概要
原子力に対して反対、反発する行為や活動を指し、この中にはいくつかの種類が存在する。
兵器等への利用禁止
核兵器、例えば原子爆弾や水素爆弾による核武装や、その製造などを廃絶しようとする動きであり、これにもいくつかの考えが存在し、「すべての核兵器は廃絶されなければならない」というものと「これ以上の核兵器の拡散を禁止しなければならない」というものが主である。
商用利用の禁止
これは原子力発電所や核燃料を再処理する再処理施設などへの反対運動が存在し、これは反原発運動や脱原発などと呼ばれる場合がある。
そのほか
その他「核動力の事物全般」や「核燃料等の採掘や利用」といった核のゴミが出るような事業に対する反対や、放射線等の広範囲な使用、例えば食品への照射や医療分野での使用への反対があげられる。
日本の場合
日本においては軍事同様、原子力に対し一種のアレルギー(特定の事柄に対する嫌悪)が存在する。ヒロシマ、ナガサキにおける二度の原爆投下、フクシマの原発事故を経て、「日本人は選ばれし核の被害者」と考える思想も存在する。
一方、原子力や放射線、放射能に対する基本的な知識も無く反対運動を行う人々も存在するといわれ、エセ科学じみた反核団体も存在する。