青い皿に直撃し、頭から火花をまき散らしながら死亡。
それと同時にメラニー遊星も消滅した。
モンスアーガーⅡ
別名: | 破壊獣、超破壊獣 |
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身長: | 67m |
体重: | 7万3,000t |
出身地: | 第4メラニー遊星 |
第31話「死闘!ダイナVSダイナ」に登場。
以前出現したモンスアーガーの別個体で、ダイナとの決闘を望むグレゴール人が第4メラニー遊星から捕獲・改造したもの。
弱点である頭頂部の器官を銀色の装甲で覆う強化かなされ、攻撃を跳ね返せる様になっている。
頭頂部の強化以外では初代よりやや大きく、真っ赤だった初代と比べ体色が赤褐色になっているのが特徴。
本物のダイナへの挑発と、地球人へのアピールのために登場したニセウルトラマンダイナの敵役としてR2地区に出現。
ガッツイーグルαのジークによる頭頂部への攻撃を防ぎ、口から火球を吐いて暴れる。
グレゴール人が召喚した4本の柱で作ったリングの中でニセダイナと戦うが、最期はニセダイナによって首を折られ死亡した。
この一件から、どうやらモンスアーガーが秘匿されているメラニー遊星は幾つか存在し、今なおネオフロンティアスペースを彷徨っているものと思われる。
ウルトラマンデッカー
「全宇宙の皆さん、こんにちは!こちらはメラニー遊星です。
皆さんは、勝手に宇宙に進出してくる不愉快な文明に、悩まされていませんか?
そんな時にはこの『破壊獣 モンスアーガー』シリーズ!
綺麗さっぱり、邪魔な文明を根絶してくれます!
これは、皆様に性能をご覧頂くためのデモプレイです」
「数に限りがありますので、ご注文はお早めに!」
(翻訳ソフト:向井莉生)
第4話「破壊獣覚醒」に登場。
お湯の産出が止まった(スフィアが地球全土にバリアを張った影響である可能性が示唆されているが、原因は不明)トチノキシティの温泉街・ユノハナ町で行われていた掘削作業中に出てきた未知の金属で作られた正体不明のカプセルの中から、赤いガスに包まれながら出現。
キングスフィアによるバリアが張られるよりも遥か昔のおよそ1300年前、メラニー遊星から地球に送り込まれた生物兵器であり、宇宙から飛来したカプセルは「阿賀大明神の降臨」として現在まで伝承が語り継がれていた。
原点と異なりカプセルは全長18mと小さく、常に一定の波長を発しており、その波長を「言語」であると判断したカイザキ・サワが翻訳した結果、外宇宙に進出した文明を滅ぼすための運用目的解説と宣伝が盛り込まれていた。
…つまり、今回の個体は実演販売のための試供品であり、地球への破壊活動も地球文明自体を危険視したというより、他種族へのデモンストレーションとしての意味合いが大きいもので、ネオフロンティアスペースのモンスアーガーⅡに近い扱いであった。
これを知ったアスミ・カナタは、「怪獣の通信販売かよ、ふざけるな!」と憤っていた。
原典同様に強固な装甲(ハネジローの解析によるとダイヤモンドよりも58%硬い「ロンズデーライト」級)と、デッカー・フラッシュタイプを圧倒するパワーを持ち、両手から赤色破壊光弾を放つ(両手を合わせて放つ点自体は以前と同じだが、光弾を生成してから腕を組んで発射という手順になっている)。
さらに、新たに口から火炎を吐く能力を身に付けており、これでユノハナ町一帯に大きな被害を与えた。
また、これまで通り頭頂部の青い器官(本作では新たに神経が集中しているという設定が加えられている)が弱点だが、Ⅱやゴルドラスのように頭頂部の周囲に網目模様のシールドを展開する能力を持っており、このシールドはストロングタイプの通常打撃すら跳ね返す防御力を誇り、その上シールドに触れたものに電撃を与えるカウンター機能まで備えている。
上記の能力を駆使してデッカーを追い詰めたが、目つぶし戦法で怯んでバリアが張れない一瞬の隙を突かれ、かかと落としで頭頂部にヒビを入れられてしまい、最期はGUTSグリフォンのグリフォンタロンビームで頭頂部を撃ち抜かれて絶命、爆散した。
モンスアーガーが映像作品に登場するのは、原典の『ダイナ』以来24年ぶりである。
また、ダイナ怪獣の再登場としては『ウルトラマンギンガ』のサンダーダランビア以来9年ぶりになる。
元々の人気の高さに加え、純粋な生物兵器という設定の扱いやすさから、ダイナ怪獣の中でもレイキュバスと共に再登場を望む声は多かった。
着ぐるみはもちろん新規造形で、監督の辻本貴則氏によると「『ダイナ』の怪獣をなんとか出したい」との熱望が制作陣に受け入れられ、新規造形となった。
また、『ダイナ』で使用されていた時の物よりも、丸山浩氏のデザインした当時のデザイン画に近い造形になっており、全体的に細身なのが大きな差異である。 背中の突起は小型化しており、さらに赤い突起の間に黄色い棘のような物が生えて二列から三列に変化している。オリジナルでは背びれと腹部のパーツが一体になっているため、本作品ではアレンジを変えている。当時のデザイン画では背面まで描かれていなかったため、背中のトゲが単純な形で大きすぎたため、本作品では上から来る背ビレと下から来る背ビレが交差して、途中が5列になっている構造となっている。オリジナルでは扁平な顔だったが、本作品では少し厚みのある顔となっている。口内の機電は他の怪獣で使ったものを改造・流用している。全体も少し鮮やかな色彩にしている。
本作のメラニー遊星は、怪獣兵器の販売を行っているという独自の設定が与えられている。
また、劇中で明言はされていないが、地球以外の文明惑星にも複数のモンスアーガーが送り込まれている可能性も否定できない。
原典が遊星に近寄ってきた相手を攻撃するという待ちの姿勢に対し、こちらは遊星から直接送られてくるという攻めの姿勢になっている。
原典のメラニー遊星はこちらから近付かない以上無害な存在と言えなくもないが、『デッカー』版は通販番組のノリで侵略兵器を送り付けてくるという傍迷惑この上ない存在となっている。
このように描写されたのも、『デッカー』の世界がスフィアのせいで宇宙からの来訪者が侵入できないという設定になったが故であろう。
今回もハネジローとの間に因縁が生まれた訳だが、『ダイナ』版がハネジローのアシストで倒されたのに対して、こちらはハネジローが直接トドメを刺すという展開も対になっている。
派生作品での活躍
ウルトラマンフェスティバル1998
チャリジャが保有する怪獣の一体で、ゾンボーグに加勢し、ダイナを袋叩きにするが、チャリジャの捨てたウルトラマンティガの人形に光が集まってティガが復活してしまい、ゼペリオン光線を浴びて倒された。
大怪獣バトル
AC版
無印2弾より登場。最上位カードは4弾にてスーパーレアで収録。
必殺技は、敵を爪と尻尾でブチのめす「アーマードラッシュ」の他、口からの火球が「火炎破壊弾」、両手を合わせて放つ光弾が「大破壊光弾」の名義で設定されており、大破壊光弾には雷属性が備わっている。
アタック500~700、ディフェンス1100~1300、スピード500~700、パワー700~900と、原作の防御性能を強調したディフェンス極振りのステータスが与えられている。鈍足のため先手を取るのは非常に難しい上、取れたとしても低いアタック値で押し返される場合の方が多く、はっきり言って使い勝手は全キャラ中最も悪い。ディフェンス値は下手なロボットキャラより高いため、押される側に回りがちなアタックバトルでは相手を押し返して逆転を狙う事も不可能ではないが、それでも攻撃回数は2~3が関の山である。耐久性に関しても、どう頑張ってもパワーは3桁台を上回らないため打たれ弱い方である。
安定した運用にはアタック値とスピード値を補う技カードの補助がほぼ必須になる。
ストーリーモードでは第6話「ヒッポリト星人の甘い罠」に登場。ヒッポリト星人によりカプセルから召喚される。
なおアーケード版以外でのメディア展開(漫画版やジャンボカードダス)ではこの役割はベムラーに差し替えられてしまっている。
無印4弾以降は全く音沙汰がなかったが、NEO4弾にてようやく再登場。最上位カードが収録され、アタック800、ディフェンス1400、スピード600、パワー1200と、総合的なステータスはある程度上方修正されており、無印時代よりは使いやすくなっている。
同バージョンにて作戦技カードとしても収録されており、こちらは「スピードバトルでウルトラストライカーのボーナスが増える」という効果を持つ。(「ストライカーのボーナス」というのは、スピードバトルで怪獣のスタートダッシュ値に加算されるウルトラストライカーの分のスタートダッシュ値であり、大きいほどアタックバトルで優位に立てる確率が上がる。)
プレイアブルと技カードの二本立てと、優遇とまではいかずとも割とおいしい扱いだったが、NEOでの収録はこれっきりである。
Wii版
モーン・スターのZAP基地跡を目指して森林地帯を進む主人公の前に、主人であるパワードバルタン星人の手下として立ち塞がる。双方とも無印4弾以降リストラ同然の憂き目に遭っている何とも言えない組み合わせである。
バトルに勝つと主人共々這う這うの体で逃げていくが、この時四つん這いで歩く珍しい姿を拝むことができる。熊か??
ウルトラアドベンチャー
ブルトンに召喚された怪獣の一体として長野で暴れ回った。
その後はブルトンが死亡した事で地球に取り残され、アーストロンやテレスドンらと共にZAPの総攻撃を受けながらも暴れ回っていたが、レイブラッド星人に乗っ取られたデスフェイサーが地球に到達した事により、ドラコ共々デスフェイサーに吸収されてしまう。
DARKNESSHEELS -Lili-
ある人物から技術供与を受けた惑星フースの下層民(インフェルニア)の作り出したロボット怪獣として登場。
他の怪獣達と共に上層民への攻撃を開始するも、最後はキリエロイドⅡに変身したサイロの一撃で粉砕されてしまった。
頭部の造形から、今回登場したのはⅡだと思われる。
関連イラスト
関連タグ
グルジオボーン:そっくりさん。
グロマイト、ホロボロス、ベゼルブ:マッチポンプのためにやられ役にされた怪獣達。
ゼガン、キングゲスラ:『タイガ』で犯罪組織ヴィラン・ギルドによって、同じように商品としてデモンストレーション目的で地球で暴れさせられた怪獣達。