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GODZILLA(モンスターバース)

ごじら

このページでは2014年からレジェンダリー・ピクチャーズが展開している「モンスターバースシリーズ」に登場するゴジラについて記述する。
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DATA

全高(身長)108.2m(355ft)~119.8m
全長177.4m
体重90000t~99634t
学名Titanus Gojira(タイタヌス・ゴジラ)

概要

原典では「中生代ジュラ紀から白亜紀にかけて極めて稀に生息していた、海生爬虫類陸上獣類の中間的生態を持つ生物」とされていたが、近年の古生物学の発展により、設定に大幅な変更が加えられている。


地上が今よりも濃い放射能で満ち溢れ、様々な巨大怪獣が跋扈していた古生代ペルム紀(約2億7000万年前)にその生態系の頂点に君臨していた「王たる種族」の末裔。ペルム紀末の大量絶滅やそれに端を発した放射能濃度の低下に伴い、地球の奥深くへと逃れ、現代まで生き延びていたらしい(実際、『髑髏島の巨神』では地球の深部に巨大な地下空間が存在しているらしいことが語られているため、おそらくそうした場所で生きながらえていたものと推測される)。以降は地球内部のエネルギーを吸収しながらひっそりと暮らしていたようだが、第二次世界大戦後に世界各地で行われた開発や核実験の影響で地球全体の放射線濃度が上がったため、地上への再進出を図ったと考えられている(前日譚にあたる漫画『GODZILLA AWAKENING』では広島に投下された原子爆弾の発する放射能に引き寄せられてきたシノムラの気配を感じとって復活したとされている)。


生態

本作のゴジラは善悪を超越した存在として描かれており、今まで以上に“人知を超えた者”らしさが強調されている。

劇中では敵怪獣であるMUTOやギドラを狩るため執拗に追跡するが、その目的は明確になっていない。ペルム紀当時は宿敵の関係にあったが、核が豊富に存在する現代ではMUTOはゴジラと戦う気はなく、ゴジラ自身がわざわざ追跡してまで戦う必要性もない。これに関して、劇中で芹沢博士が、「自然における力の均衡を保つ」ためという抽象的な推測をしているが、本能レベルで組み込まれた行動である事もありうる。

ただ、(あくまで日本版のゴジラの話ではあるが)平成VSシリーズではゴジラは同族意識の強い生物として描写されており、もしこのゴジラにもこうした特徴が当てはまるとすれば、仲間を殺された為に目の敵にしているという可能性も考えられる。


性質は野生動物のそれで、標的に対しては猛烈な攻撃性・狂暴性を発揮する一方、それ以外には全く関心を示さない。人間にいちいち構わないように、ゴジラは足元にいる人間は全く眼中になく、周囲に多数の空母が随航していても全く気にせず泳ぎ、米軍の集中砲火を受けても少し鬱陶しがる程度の反応しか示さない。

しかし、その巨体故に泳げば津波を起こし、歩いているだけでビルを倒壊させるため、人類からすれば迷惑この上ない存在である。


一方で進路上の空母を丁寧に避けて泳いだり、橋の前でわざわざ一時停止するなどまるで人類に配慮したかのような動きを見せることもある(同時にこれは障害物を破壊するのではなく、避けることでリスクを最小限にするという知性的な行動とも取れる)。


シリーズが進むにつれてにその知性が少しずつ掘り下げられるようになり、ゴジラの視点で物語が描かれているアメコミの『ドミニオン』においては彼の持つ思想や価値観がゴジラ自身の独白という形で表現されており、その中ではほとんど人間と変わらない優れた知能と豊かな情緒を持った極めて高等な生命体であることが強調されている。

以前に芹沢が唱えた「地球全体の均衡を維持する存在」という説を裏付けるように、現在の地球環境を維持することを最優先に考えて行動しており、ラドンを始めとする多くの怪獣に対してはその活動が地球の環境に大きな影響を及ぼすことから厳しく監視の目を光らせている。それでいて何らかの理由で自身が戦うことになった怪獣に対しては向こうが潔く降参した場合は濫りに命を奪うような真似はせず、逆に他の怪獣が何かのトラブルに巻き込まれて危機に陥った際にはその怪獣を救出することもあるなど、怪獣らしく獰猛かつ好戦的な一方で、事情によっては穏便に揉め事を解決できる至って理性的な面も持ち合わせている。


人類という種族自体についても一応は現在の地球には有意義な存在と捉えているようで、さらに個々の人間に対してもきちんと個体と勢力を分けて考えることができ、たとえ人間の誰かが自身にとって不都合なことを行っていたとしても、あくまでその勢力のみの排除に留め、それ以上の余計な破壊や殺戮を行うことはない。


また、『ドミニオン』では地球内部のエネルギーの流れを把握できる特殊な感覚能力を持ち、怪獣の活動の影響によるそのエネルギー流の停滞および変動には敏感に反応する。


このあたりは核実験によって安住の地を追い出されたことで人類に対して激しい敵愾心を抱くようになった日本のゴジラとは対照的であると言えよう。むしろ、日本の怪獣ファンからすれば昭和後期以降のゴジラか、平成ガメラを思い出させる怪獣像で、ゴジラとMUTOの設定や関係性は平成ガメラとギャオスに近いという意見も少なからず存在する(平成ガメラシリーズの監督を務めた金子修介氏も平成ガメラシリーズの一作目二作目GMKへの類似性を雑誌のインタビューで認めている)。三作目に関しても、海外のスレッドなどでも類似性が指摘されている。


太古にはゴジラを神として崇めていた文明が存在していたこと、海に沈んだその文明の遺跡を住処にし、休息の際はそこから地球の核の放射線を吸収していること、長距離移動の際には海底に存在する地球各地を結ぶ地底トンネルを使って移動するということが判明している。


また、他には中国で発見されたモスラ種とは共生関係にあるのでは推測されている。


作中では大昔の化石としてだが、同族が登場している。MUTOが“ゴジラに寄生する種”との表現があり、ゴジラも“放射能度が低下したので地球の奥深くに逃げた”とある以上、今なお海底や地底深くの地下空間にはゴジラの同族、それこそゴジラジュニアのような個体などが存在していてもおかしくは無い。


容姿・能力

ゴジラ2014The destroyer of worlds

シルエットはVSシリーズ版に似ているが、背びれは黒く鋭く尖っており、頭は若干小さく首が非常に太くガッチリしている。全体的にはを、目の周辺はなどの猛禽類をモデルとしたデザインになっている。ギャレス監督曰く、「オリジナルのゴジラは結構ずんぐりしていて、今のハリウッド映画にはちょっと可愛らし過ぎるので、丸みを落として攻撃性が出るようにした」とのこと。

ただ、その独特の体型から、一部のファンからは“DEBUZILLA”等と呼ばれているとかいないとか・・・。それとは対照的に正面から見ると細く見えることからゴジラの初代スーツアクターを担当した中島春雄からは、「薄っぺらい」とはっきり言われてしまった。しかしその反面中島は、「あのイグアナよりは良かった。」とも語っている。

  • 余談だが、平成ガメラの2作目のガメラの雛形にかなり造形が似ている。
  • また、「ゴリラ」と「クジラ」らしさを出したようにも見えるという意見もある。

60年越しの後輩ゴジラ 2014 身長比較

身長は108.2mと、VSシリーズや『ファイナルウォーズに登場した個体を僅かだが上回っており、歴代最大級のスケールを誇っていた(が、2016年の『シン・ゴジラ』に登場するゴジラこれをさらに上回る118.5mとなった)。しかも小説版ではVSシリーズのらに比肩する120mにまで引き上げられている。

体重は90000tとこちらも最大の重さ。身長は同程度である4代目の1.5倍も重い

その身体は硬い表皮に覆われており、アサルトライフルはおろか誘導ミサイル艦砲射撃を受けても傷一つ付かず、核攻撃にすらも耐えられるほどの耐久力を誇る。(というより放射性物質をエネルギー源としているため、核攻撃を受けてもダメージを受けるどころか逆にそのエネルギーを吸収してしまう)。


海中を移動する速度は本気を出せば55ノット(秒速28m)を超え、米軍の空母も追いつけなかった程の速度を出す。

黒氷山

泳ぐ時は日本のゴジラで多く描写されているように上半身だけを海から出すのではなく、背びれだけを海面から出すため、さながらの背びれが向かって来るような印象もある(過去には機龍二部作ゴジラも同様の泳ぎ方だった)。

体色に紛れて見難いが、ちゃんと首にエラがあるので水中での呼吸も問題なく行えるため、長時間頭を出さなくても水中移動が可能になっている。


体内には原子炉のような器官を持っており、そこで生み出されたエネルギーを口から青い『放射熱線(英語では『Atomic breath』または『Heat ray』)』として吐くが、エネルギーの消耗が激しい為に多用はできず、奥の手として使用する。

「すごい 見たか?」

実際最後にこの技を使用した後はエネルギーを使い切ったのか、倒れてしばらくの間起き上がることも出来なかった。

世界が目覚める咆嘯

なお、発射の際にはちゃんと背びれが光る。日本版とはやや異なり青い輝きが尻尾の先から背中、そして首へと段階的に広がっていく独特の光り方となっているほか、息を思いっきり吸い込むように胸が膨らむ様子も分かるなど、エネルギーをチャージしている様子がよくわかる演出となっている。

ただし、この熱線の演出はどちらかと言うとまだそれほど威力のなかった昭和期のものに近く、一部のファンから「細い」と不評である(また、熱線が細いことが不満だったあるファンがCG合成で熱線を太くしてみたという動画が存在する。「ゴジラ(2014)の熱線をぶっとくしてみたw」)。

しかし、公式ノベライズではMUTOの強力な電磁パルスによって体内の炉心が干渉を受け、全力を出せなかったという設定が存在する。


尚、この時のメスのMUTOの倒し方のせいかゲロゴジと称されることもある。

GODZILLA vs MUTO【GODZILLA】ダイナミック口移し【ネタバレあり】

その方法は口を無理やり両手でこじ開け、その口内へ熱線を発射という最早執念を超えて怨念じみたえげつないやり方である(ついでに言うと、この時MUTOの頭部が熱線によって焼き切られている)。ただしこれはあくまで我々人間側の価値観に基づくものであり、ゴジラ側からすれば確実に倒すための手段だったとも考えられ(実際メスのMUTOはトドメを刺される前にも熱線を2発立て続けに受けたが倒れなかった)、制作側からすればインパクトを狙った演出だったともいえる。


戦闘では前述した熱線に加え、強力な顎の力を用いた噛み付き攻撃、腕や長大な尻尾での殴打などの肉弾攻撃で戦う。この長い尻尾は強力な武器であり、空中から突撃してきたオスのMUTOを尻尾の一撃で打ち倒している。


『GODZILLA-ゴジラ-』から5年の歳月を経た『KOTM』の頃には形態の一部が変化を見せている。

ゴジラゴジラ2019

身長が約120m、体重が10万t近くまで増大している。

容姿に関して全体的には変わりはないように見えるが足の先の爪が鋭く伸び、尾の先の形状が丸みを帯びているなど細部が変化し、腰がさらに引き締まるなどより筋肉質な体型になっており、正に全身が“対怪獣戦”を想定したかのようにブラッシュアップされた容姿となっている。


特に背ビレの形状は大きく変化しており、切り立った岩山のようだった2014年版と比べると日本のゴジラのものに近い、ヒイラギの葉に似た形へと変化している。ドハティ監督曰くゴジラの背ビレは年を経る毎に成長するものだとしている。

また5年前では見え難かった山なり模様も発光時にははっきりと分かるようになり、背ビレの発光を利用して威嚇やコミュニケーションを図るという性質も判明している。


キング

そして最大の武器である放射熱線も前作の火炎状から太く長く届く従来の「光線」らしくなっている。

これは前作では寝起きやMUTOの対ゴジラ能力によって絶不調だったため、今作の描写が本来の姿と見た方が正しいのかもしれない(前作映画では描写がカットされているが、前述の通り、小説版ではMUTOの電磁パルスによって体内の原子炉が抑制されまともに熱線も吐けないほどだったとされている)。

身体能力に関しても素早いダッシュができるなど、その巨体からは想像もつかないほどの優れた運動能力を見せている。


終盤は芹沢博士によって膨大な核エネルギーを得た結果、背鰭のみならず目や体の所々から常に青い光を発する、言わば強化形態に相当する状態となる。(この状態をどう呼称するかについては、公式からは明言されていない)これまでは体力を大きく消耗するために多用できなかった熱線も、エネルギー量が増大したのか何度も使用していた。

しかしながら、この形態は核エネルギーの過剰摂取し過ぎた結果、ボストン戦の時点で12分後に自爆してしまう危険な状態でもある。ギドラと決着を付けなければならない中で、力を得た代わりに命の危機に瀕したゴジラだが、戦いの最中にモスラ決死の行動により、更なる強化形態を経た後は元の状態に戻った。


その後の『GODZILLAvsKONG』では外見に変化は無いが、前作の終盤の時よりもエネルギー量が著しく増大しており、これまではあまり使用できなかった熱線を前作以上に連射したり、長時間も発射し続けるなど、VSシリーズのように通常技感覚で多用するようになった。その上、チャージする時間が短くなったにもかかわらず威力は低下するどころか、高層ビル群をあっさりと溶断したり、空母を一撃で破壊するなど、これまでとは変わらない(もしくはそれ以上の)破壊力を見せた。

そして、最大限までエネルギーを溜めて地面に向けて放った熱線は、地上から地下空洞世界に存在するコング一族が築いた宮殿の所まで、およそ数百kmはあろう地殻をも貫通し大穴を開けるというとんでもない威力を発揮した。この時に形成された大穴は、コングが入っても余裕のあるサイズとなっている。

(見るからに強力な熱線なのだが、多大なエネルギーを使うのか、チャージに時間がかかりすぎるのか、その後の戦闘には使用しなかった)

また、背ビレそのものも武器になる描写があり、海上でコングの輸送艦隊を強襲した際に戦艦を、熱線を放つ際の高温となった状態ではなく純粋な背ビレの一撃で容易く切り裂いており、遥か昔にコング一族がタイタヌス・ゴジラの背ビレを利用して強力な武器を造っていた事実の説得力が出る程に、尋常ではない強度と切れ味を持つ。


劇中での活躍

GODZILLA-ゴジラ-

1954年アメリカ原子力潜水艦がゴジラと初めて遭遇しその後、米軍は核実験を名目にゴジラを核兵器で抹殺しようとする。しかし、放射能をエネルギー源とするゴジラには効果はなく、逆にゴジラを強化させてしまうことになり、以降のゴジラの行方も消息不明となってしまった。


それから60年近く経った2014年、自種の天敵ともいうべきMUTOの活動開始に伴ってこのゴジラの再出現も予想され、その推測通りMUTOがハワイに飛来すると同時に自身もハワイに上陸、そこでMUTOと戦闘に入るが、この時はMUTOはすぐに逃げ去ったため、自身もMUTOを追って海に入り、そのままMUTOが向かった西へと移動を開始する。当初は米艦隊の監視下にあったが、すぐに速度を上げて彼らの追跡を振り切って姿を消す。


北米のサンフランシスコでMUTOの雌雄が合流し、そこで本格的な繁殖活動に入ろうとした頃にシスコ沿岸に到着。混乱した米軍の攻撃も物ともせず上陸を果たし、両者と交戦状態に突入する。戦いは夜まで続き、二頭のMUTOを相手に激しい戦いを繰り広げるが、次第に両者の連携の前に押され始める。しかし、MUTOに奪われた核弾頭を奪還するために出動したフォードを含む米軍の特殊部隊がMUTOの巣を破壊したことでメスはそっちに気を取られてその場を離れ、オスが孤立している間にオスを仕留めることに成功、残るメスにも切り札の放射火炎を浴びせて優位に立つも、自身もそこで力尽き倒れ伏してしまう。


一方、まだ生きていたメスのMUTOが巣を破壊した人間に襲いかかり、ついにフォードの前にまで迫ったが、そこにいつの間にかに再起していたゴジラがMUTOを背後から拘束し、相手の口に直接熱線を撃ち込んで撃滅した。


しかし、そこで完全に体力を使い果たして昏倒。死んだかと思われていたが、翌朝には目を覚まして立ち上がり、ビル街を抜けて海へと去っていった。


GODZILLA:King of The Monsters

海中ゴジラ

2014年のサンフランシスコの悲劇以降、行方を眩ませていたが、後にモナークによってバミューダ海域に潜伏していると突き止められ、そこに監視用の前線基地が建てられる。2019年、モスラを収容していた中国の施設が何者に襲撃された事件の直後に活動を開始、前線基地の前に威嚇行為を取りながら突如出現したかと思いきやすぐにバミューダ海域を離れて南極へ向かい始める。


怪獣王-ゴジラ-、南極に立つ

その南極ではテロリストたちがゴジラの宿敵たるギドラを目覚めさせており、ギドラに襲われていたマーク達を結果的に救う形で南極の氷の下から出現。そのままギドラとの交戦に入るが、ギドラの一枚上手な戦法に一時退けられ、再び体勢を立て直して挑もうとするも、ピンチのマーク達を援護しに現れた米軍からも攻撃を受けたギドラは不利な戦況と悟ったのか上空へ飛び立ってその場から退却し、ゴジラもその後を追うように再び海中へと消えていった。


二戦目は、中南米のイスラ・デ・マーラ海上での空中戦でラドンを下したギドラが次の標的としてモナークの大型空中司令船「アルゴ」を狙い襲いかかろうとした瞬間、突如海中から奇襲を仕掛けてギドラを海へ引きずり込み、結果的に再びモナーク側を救うこととなった。陸の時とは違い、水中戦ではゴジラに分があったため優位にギドラを押さえ込んで左の首を食い千切るなど善戦するが、米軍が発射した怪獣殲滅のために生み出した新兵器の「オキシジェンデストロイヤー」が両者の元で炸裂。結果ギドラは生存してその場から脱出した一方、ゴジラは生体反応と共に姿を消し、モナークの者達からは死亡したかと思われた。


だが、ゴジラはまだ死んでおらず、海底に沈んだとされるかつて“ゴジラの一族を神として崇めていた古代文明”の遺跡の奥地にある祭壇にてそこから発せられる放射線を吸収して傷を癒していた。


映画のモスラは神々しかった…

蛹から羽化し、バミューダ海に飛来したモスラによる交信を解析した事でゴジラの生存を確認できたモナークは「核ミサイルによる核爆発でゴジラにエネルギーを与える」という作戦を立案するが、ゴジラ探索と核ミサイルの運搬に使用していた潜水艦のミサイル発射装置がアクシデントにより故障してしまったたため、芹沢が核ミサイルから取り出した核弾頭を自らゴジラの元まで運んで手動で起爆、自身の命と引き換えにエネルギーを与えた事で復活する。


再起を遂げ海上に現れたゴジラは上空に向かって熱線を放ち、最後の決着を付ける為に宿敵のギドラの所へと向かう。

そして3戦目のボストンでは怪獣達の破壊活動を止める為にオルカを使用したマディソンが自身の侵略行為の妨げになるオルカを破壊しようと飛来したギドラに襲われていた所に彼女を助けるかのごとく正にヒーローのような登場の仕方でゴジラが姿を現し、“ギドラ打倒”という目的からゴジラと共闘する道を選んだモナークおよび米軍と連携してギドラとの最終決戦に臨む。

怪獣王の軍勢Long Live The King


しかし、この時のゴジラは核エネルギーの過剰摂取により生きた時限爆弾と化しており、あと数分で自爆してしまう危険な状態に陥っていた。しかもギドラの予想外の反撃で米空軍は壊滅させられ、援護に来たモスラもラドンの乱入で分断されるなど次第に追い詰められていき、身体も限界が近づく中、ゴジラを庇ったモスラがギドラの攻撃を受けて散ってしまう。


目覚めよ、王よ。


Long time no see

その際に放出されたモスラの力を取り込んだゴジラは体内のエネルギー制御に成功し、周りにあるもの全てを焼き尽くすゴジラ・ヒートウォークへと変化、全身から放つ高熱波でギドラの身体を跡形もなく焼き払い、遂に王を僭称する侵略者を討ち滅ぼした。

Wrath of King/Queen


戦いが終わった後、瓦礫と化したフェンウェイ・パークに立つゴジラの前にラドン、スキュラメトシェラベヒモス、ムートーらが現れ、偽りの王であるギドラを倒したゴジラこそが真の王であると認めるかのように次々とひれ伏していき、その怪獣達の輪の中で彼は高らかに、そして荘厳に天へと雄叫びを上げる。

こうして再び地球の頂点たる怪獣王として君臨し、世界に秩序を取り戻した。

国を超えて受け継がれた「王冠」

その後は他の怪獣たちの抑止力として世界各地を巡回していることが語られている他、髑髏島の支配者であるコングとの因縁を指し示す壁画も発見されている。


GODZILLAvsKONG

Godzilla

ギドラとの争乱から5年、それまで人類の前から姿を消していたが(外伝漫画ではギドラが復活させた他の怪獣の相手や監視などを行っていたとされる)、突如としてアメリカのフロリダ州ペンサコーラに出現し、そこにあった巨大企業「エイペックス・サイバネティックス」の施設を破壊、それにより死傷者をも出すという事件を起こす。この衝撃的な事件により、モナークが計画していた怪獣との共存計画は頓挫、アメリカ海軍も艦隊を展開して世界各国が警戒を強めるなど、結果論ではあるもののこれまで人類を救ってきたゴジラは人類の脅威と認識されることとなった。


ゴジラ対コングゴジラvsコング

これにより、ゴジラに襲われたエイペックス社は対ゴジラ兵器開発に必要な地下空洞世界に存在するエネルギーを得るため、コングを護衛兼案内人としてゴジラ打倒のためのエネルギー源がある場所まで導いてもらうことと、彼を故郷である地下空洞世界に戻すという2つの目的を掲げてモナークとの合同によるコングの輸送作戦を開始させた。しかし、過去に種族間で交わされた盟約を破ってコングが髑髏島を出たことを察知し、コングを乗せてタスマン海海上を進んでいた輸送艦隊を強襲。迎撃してくる艦隊と戦闘機を次々と撃沈させ、応戦してきたコングも自身のホームグラウンドである海を生かした水中戦を仕掛けて難なく圧倒。遂にはコングを海底深くへ引きずり込んで始末しようとするが、コングを救うべく輸送艦隊が仕掛けてきた攻撃により彼の脱出を許してしまう。しかし、何とか艦隊上に逃れたコングはもはや戦う余力も残っておらずすぐにダウンし、輸送艦隊も死んだふり作戦で臨戦態勢を解除したため、鋭い目視確認でこの状況をコング側が自身に屈して完全に沈黙したと判断し、一度はその場を泳ぎ去っていった。


ゴジラ

その後も変わらず大海原を泳ぎながら移動し続けていたが、エイペックス本社がある香港から発せられたとある起動音(後述参照)を聞きつけてそのまま香港へと転進、そこに上陸しそのままエイペックスの本社施設を目指して進撃を始める。しかしその途中、知らぬ間に地下空洞の世界に辿り着いていたコングが空洞奥地の遺跡で見つけたを弄ったことにより起こった地核エネルギーの変動を感知した直後、これまでにない程の全パワーを込めた放射熱線を真下の地面に向けて放ち、何とそのまま地殻を貫通し地上から地下空洞まで続く大穴を熱線で開通させコング目掛けて牽制。これに怒りで応えながらその大穴を抜けて地上に戻ってきたコングと再び相対する。


Destruction『さあ、どこまで躱しきれるか?』

コングとの再戦では地形を利用した攻撃と、自身の熱線を封じるかのような戦い方をするコングに当初は梃子摺るものの、すぐに隙を突いて熱線攻撃を繰り出してコングを執拗に狙う。だがコングも都市の建造物の一部やゴジラの熱線を吸収する斧を駆使して肉薄し、その斧による手痛い一撃を食らわされる。それでも一時的にダウンした程度でそこまでのダメージにはなっておらず、すぐに立ち上がってどこかへ消えたコングを探し始めた最中、後方からコングの陽動からの奇襲を受けるも動じることなく反撃に転じ、熱線を使わない純粋な格闘戦でコングを圧倒。追い詰めながらも尚も抵抗するコングの胸を全体重をかけた足で踏みつけて抑え込み、自身が王であることを主張するかの如く彼に向かって凄まじい咆哮を浴びせかける。

一方のコングも負けじと吠え返すものの、既に致命的なダメージを負わされ戦闘不能となりつつあり、それを見抜かれたのか止めは刺されなかったもののやはりその場に倒れ伏して意識を失うこととなり、ゴジラの勝利という形でコングとの戦いに一応の決着がつく。

なお、この戦闘ではそれまでの作品における重量感のある動きでなく、軽快で俊敏な動きで噛みつき、格闘、突撃などを披露している。


MECHA GODZILLA

そして、再び本来の目的地であるエイペックス社施設に向かおうとした瞬間、施設の格納庫を突き破ってエイペックス社が極秘裏に開発した殺戮兵器メカゴジラが出現。その制御システムにはかつて自身が一度追い詰めた際に残されることになったギドラの遺骸も使われており、ゴジラがエイペックス社の研究所を襲い破壊した真相は、ギドラと共鳴したメカゴジラが起動を開始しようとしているのを感知し、それを阻止するために動いていたという事であった。


godzilla vs Kong  mechagodzilla哥斯拉

ギドラとしての意識が蘇ったのか、暴走して手当たり次第に香港を破壊する人類によって自身に似せた姿で復活したかつての宿敵に戦いを挑むも、対怪獣用に開発されたメカゴジラが武装する豊富かつ強力な武器と、高い機動性によるトリッキーな動きにより、先のコングとの戦闘で体力やパワーを消耗していたゴジラは恐ろしい程の一方的かつ執拗な猛攻を受け、一時の反撃すら許されない状況に陥る(仮に万全の状態で戦ったとしても勝率は五分五分で、ゴジラが勝利しても瀕死状態に追い込まれていたとされている)。


強襲! MECHAGODZILLA

let them fight

そのまま地面に倒され為す術も無くなったところに、トドメの一撃としてかつて自身がMUTOを倒した時と同じく口をこじ開けられビーム攻撃を食らわされそうになった瞬間、先の戦いから復活したコングが背後からメカゴジラを抑えたことにより間一髪で難を逃れる。先程まで敵対し瀕死状態に追い詰めた筈のコングが自身を助けたことに少なからず驚きの表情を浮かべながらも、今度は逆にコングの危機を救って加勢し、瞬時に共闘してメカゴジラに攻撃を仕掛ける。それでもメカゴジラは共に消耗した身である両者を圧倒し、自身も変わらず猛攻を受け一時的にではあるが戦線を離脱。そして斧を使い奮戦するコングも一気にメカゴジラに追い詰められるが、この時エイペックス社に潜入していたマディソンのチームの一人であるジョシュ・バレンタインがメカゴジラを止めるべく制御装置をショートさせたことにより、メカゴジラに武器システムの一部が停止する等の機能不全が発生。それを見て逆転のチャンスが来たことを瞬時に悟ると、機転を利かせてコングが持っていた斧に熱線を放って斧の攻撃力を最大限まで引き出し、そのおかげでコングは猛反撃を開始。結果メカゴジラを破壊し討ち取ることに成功する。


ゴジラVSコング

メカゴジラとの戦いが終わった後、自身も回復すると動き出してコングに詰め寄り、三度両者は対峙するが、立ち上がったコングが眼前で斧を手放したのを見て、彼に向かって何らかの意味を込めた雄叫びを上げて踵を返し、コングと人々に見送られながら静かに南シナ海へと泳ぎ去っていった。


予告編では人類を攻撃するゴジラの姿が悪役の様に描写(公開前の玩具情報等によるネタバレもあったことで、「このゴジラは実はゴジラの皮を被った偽物ではないか?」と推測する声も少なからずあった)されていたが、実際には上述の通り人類の愚行により生み出された「メカゴジラ」という危険な存在を本能的に誰よりも早く察知し、「地球の大自然の調和を乱す存在を排除する」というこれまで通りの役割を果たしていただけ、つまりは「人類が仕出かした愚かな所業の尻拭い」のために文字通り東奔西走させられ、その過程で現れたコングとも怪獣王として戦わなければならない状況に直面していたという事実が明らかとなった。本作でのゴジラはある意味、4部作の中で最もヒーローらしいと同時に、かつての日本のゴジラのように愚かな人類に振り回される羽目になった悲劇のヒーローとも呼ぶべき存在として描かれていたのであった。


ゴジラxコング:新たなる帝国

スカーキング新たな王者の覚醒を予期したのか、放射能を蓄えたことで目や背鰭の色が赤く変化したゴジラエヴォルヴに変化している。


余談

『GODZILLA-ゴジラ-』と同じ世界が舞台となっている『髑髏島の巨神』でも、「1954年に軍が何かを殺すために核実験を行っていた」という台詞を聞くことができる。また、ゴジラ自身も意外な形でスクリーンに登場することになる


ちなみに鳴き声は2014年版は独自性を出す為に新規録音された物だったが、KOTMでは日本版ゴジラの鳴き声を主体に前作の鳴き声を足した物になっている。


ファンからは2014年版は「ギャレゴジ」、KOTM版は「ドハゴジ」、GVSK版「アダゴジ」とも呼ばれる。

ハリウッド版ゴジラの愛称は監督を務めた人物の名前に因んだものになるようだ(トライスター版も監督の名前からエメゴジと呼ばれている)。


背ビレについてドハティ監督は初代ゴジラをイメージしたと語っており、同時にそれは怪獣王に相応しい王冠であると定義している。

また公式Twitterのハッシュタグにて体長が119mとされており、これは『シン・ゴジラ』の個体の118.5mを僅かに上回る数値である。実写作品においてはまたも最大記録を更新することとなった(実写以外も含めれば最大はゴジラ・アースの300m以上)。


学名のタイタヌス・ゴジラの「ゴジラ」のスペルは「Godzilla」ではなく「Gojira」。

わざわざ日本語の「ゴジラ」の発音に近いスペルにしてある。


ゴジラが住処としていた海底遺跡にはなぜかカナ文字で「ゴジラ」と描かれている壁画がある。


最後に見せたヒートウォーク形態において、この時に使用する超高熱波はよく見るとモスラの翅の紋様が浮かんでおり、放出と同時にモスラの鳴き声が響くという演出となっている。


シノムラ、ムートー、ムートープライム、ギドラ、ティアマト、コングなど様々な怪獣との戦いにおいて踏みつけ攻撃を行っているが、いずれも左足で攻撃している。このことから、ゴジラの利き足は左であると思われる。


ビルの隙間を逃れるコングに熱線が当たり叩き落すことに成功した際にはニヤリと笑うという、CGで描かれる前の過去作では着ぐるみ故の限界などで口の開閉や咆哮などで間接的に表すしかなかった「感情」を、直接的に「表情」で表現されている。


豆知識

海外メディアによって詳しい豆知識が公開されている。

※ただし、これは2014年当時のものであり、現在ではだいぶ変化しているものと思われる。


  • ゴジラの咆哮は4.83km先まで響き渡る。
  • ゴジラの犬歯の根から切っ先までの長さは1.07mである。
  • ゴジラの口には60本の歯が生えている。
  • ゴジラの足首から先の最も太い部分は17.66mである。
  • ゴジラの足跡の踵から爪先までは18.18mである。
  • ゴジラの後頭部から尾の先まで89の背びれがある。
  • ゴジラの身長は過去最大の108.2mである。
  • ゴジラの尾の長さは167.74mである
  • ゴジラの体積は89,724立方メートルである。
  • ゴジラの体重は90,000tである。

また、テスト映像の数値によれば、ギドラに突進した時の速度は時速482kmであった模様。これはゴジラでは1998年版ゴジラの速度(時速800km、小説で判明)に次ぐ速度。


その他

プレイステーション3向けゲーム『GODZILLA』では、ラスボスとして登場。

バーニングゴジラと死闘を繰り広げる。

更にゲームクリア後にプレイアブルキャラとして使用可能になる。所謂隠しキャラである。


プレイステーション4向けゲーム『ゴジラVS』でも引き続き登場。

GODZILLAVS

なお、このゴジラVSの紹介映像とCMでVS版ゴジラと熱線の撃ち合いになる場面があるのだが、この映像を見るとこのレジェンダリー版ゴジラがどれだけ大きいかよくわかる。


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レジェゴジ ギャレゴジ ドハゴジ アダゴジ


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ダークヒーロー


徳間ガメラ:両者とも“地球全体の環境を守護および維持する存在”という設定で共通している。ただし、ガメラの方は“そういう目的のために人間によって作られた人工生命体”なのに対し、こちらのゴジラはあくまで“長い地球の歴史の中でその方向性へと進化を遂げた純粋な動物”である。

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