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アンギラス

あんぎらす

アンギラスとは、東宝映画『ゴジラ』シリーズに登場する怪獣である。
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概要

  • 別称:暴龍
  • 体長:60m
  • 体重:3万t


大怪獣総攻撃



『ゴジラ』シリーズ第二作目ゴジラの逆襲から登場。
ゴジラが初めて戦った『怪獣』であり、以後、シリーズに度々登場するようになる。初代と二代目、さらに『FINAL WARS』に登場した3体目が存在し、初代はデビュー作でゴジラに倒され、二代目は『怪獣総進撃』~『ゴジラ対メカゴジラ』までの作品で4度登場した。

東宝怪獣の中では、ゴジラについで最古参の怪獣でもある。
アニメでの声優は岩男潤子愛河里花子

生態

ゴジラと同様に水爆実験により復活した恐竜が怪獣化したもので、背中全体が固い甲殻に覆われており、鋭い棘がびっしり生えているのが特徴(当初は、この甲羅は後ろ半分が二股に分裂して胴体とも固定されていない設定だった。)。

鎧竜の一種・アンキロサウルスが原形とされる…が、アンキロサウルスの主な特徴と言えば、背中全体を覆う甲殻とハンマーのように先端が固く肥大した尾だが、アンギラスに受け継がれているのはこのうち前者のみであり、正直なところあまり似ていない。百歩譲っても、まだサウロペルタエドモントニアなどのノドサウルス系統の方が似ている。
生態や性格などもぶっちゃけアンキロサウルスとの類似点が見つからない気も……。

背面のみならず体中の棘に脳髄が分散しており、これによりゴジラ以上の体長ながら素早い動きができる。
主な攻撃は突進や尻尾による打撃、のちに『ゴジラ FINAL WARS』では、全身をボールのように丸めて突撃する「暴龍怪球烈弾〈アンギラスボール〉」という技を披露している。

  • 実はゴジラと同様に白熱光を吐ける設定があったのだが、使用されることなくお蔵入りとなった。

氷結の護国聖獣



性格は、初代は同族以外には容赦のない暴龍に恥じない凶暴な性格であったが、二代目は温厚で献身的な性格をしており、シリーズでもゴジラの相棒役として登場することが多かった。そのため、今でもファンからは『ゴジラ』の名脇役として親愛されている。

登場作品

ゴジラの逆襲』(1955年)

先述の通り、ゴジラにとって初の対戦怪獣として登場。
水爆実験で復活・変異を起こした恐竜、という共通点を持ちながら、激しく争う。

時期は不明だが、岩戸島にて2代目ゴジラと戦いを繰り広げているのを、島に不時着した主人公らによって目撃されている。その後海中に没したかに見えたが、ゴジラと共に大阪へ上陸。大阪湾岸部~心斎橋~淀屋橋~大阪城公園と、熾烈な戦いを繰り広げながら、大阪のど真ん中を蹂躙した。
互いに喉ばかりを狙って噛み付き攻撃を行うという非常に動物的な戦闘を行ったが、隙を突かれてついに自らが喉を食い破られてしまい、さらに(それまでは効果の無かった)放射熱線を浴びて炎上。大阪城と共に炎の中で絶命する。

怪獣総進撃』(1968年)

いわゆる2代目アンギラス。
凶暴だった初代と違ってゴジラや他の怪獣に協力的で、後のゴジラの良き相棒となる。

キラアク星人に操られて怪獣島を抜け出すものの、あまり暴れまわるシーンは描かれなかった。
その後、富士の裾野にて、地球怪獣軍団の一員としてキングギドラと対戦し、噛み付き攻撃を行ってダメージを与える。結果としてキングギドラは史上稀に見る悲惨なリンチの末に死亡し、地球の平和は守られた。

今作以降は、基本的に怪獣島でゴジラやモスラと共に平和に暮らしている。

地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』(1972年)

本格的に、ゴジラの相棒としての描かれ方が強くなる。

東京郊外からの不審な音波(実は、地球侵略をもくろむM宇宙ハンター星雲人が宇宙へと発信していた信号だった)を察知したゴジラに頼まれて、東京へと偵察に向かうも、何も知らない人類側がメーサー殺獣光線車を中心とした大部隊で迎撃を行った為、撤退を余儀なくされる。

その後、人類側がM宇宙ハンター星雲人の野望に気づくも、信号を察知したガイガンとキングギドラが飛来する。これをうけて迎撃を決意したゴジラと共に東京へ上陸し、2対2の激闘を展開する。

当初は、M宇宙ハンター星雲人の指示をうけて巧みに戦う敵怪獣達に苦戦を強いられるが、人類側の作戦によってその指示系統が壊滅すると形勢は逆転。
ゴジラと連携して、トゲの生えた背中で体当たりをかますなどの攻撃によって相手側を追いつめ、ついには宇宙へと追い返す。

ゴジラとの会話内容は、吹き出しとなって観客にも見える。ゴジラの相棒として偵察任務を忠実にこなしたが、会話の内容などを見る限りどちらかというとその扱いは子分である。
また、ガイガンの腹部ののこぎりになぜか自分から当たりに行くシーンがある。

ゴジラ対メガロ』(1973年)

本筋には殆ど絡まないが、すこしだけ登場。
物語の発端となる水爆実験が行われた際、怪獣島にもその影響が及んで地割れが発生し、これに飲み込まれるという憂き目を見る。

ゴジラ対メカゴジラ』(1974年)

2代目アンギラス最後の出演。
富士山から出現した偽ゴジラ(メカゴジラ)の正体を真っ先に見破り攻撃を仕掛けるが、圧倒的な怪力の前に、一方的に攻撃され、そして敗北。顎を裂かれて吐血する(裂かれた部位からの流血にも見える?)という惨いやられ方で撤退した。
この時には、人類側にも「ゴジラと最も仲が良い怪獣」として認知されていた。

昭和シリーズではこれ以降の作品では登場していないため、その後の消息は不明。だが、その時土の中に逃げた事ため、命だけは助かったらしい(※)。

:撤退後の描写はされていないが、実は「テレビマガジン1979年10月号」に、この事が載っていたのだ。これに関する。詳細は、アンギラス還暦60周年でもある、2015年4月24日に投稿された、Twitterのこの記事を参考。

ゴジラ FINAL WARS』(2004年)

3代目(?)アンギラス。
今回は純粋に、敵怪獣軍団の1匹としての登場であった(アンギラスが敵として登場するのは、『ゴジラの逆襲』以来、49年ぶり)。
また、平成以降の作品では唯一の登場でもある。

更に、この作品の怪獣は、前世期の平成シリーズの怪獣の大きさを意識したのか、昭和時代に比べるとはるかに大きく、そのほとんどが、全長100mを超えている。アンギラスも例外ではなく、全長・体重も以下のようなものになっている。

  • 全長:180m
  • 体高:40m(直立時:90m)
  • 体重:6万t

X星人に操られて中国上海を攻撃するが、地球防衛軍の前に敗退し一度は撤退する。
その後再度出現すると、先述の暴龍怪球烈弾〈アンギラスボール〉を披露して、防衛軍の戦艦「火龍」を撃墜する。

その後、進撃するゴジラを食い止めるために、富士の樹海でラドンキングシーサーと共にこれを迎え撃つ。
暴龍怪球烈弾〈アンギラスボール〉となってゴジラを攻撃し、1回目は当たってゴジラをよろけさせるものの、次の攻撃は難なく避けられてラドンへと命中してしまい、さらにそれを拾ってキングシーサーが決めたシュートもダメージを与えるに及ばず、岩盤にめり込んでしまう。
ここに、飛び蹴りをゴジラに避けられたキングシーサーが勢い余って衝突し、3匹とものびてしまった。
ただし、ラスボス的存在であるモンスターXとカイザーギドラ以外の怪獣では唯一ゴジラによろめくほどの一撃を与えており、そういう意味では他の怪獣よりはいい扱いだった。

ちなみに最後の攻撃のみ、何故かゴジラは避けようとせずにゴールキーパーよろしくセーブを試みた(?)が、幸か不幸かシュートは決まってしまった。
2代目がゴジラの相棒として活躍したのが理由なのか、とどめを刺されなかった(脚本上では、キングシーサーやラドンと共に負けたところを、放射熱線で焼き尽くされるはずだった)。

小ネタ

  • 平成以降の出演回数が少ないが、実は何度も登場が企画され、その度にボツになっているという哀れな経緯を持つ。
    • VSメカゴジラ』に登場予定だったが、ラドンに役を奪われた。
    • VSデストロイア』が『ゴジラvsゴーストゴジラ』という企画だった時期には、ゲスト怪獣としてアンギラスの登場が検討されており、デザイン画も描かれていた。また、デストロイア(企画段階では「バルバロイ」という名前だ)の一形態としてアンギラス型の怪獣の登場も検討されていた。
    • ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃』においても、護国三聖獣の一体として(残りの二体はバランバラゴン金子監督が登場させようとしたが、それでは地味すぎて客を呼べないということでまたも却下され、バラン共々、モスラとキングギドラに役を奪われてしまった。結局残ったのはバラゴンだけだったが、さすがにバランやバラゴンと比べるとまだ知名度が高いと思われるアンギラスがリストラされたのは不思議な話である。
    • ×メカゴジラ』では、機龍と戦う案が出された(対メカゴジラの時のような前座としての立場での登場だったようだ)。更に、『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』では死骸での登場が検討されたがカメーバに変更された。(そのような扱いなら、むしろ変更されて良かったかもしれない)
    • 度々検討されながら、結局『ゴジラ FINAL WARS』まで実現に至らなかった。川北特技監督曰く「四足のためゴジラと並んだ時に絵にならない」「膝をついて動くため、スピード感が出せない」などの理由からだそうで(に使われたような前足に杖や下駄を仕込むという技術は当時まだなかった)。
    「暴龍怪球烈弾<アンギラスボール>」はゲーム版のゴジラから逆輸入されたという経緯をもつ、珍しい技だったりする。
  • 前述の通り昭和アンギラスは射撃武器が無く、四足歩行(というよりはハイハイ歩行)で機動性にも難がある為かゲーム等ではかなり弱いキャラにされている傾向が多い。…但し、『ゴジラ 怪獣大乱闘』では光線技にあたる技としてビル等の遮蔽物を無視して攻撃できる「咆哮衝撃波」をはじめ、四足歩行時には姿勢が低くなるので上段への攻撃が通じにくくなり、ガードやうつ伏せで倒れている状態の時(つまり背中部分)に格闘攻撃を仕掛けられると相手が怯む上に微量のダメージを与えられる(ゴジラ等生身の怪獣はおろか、機械であるはずのメカゴジラ系も何故か思いっ切り痛がる)等、かなり独特な性能を持つので一概に「弱い」とも言い切れない。必殺技は、なんと背中の針からビームを発射していた(ゲームキューブ版)。
  • ストリートファイターII』シリーズのフェイロンのステージでは、対戦が終了すると背景の鳳凰の彫像(?)が動いて鳴き声を上げる演出があるが、この時に流れる鳴き声はアンギラスのものである。
  • 怪獣娘〜ウルトラ怪獣擬人化計画〜』の最終話に登場するシャドウビーストの鳴き声にはアンギラスのものが混ぜられている(他にはグランドキングの鳴き声が使われている)。
  • ソフビ・ゴジラアイランドシリーズでは、ボウリュウアンギラスという商品名。つまり肩書が名前にくっついて離れない、珍しい形で商品化された。
  • 主人公の相棒、最初の対戦相手、地味だが実力者、不遇という共通点から漫画キン肉マンのキャラクターであるテリーマンになぞらえて、「ゴジラ界のテリーマン」と称するファンもいる。


関連イラスト

「 月夜の暴龍 」

アンギラス



最近、某魔法少女アニメキャラとのコラボが投稿された。

杏ギラス

 

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