データ
別名 | 地底怪獣 |
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英表記 | Underground Monster TELESDON |
身長 | 60m |
体重 | 12万t |
出身地 | 地底 |
スーツアクター | 鈴木邦夫(初代マン第22話) |
清野幸弘(初代マン第37話) | |
新井宏幸(Z、デッカー) | |
永地悠斗(トリガー) |
概要
科特隊パリ支部から来たと偽る地底人が地上に送り込んだ破壊尖兵。
身長60mというウルトラマンの1.5倍の巨体に、12万tと3倍以上の質量を有する重量級怪獣。
厚さ60cmの外皮は鋼鉄の2000倍もの強度を誇り、ジェットビートルのナパーム爆撃を受けてもビクともしない。特に口吻の硬さはダイヤモンドに匹敵するとされる。
パワーも相応に待ち合わせており、尻尾の一振りはブルドーザー10万台の突撃に匹敵する。そのパワーを活かした破壊を好む好戦的な性格。
さらに頭部を含む体内5箇所(頭・両腕・背中・尾)に1つずつ脳組織があると言われている。このため、頭脳を失っても戦い続けることが可能とされる。
「ウルトラマンオフィシャルデータファイル」では、両手の爪から痺れ毒を分泌していると解説されているが、そこまで目立つ特徴でもないため、以降の作品や資料での紹介では省かれる事が多い。
普段は地底4万mに棲み、岩盤を掘り崩して移動する。
マグマ及び溶岩を好んで摂取し、膨大な熱エネルギーを「火炎袋」と称される器官に蓄積する食性を持つ。そのマグマエネルギーを「デプス火炎」(近年は「溶岩熱線」の表記が多い)に変えて口から吐き出し、周囲を焼き尽くす。
なお、初代テレスドンがたまたま地底人達に操られていた個体というだけで、ウルトラシリーズ中ではそう珍しくもなくごくごく普通に生息する地球怪獣であり、実際以降の作品でも野良の個体が出現したケースが度々見られる。
また夜行性と思われがちだが、初代がたまたま夜の町に出現しただけであり、下記の再生テレスドンに始まり昼間に活動した個体も多い(作品によっては明確に夜行性と設定されていることも)。『ウルトラゾーン』によればそもそも彼らの住む地底4万mは溶岩が巡っていてむしろ明るいため、光に弱いわけではなく光の急激な変化に弱い様子。
初代があっさり倒されてしまったり、以降の個体もこの印象や怪獣としてかなりオーソドックスな設定故か、怪獣やウルトラマンのかませ犬にされている場面も多い点を考えるとあまり強力な怪獣とは言えないが、近年の『X』や『Z』では新たにスクリュードライバーのような技(『怪獣ファーム』では“ドリルくちばし”という名称)を駆使してウルトラ戦士を苦戦させるほどの強力な個体も登場している。
活躍
ウルトラマンを催眠支配すべくハヤタを拘束した地底人の命を受けて地上に現れ、彼らの望む真の闇夜を取り戻すべく、無数の灯りに覆われた夜の街を蹂躙する。ウルトラマンはなんとか拘束を振り切って地底から帰還し、そのまま戦闘にもつれ込む。
戦闘では特に見せ場もなく投げ技の連発を食らい、光線技抜きであっけなく討伐されてしまった(これに関しては第22話の監督である実相寺昭雄氏がスペシウム光線でケリをつけるバトルが嫌っていた影響らしい)。
飼い主である地底人はウルトラマンによってテレスドンを地上に残したまま全滅しており、司令塔を失ったのが影響したのかもしれない。
劇中では特に重量級の怪獣としては描かれておらず、動きも被害も通常の怪獣と何ら変わるところはなかった。ウルトラマンは10万トンタンカーを持ち上げる腕力を持つとされるが、12万トンのテレスドンを普通に持ち上げて投げ技を連発するなど、「重さ」を感じさせる描写は皆無であった。体重設定はあくまで怪獣図鑑などによる後付けによるものであると思われる(若しくは、三万トンと縦書きで書かれたのをスタッフが読み間違えたからという説が存在する。これならば劇中では意外に身のこなしが素早かったのも納得がいく)。
テレスドンは後のシリーズでも何度も再登場しているが、「重い」という点に言及されたのは『ウルトラファイト』の個体とパワードテレスドンくらいである。テレスドンよりさらに8万トン重いスカイドンが、事実上シリーズ初の重量級怪獣であろう。
その後、第35話「怪獣墓場」にて、怪獣墓場を漂う姿が目撃されている。
再生テレスドン
第37話「小さな英雄」にて、ジェロニモンの怪獣蘇生能力で復活した姿。
詳細は当該項目を参照。
パワードテレスドン
『ウルトラマンパワード』第4話「闇からの使者」に登場したテレスドン。詳細はリンク先を参照。
その後の作品での登場
ウルトラギャラクシー大怪獣バトル
第1話「怪獣無法惑星」
かつて弟怪獣デットンが戦った因縁の相手、サドラと激戦を繰り広げる。しかし途中で割って入ったレッドキングにボコボコにされ、その場から撤退する(ただし逃げ去るシーンは省略されている)。
第2話「五人目のクルー」
ゴルザと組んでレイのゴモラと三大地底怪獣対決を繰り広げるが、超振動波で自慢の火炎放射を掻き消され、あっけなく爆殺された。
第7話「怪獣を呼ぶ石」
ブルトンによってレッドキング、ネロンガと共に虚空から召喚された。ネロンガと共にZAPを襲撃するも、またしてもゴモラに倒されてしまった。
戦闘中、リトラの火炎弾一発を脳天に食らっただけで失神したり、ネロンガに火炎を誤射してトドメを刺してしまい、「なんてこった!」と言わんばかりに頭を抱えるなど、野良怪獣のくせにやたらと人間臭い仕草を見せた。
AC版の技カードの裏面を模した紹介カットインでは、アタック800、ディフェンス900、スピード700という配分のステータスが設定されている。ゲーム基準だと可もなく不可もなくといった感じの無難な塩梅である。
『NEO』第10話「新たな戦いの地平で」
ゼットン星人の相棒として登場。フック星人の操る再生ドラコと戦うが、割って入ってきたキングジョーブラックに撃ち殺されてしまった。
ウルトラ銀河伝説
ベリアルのギガバトルナイザーによる百体モンスロードで強引に復活させられ、怪獣墓場でウルトラ戦士を襲撃する。
ベリアル軍団の中では最後までしぶとく生き残ったが、ウルトラマンゼロのワイドゼロショットでテンペラー星人らと共に倒された。
その後、ベリュドラの左腕を構成する怪獣の一体となった。
ウルトラゼロファイト
バット星人グラシエがゼロの力を試すために送り込んだ斥候として登場。ベムラー、サドラ、グドンと共にゼロを襲うが、ベムラー共々ルナミラクルゼロのミラクルゼロスラッガーで倒された。
ウルトラマンギンガ
劇場スペシャル第2弾にて、電脳世界で千草がウルトライブした。
美鈴がライブしたスノーゴンを火炎放射で倒し、更に健太のドラコも討ち破るが、今度は健太がライブしたバルタン星人に撃破された。
ウルトラマンX
第3話「夜を呼ぶ歌」に登場。
スパークドールズから実体化した怪獣で、地下鉄の工事で封印されていた地底世界への扉が開かれた事で地上に出現したという。
この個体は都市伝説で語られる地底女=地底人の女性の悲しみの感情を含んだ波長の歌声に同調して操られており、地上に溢れかえる人工の光を全て取り除き、夜の闇を取り戻すべく暴れ回る。
初代同様、口からの火炎放射が主な武器だが、本当の武器は硬い身体そのものと言っても過言ではなく、硬い鼻先や頭を火花が散るほど叩き付けてエックスにダメージを与え、更には体をドリル状に高速回転しながら体当たりするという新たな攻撃手段も披露した。おそらくこれで地中を潜行していたと思われる(ゴモラの超振動波と同じく、移動手段が攻撃手段に転用できるパターンである)。
急な明るさの変化に弱い点も同じ。
初代がスピード勝負でウルトラマンに負けたのをあざ笑うかのごとく、地底と地上を俊敏に行き来してエックスを翻弄し、互角以上の戦いを繰り広げた。
しかしエックスがエレキングアーマーを纏った事で形勢は逆転し、エレキング電撃波を受けてスパークドールズに戻された。
その後、テレスドンのスパークドールズが解析されて「サイバーテレスドン」のサイバーカードが作られ、続く第4話では、溶岩熱線で消化液に化学反応を起こし、ベムスターの胃袋で消化される寸前だったエックスを救い出す重要な役回りを果たした。
ウルトラマンオーブ
第2話「土塊の魔王」
ジャグラスジャグラーの所有するテレスドンの怪獣カードが登場。
第9話「ニセモノのブルース」
野良の個体が登場。
ババリューの扮するニセウルトラマンオーブが破壊活動を行おうとしたところで偶然出現し、彼を目にするや襲いかかる。
テレスドンの出現はメフィラス星人ノストラ自身も想定していなかった事態であり、ニセオーブは身を守るため図らずもテレスドンと戦う羽目になってしまう。
最終的にはニセオーブの奮戦によって地底へと逃げ帰った(その後の消息は不明)。
第24話「逆襲の超大魔王獣」
再び本物の個体が登場。第9話に出現した個体とは一応別の個体である。
デマーガ、ゴメスと共に夕暮れの繁華街に出現し、青い槍使いの姿に変身したオーブと一戦交える…と思われた矢先、突然苦悶の叫びを上げながら倒れてしまう。その様を見たオーブはまぶたを閉じてやるのであった。
どうやら何者かに生気を吸われて死んでしまい、地上に現れたのは、いわゆる断末魔だったようだが…?
なお、テレスドンの脈は手首で測れるらしい。
ウルトラマンZ
第4話「二号ロボ起動計画」に登場。
埼玉県熊丘市第二地区で行われていたジオフロント(地下都市)の開発工事による騒音で覚醒し、地上に現れる。
なお、この個体は普通のテレスドンと比べるとやや身軽で動きが素早く、後述するように劇中で強化された件を抜きにしても火炎攻撃やスクリュードライバーを非常に上手く使いこなした歴代テレスドン屈指の強豪とも言える。
セブンガーを押し除け、誘導の為に挑発してきたハルキとユカを執拗に追いかけ回すが、けたたましく鳴るサイレンの音に反応し、興奮して周囲を火炎で焼き尽くした後に地底へと逃亡した。
その後東京に現れ、セブンガーと交戦。硬芯鉄拳弾アッパーカットが直撃してもすぐに立て直し、硬い頭部での頭突きでセブンガーを倒すと、直後にハルキが変身した赤いゼットとの戦闘にもつれ込む。火炎放射と『X』の個体も使用したスクリュードライバー攻撃で攻め立てるが、ウインダムの闖入で劣勢に陥る。
ウインダムのレーザーショットで吹き飛ばされて倒れ込んだところに、カブラギ=セレブロにジラースの怪獣メダルを口の中に投げ込まれてこれを嚥下し、ジラースのエリマキを発現させて再び襲いかかる。
本作では公式サイトにて、口吻から超振動波を発生させて地中を掘り進む設定が明かされている。
しかし超振動波と言ってもゴモラほどの威力は無く、あくまで硬い口吻を振動させ、岩盤を崩して液状化する為のもので、推進力は上述のスクリュードライバーによって賄っているものと思われる。
ウルトラマントリガー
第24話「闇の支配者」に登場。
メガロゾーアによって世界各地のエタニティコアが暴走し地球の危機が間近に迫ったことで、他の怪獣達と共に避難を開始した。
ちなみに、何故かパゴスと同様にオープニングでスーツアクターがクレジットされていた。
ウルトラマンデッカー
第6話「地底怪獣現る!現る!」に登場。
パゴスと戦うデッカーがグドンによって引きずり込まれた地下3200メートルの洞窟に生息していた。
なお、本来テレスドンは概要にも記されている通りマグマが主食な怪獣だが、この個体は主に地下に存在する超臨界メタルを捕食していたと思われる。
グドンやパゴスとの関係性は不明だが、一応直前にデッカーと交戦していたグドン達とは敵対する事なく部外者のウルトラマンやGUTSファルコンのみを狙って攻撃しており、そこまで普段からいがみ合う関係でもなかったのかもしれない。
また、上記の『トリガー』時代に出現した個体との関連も不明。
溶岩熱線を使い攻撃を仕掛けて来たが、デッカーがウルトラディメンションカードで召喚したアギラによってエネルギーを溜め込んだ強烈な突進攻撃をモロに喰らい、一撃で倒されてしまった。
番外編
ウルトラファイト
あまりにも顔が酷い。実況でも「モグラがそのまんま大きくなったようなグロテスクな怪獣」とコキ下ろされるほど酷い。
これは『ウルトラマン』で使用した着ぐるみを流用したものの、劣化が目立ってきていたため鼻先を丸く盛り足す補修をしたためである。
別の怪獣にしか見えないほどの印象の変わりっぷりから、後にこの着ぐるみは『帰ってきたウルトラマン』にてテレスドンの弟怪獣デットンとして流用される事になる。
ちなみに戦闘面では体重の重さとそれに伴う動きの鈍さや視力の弱さが何かと強調されており、登場する怪獣で唯一1回も勝った事がない(一応アギラには勝ったのだが、直後にセブンにボコボコにシバかれ、アギラも無事だったので完勝とは言えない)。
レッドマン
第31、34、59、67、74、78回に登場。
第34、59回では単独で登場した。
それ以降は他の怪獣とセットで登場しており、特にエレキングとコンビを組むことが多かった。さらに、最後の登場となった第78回では、因縁の相手とも言えるドラコと共に登場した。
第59回では砂浜でレッドマンに発見されて戦闘に突入。互角の戦いを繰り広げるが、途中でレッドマンに背中に乗られて(というか、明らかにテレスドンがおんぶをしているようにしか見えない)頭をめった打ちにされた挙句、最後はレッドキックとレッドアロー爆撃のコンボ攻撃の前に敗れ去った。
第67回では、どこかの海岸でガラモンと共にレッドマンと交戦。
レッドマンからレッドアローを奪い取り、ガラモンに羽交い絞めにさせてレッドマンにトドメを刺そうとするが、すんでのところで脱出され、そのまま勢い余ってガラモンを刺殺してしまう。
仲間を殺めてしまったショックで戦意を喪失してしまったのか、その後は然したる抵抗もできないままレッドマンに痛ぶられ、最後はレッドナイフを突きさされた状態で投げ飛ばされてトドメを刺された(どっからどう見ても刺さっているように見えないのはご愛敬)。
着ぐるみはデットンの流用…ではなく、アトラクション用のものを使用している。
ウルトラゾーン
ドラマパート第14、15話「東京ジュラ紀」前後編に登場。
地底人が予め準備しておいた怪獣の一体で、アカンバロの瞳を狙うアロンが邪魔という利害の一致からエレキングと共闘してアロンを撃破するが、主人達が誰が地球の支配者に相応しいか口論を始めた事でエレキングとの戦闘に突入する(このエレキングとの因縁は後に…)。
ショートコント『怪しい者じゃないです』では「都心から電車で30分、閑静な住宅地に建つ瀟洒なマンション」に出現(CV:宮崎吐夢)。地上には美味い溶岩の店があると聞き、マンションの一室に住む女性にその場所を尋ねるが、地上では溶岩を食べる文化はないことを知り、地底人に騙されたと気づいて帰っていった。
本人曰く、地底はマグマのおかげで意外と明るいらしい。
ウルトラマンジード直前スペシャル
新撮映像でジードアクロスマッシャーと対決した。
漫画
ウルトラ怪獣擬人化計画
feat.POPComiccode
第51、52話でモブキャラとして登場。怪獣墓場学園の生徒の1人。
学園の校長が主催した怪獣デュエルの様子を見物していた。
ウルトラジャーニー
神樹マルスに住み着いている小動物テレスとして登場。
相方のラコと共にガラ子が不在の間、神樹マルスを守っている。
ウルトラ怪獣かっとび!ランド
モブとして登場し、もっぱら工事現場の作業員をしており、他にはSFC版『ウルトラマン』とのタイアップエピソードで第2ステージでボコボコにされたことに対してベムラーと共に文句をつけていた。
目立った活躍としては、グレート編でゲルカドンがヨイトマカ星の中心へ向けて作動させた惑星破壊爆弾を止めるため、ウルトラマングレートが地中へ進む為の移動要員として駆り出されている。
その際に後の映像作品で見せたスクリュードライバーのように回転して掘り進んでいる。
なお、テレスドンの宿命でもないのだろうが、掘り進む内に鼻先が腫れ上がって丸みを帯びてしまっているが、グレートが実行した解決手段はテレスドンの頭を電動鉛筆削りに突っ込むこと。
酩酊!怪獣酒場
第9話にジェロニモン率いるヤクザの構成員として再生テレスドンが登場している。
怪獣酒場カンパーイ!
第1話にて客として登場。
おそらく「闇酒場」に仕様変更した店内でまともに楽しめる怪獣は地底怪獣である彼ぐらいだろう(他の客には不評気味であった)。
ULTRAMAN
Bluray-BOX同梱の特典マンガに登場。
かつてテレスドンを操っていた地底人が、科特隊とウルトラマンに復讐するために製造した復讐代行兵器メカテレスドンとなっている。
ULTRAMAN SUIT ANOTHER UNIVERSE
Episode22〜23『青い夜の記憶2021(前・後編)』にて登場。
本作ではメカテレスドン二世としての登場で、以前にもムラマツキャップの墓参りに訪れた科特隊メンバーの前に出現し、諸星と一線交えた個体が改良されたもの。体長は60m程。
胸部には4万メートル以深の地層にしか存在しないゲルマタント鉱石をエネルギー源とした反応炉を内包しており、この影響でケリチウム磁力光波を発する。その実態は地底人の来栖沙夜が乗る有人兵器である。
ケリチウム磁力光波反応を追って霞が関1丁目の地下約40メートルにある共同溝にやってきたZEROらと交戦。ケリチウム磁力光波が発生させた電波障害で装備を転送できないZEROらを自慢の装甲で苦しめたが、駆けつけたZOFFYの特殊閃光発音筒を浴びせられて地底人共々、地底へと退散した。
その後、『Ver.6』を強奪した地底人をサポートする為、無人団地街でZEROらと交戦。ケリチウム磁力光波による電波障害も科特隊に既に対策されていたが、全身の装甲はスペルゲン反射鏡で覆われており、転送されてきたスペシウム兵器を全く受け付けなかった。そこでZEROとZOFFYはそこら辺にあった鉄骨で脳天を殴打し、怯ませることに成功。トドメにVer.6の討伐を終えたSEVENが科特隊研究員から齎された『新兵器対怪獣即席合体力線重鉄伐斬剣(トロイ・トータル)』(試作対怪獣噴式重鉄拳(ハーキュリーズ)、大型高速力線砲(アルファ・スペリオル)、試作対怪獣大型超振動伐斬刀曙丸の合体兵器)を振り下ろし、メカテレスドン二世を停止させた。
井出は絶滅寸前で資源に乏しい地底人がスペルゲンを用意できたとはとても考えられないと推論を述べており、それを示唆するように計画に失敗した地底人の兄をダークゴーネが粛清しに出現した事から、ダークゴーネの勢力が一枚噛んでいる可能性が示唆されている。
ロボット怪獣とはいえ、地球怪獣が絶滅した本作の世界観には珍しい『怪獣』である。
ウルトラ忍法帖
原典と同様に地底怪獣(人間大)として登場。親子3人で暮らしていたが、地底も我が物として支配しようとする朧党によって両親は子供と引き離され扱き使われてしまう。残った子供は空腹に苦しんでいたが偶然地上の穴から落ちてきたコロちゃんのおにぎりを追ってきた修学旅行中(金が無いため行き先はエースの貧乏長屋だったが、生徒達の腕白にエースが怒り狂い追い出した)の忍小生徒達や引率教師のマンが朧党を倒した事で両親と再会できた。その後、忍小一行は朧党の隠し砦を旅行の宿にした。
イベント・ボイスドラマ
ウルトラマンフェスティバル2005
第1部「刻を継ぐ勇者〜ウルトラマンマックス登場〜」にてダダがスケッチブックに描いた絵から実体化した怪獣としてラゴラス、エレキングと共に復活。セブンとタロウを苦戦させたが、マックスのマクシウムソードを受けて倒された。
TDG THE LIVE ウルトラマンティガ編 in 博品館劇場
デマーガ、エレキングと共に突然現れ、ナイスを占い通り『地震』で苦しめる。
出現したティガとの戦いではスラップショットを受けて倒される。
ウルサマ2022 ボイスドラマ
第5話「帰ってきたトライスクワッドボイスドラマ」に登場。
トライスクワッドの前にヘルベロス、ナイトファングと共に突如として出現し、3人と交戦するが、「ストリウムブラスター」「プラニウムバスター」「極星光波手裏剣」のいずれかで倒された。
直後、テレスドンらを召喚したのがレイブラッド星人だと判明する。
ゲーム
AC版大怪獣バトル
EX5弾にて技カードとして収録。「3ラウンドの間ディフェンス値が300上がり、スピードバトルで相手のスピードゲージを操る」という効果を持つ。
ウルトラ怪獣バトルブリーダーズ
2019年11月5~6日のアップデートにて、相性「力」の☆3キャラとして期間限定マーケットに登場。
HPと遠近の防御力が飛び抜けて高く、攻撃力・運・命中・回避が低く設定されている典型的な防御タイプ。
口からの火炎放射が「溶岩熱線」と銘打たれて必殺技に設定され、命中した相手のSPを大ダウンさせる効果を持つ。
固有スキルは、身体各所に五つの脳を持つ設定を反映した「5つの脳」。攻撃時、次のフェイズの終了まで隣接3マスにいる相手キャラの必殺技を封印する効果を持つ。固有スキルレベルが10に達すると、遠距離防御力を小ダウンさせる効果が追加される。
2020年5月26~27日のアップデートにて覚醒対応キャラとして再登場。
固有スキルレベル12で、
- バトル中2回のみ、攻撃を受けた際、次のフェイズ終了時まで潜伏し、移動力が2プラスされ、相手のいるマスを通過できる
- シリーズ『ウルトラマン』の味方キャラが暗闇状態になる確率を大ダウンさせる
という高い地中潜行能力を再現した強力な覚醒効果が追加される。しかし一つ目の覚醒効果は自分以外の味方が生存している間のみ有効。
余談
- 当初、『ウルトラマン』第37話ではゴモラとレッドキングが再登場する予定だったが、前回登場したザラガスに改造されていたため、代わりにドラコとテレスドンが選ばれた。
- また『マックス』第21話でも登場が予定されていたが、放映前に行われた「伝説の怪獣人気投票」で1位の座を獲得したゴモラに登場枠を譲ることになった。時を超えた役交代と呼ぶべき不思議な縁である。
- 『帰ってきたウルトラマン』第12話で描かれたMATの射撃訓練に用いられたマトの中にテレスドンの物も含まれている。
- 『X』第3話の脚本を担当した中野貴雄は、前話に登場する怪獣が飛行怪獣のバードンであるため、その差別化として地底怪獣であるテレスドンを登場させた旨を語っている。また、地中から体を回転させて体当たりする戦法は映画『トレマーズ』をイメージして描いたとのこと。監督の田口清隆氏も、テレスドンをいかに強敵に見せられるかを意識して演出した旨を語っている。
- この影響は大きく、シリーズを通してスクリュードライバー攻撃を使用可能な個体は必ずと言っていいほどメインの敵として登場する強豪として描かれており、スクリュードライバー攻撃はある意味、テレスドンの強さを測る一種の目安といえる。
- 『戦え! マイティジャック』第12話「マイティ号を取り返せ!!(前編)」に『ウルトラマン』第22話の映像が流用されたため、背後の姿が映り込んだカットが存在する。
関連イラスト
関連項目
デットン:初代の弟。