概要
核爆弾の開発や性能を確かめるために行われる実験。
実際の核爆弾を爆発させる。
1945年に広島原爆投下前に行われた最初の実験を皮切りに、1949〜2000年近くまで多くの国が核実験を行った。
行われる場所は市街地から離れた砂漠の真ん中であったり、そのような土地を本国内に持たないイギリスやフランスは植民地や海外領土の離島などで行った。
空中で爆発させる大気圏内実験や、地下で爆発させるものがあるがどちらにしろ広大な放射能汚染が問題になる。
人体への影響はもちろん大きいが、被害者にろくな補償をしない国も多く未だに問題は解決していない。
またこれで放射性物質がばらまかれたため、放射性炭素年代測定法による年代測定が1950年以降のものには使えなくなるという影響があった。
様々な問題発生から核実験禁止条約の締結運動も勧められ、2000年以降は欧米諸国は核実験をしていない。しかし近年は北朝鮮が何度か行っており問題になっている。
核実験を行った国
自国内で行った
アメリカ、中華人民共和国、ソビエト連邦、インド、北朝鮮
パキスタン
海外領土や植民地で行った
アメリカ合衆国の核実験
作戦名 | 実験場所 | 実施年 | |
クロスロード作戦 | ビキニ環礁 | 1946年 | |
キャッスル作戦 | ビキニ環礁 | 1954年 |
フランスの核実験
作戦名 | 実験場所 | 実施年 |
ジェルボアーズ・ブルー | サハラ砂漠 | 1960年 |
その他、ムルロア環礁で多数実施されている。