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デストロイア

ですとろいあ

デストロイアとは、平成ゴジラシリーズ最後の作品である『ゴジラVSデストロイア』に登場する、敵怪獣の名称である。別名「完全生命体」
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劇中設定

元々は25億年前の地球上に酸素がほとんどなかった先カンブリア時代に生きていたとされる微小生物であった。
なお最近の研究では、先カンブリア時代既に生物が存在していたことは確実になっているが、生物がデストロイアのように殻を持ち出したのはバージェス動物群辺りの時代からとされている。

東京湾海底の同時代地層で眠っていたが、1954年(つまり第1作)にゴジラに対して使用されたオキシジェンデストロイヤーが無酸素状態を作ったために復活し、約40年後※、東京湾横断道路工事の掘削工事により酸素に触れ、克服適応の結果異常進化して怪獣「デストロイア」となった(※劇中の時代設定は1996年)。

オキシジェンデストロイヤーの影響で、微小化した酸素「ミクロオキシゲン」生成能力を得ており、成長・合体することで形態を変える能力を持つ。
妙にこの能力がヘドラと酷似していることからオマージュ・二番煎じと呼ばれることも。
微小体、クロール体、幼体はミクロオキシゲンをビーム状にして吐き出す能力を持つが、集合体・飛翔体・完全体はミクロオキシゲンの濃度が極限まで高まったことで、光線がオキシジェンデストロイヤーに匹敵する威力を得ている。このため、集合体および完全体の吐く光線はオキシジェンデストロイヤー・レイと呼称される。なお、幼体・集合体・飛翔体・完全体は口から光線を吐く直前に頭部の両側にバチバチと電流が走るようなエフェクトがかかる。

ミクロオキシゲンは極低温下で無効化されてしまうため、デストロイア自身も極低温が弱点。
また逆に、火炎放射などの高温は、進化・変異を早めてしまう。だが、バーニングゴジラの赤色熱線は強力すぎるためか、表皮が焼け爛れるほどのダメージを負ってしまった。

なお、本来ならば「デストロイヤー」="Destroyer"の名が着く筈だったが、商標登録などの都合上いろいろと面倒が起こるということで、「デストロヤァー」="Destroyah"という妙な英語名を貰っている。
これがもとで、海外のゴジラファンであるAVGNに「デストロイアッー!」と呼ばれてしまっている。

各形態

オキシジェン・デストロイヤーはそこにある



微小体またはクロール体

デストロイア クロール体


体長:3mm〜30cm
体重:0.5g〜1,5kg

赤いカブトガニ若しくは三葉虫を思わせる外見をしているのが特徴。伊集院博士の解説によると、25億年前の先カンブリア時代に生息していた、無酸素環境に適応した微小生物が、酸素への克服反応の結果、巨大化を果たした結果こうなったとされる(つまり、最初からこのような姿をしていたわけではなかったと考えられる)。
微小体の段階で既にミクロオキシゲンを噴出する力を持っており、道路工事のケーブルや機材、水族館達を溶かしてしまった。ちなみに、たまたま魚が溶解するところを目撃してしまった水族館の警備員は「水が魚を食ってる!!」と絶叫していた。

幼体

デストロイア幼体


体高:2〜18m
体重:350kg〜260t

水中から地上へと進出した形態。クモのような6本の脚を持ち、長い胴体が上に生えている。先端が鋏となった長大な尻尾を生やし、自在に獲物を絡めとる。この尻尾は、以降の形態全てに共通する特徴となっている。
ミクロオキシゲンをガスのように高圧で噴射する能力を持つが、この攻撃は、青白く発光する稲妻状の光線のようになっている。

きわめて攻撃的で、警官隊や自衛隊に積極的に襲いかかった。

集合体・中間体

デストロイア・集合体


体高:40m
体重:15,000t

冷凍メーサーによって被害を受けた幼体群が集合・合体した姿。
基本的には巨大化した幼体といった姿だが、肩から槍のような触手が2本と、胴体から大きな鋏が2本生えている。
体内のミクロオキシゲンの濃度が異常に高まっており、オキシジェン・デストロイヤーに匹敵する威力となっている。これを噴出する攻撃は、紫色に発光する稲妻状の光線のようになっているほか、第二の顎を敵の体に突き刺してエネルギーを窮すると同時に直接オキシジェン・デストロイヤーを流し込む攻撃も行う。
また、劇中ではゴジラによって破砕された完全体が一時的に中間体と呼ばれる形態になっている。こちらは姿こそ集合体と同じだが、大きさは集合体のそれを下回っている。

ちなみに、特報・予告編で最初に登場したのはこの形態である。このため中には当初、デストロイアの事を、「巨大な虫型の怪獣」だと思っていた者もいたという。

飛翔体

デストロイア・飛翔体


体長:65m
翼長:80m
体重:15,000t

巨大な翼を獲得した飛行形態。集合体から自在にこの姿に変身可能。
顔は爬虫類のような大顎を備え、角が生えているなど、何故か完全体のそれとかなり近くなっている。
肩の触手と胴体の間に膜の様な翼がついている。

完全体

破滅の悪魔


体高:120m
翼長:210m
体重:80,000t

飛翔体が火力発電所の強力な火炎を受けて急激に進化を遂げた完全成長形態。
一般的にデストロイアと言えばこの形態を指すことが多い。

ゴジラジュニアから吸収したエネルギー並びにG細胞の影響からか、ゴジラに似た2足歩行の姿になっており、長い尻尾も健在。また、飛翔体では前肢が変化していたは背中から大きく生やしている。体液は緑色。
形態変化を経ずとも陸海空を自在に行動できる形態である。

ゴジラを上回る巨体と、頭部のや、先端が鋏となっている尻尾を駆使して戦う。
特に尻尾はゴジラすらも引きずりまわすほどの怪力を持っているほか、相手の体に巻きつけることでエネルギーを奪い取ることも可能である。
また、体内のミクロオキシゲンの濃度は極限にまで高まっており、瞬間的にはオキシジェン・デストロイヤーさえも超えるほど。
これを凄まじい勢いで吐き出す「オキシジェン・デストロイヤー・レイ」や、ミクロオキシジェンの特性を利用して自らの角の分子間結合を解き、一時的に巨大な剣のように変化させ、ミクロオキシゲンを高圧で噴出しながら相手を切り裂く「ヴァリアブル・スライサー」が強力な武器である。
この体躯の割に、戦闘スタイルは極めて狡猾であり、後述したような死んだと見せかけてからの奇襲を、何度かに渡って繰り返している。そも初撃からして、死んだふりからの不意打ちだった。

また、複数の中間体に分裂・再融合することも可能で、分裂して大群で敵に群がるのが最後の攻撃手段である。しかし、ゴジラには通じず、全員蹴散らされてしまった。

苦闘!赤き龍



なお、放映当時配布された劇場版パンフレットでは、「これでデストロイアの進化が止まるという保証はない」と書かれていたことから、この後も進化を続けていたとすれば、さらに上の形態が登場していた可能性もある。

また、カットされたが本来なら腹から極太のビームを発射する予定だった。

劇中での活躍

東京湾岸道路建設の掘削工事によって復活し、工事のケーブルを溶かす、工事現場の機材を消滅させるなどの損害を与える。
ついで、酸素への克服反応を起こしてクロール体に進化し、しながわ水族館の水槽内に現れ、ミクロオキシゲンの効果で魚の体組織を分解、白骨化させた。

合体と成長を繰り返して幼体と化すと、有明クリーンセンターを占拠し、警視庁の対ゲリラ特殊部隊と交戦、相次いで隊員たちを溶解・殺害する。
火炎放射で一旦は撃退されたが、その裏で、熱によってさらに進化を遂げ、10m以上の個体群に巨大化して翌日再出現する。

今度は自衛隊の冷凍レーザー部隊による攻撃を受けて大ダメージを受けるが、大群全てが集合・合体して集合体へと進化。冷凍攻撃をものともせずに部隊を壊滅させた後、飛翔体へと姿を変え、東京一帯を飛行しながら大きな被害を与える。

その後、闘争本能により、三枝未希らのテレパシーに導かれて有明に上陸したゴジラジュニアと戦闘に突入。
飛翔体のままジュニアに攻撃を仕掛けるが、三枝未希らを救おうとしたジュニアに隙を突かれて熱線を撃ち込まれる。それでもなお、再び集合体へ形態変化するとビルの陰に隠れてジュニアを強襲、そのまま馬乗りになり、ミクロオキシゲンを直接ジュニアの体内に注入して内部からジュニアの体を破壊しようとする。しかし、ジュニアの起死回生の熱線を受けて吹き飛ばされる。
戦いに不慣れなジュニアに対し、終始優勢を保っていたものの、最後は飛翔体になって敗走しようとするところ、追撃を受けて品川火力発電所に墜落する。

これで絶命したかと思われたが、火力発電所の熱と、ミクロオキシゲンを注入した際に吸収したジュニアのG細胞やエネルギーの影響で急激に変異・進化を遂げて完全体として復活。羽田空港で再会を果たしたゴジラとゴジラジュニアの前に現れ、ゴジラジュニアを空中に攫って東京ビッグサイトに墜落させる。

空港に舞い戻ると、ジュニアを失ったことに怒り狂うゴジラと対峙する。当初は肉弾戦でゴジラを圧倒し、尾で絡めとったまま海中に引きずり込むなど優位に戦いを進めたが、核エネルギーが暴走していたゴジラに対してはオキシジェン・デストロイヤーすら決定打となりえず、ゴジラの熱線の連射を浴びて一度は破砕される。
この隙に、複数の集合体に分裂してゴジラを攻撃するが、これも通用しなかった。
完全体に再生してゴジラに対し三度目の戦いを挑むも、ついにゴジラがメルトダウンを起こし、猛烈な熱と熱線を受け全身を焼かれ、顔面を砕かれるほどの重傷を負う。
戦意を喪失して空中へ逃走しようとしたが、ここでスーパーXⅢ冷凍メーサー戦車の総攻撃を受けて撃ち落とされ、地上で爆発し遂に絶命した。

余談

VSシリーズ最後の作品の敵キャラクターであり、事実上シリーズのラスボスと言える存在である。
ただ、劇中では序盤こそゴジラに対して戦いを優位に進めていたものの、ジュニアを殺害したことでゴジラの逆鱗に触れ、そのあとは然したる抵抗もできないままボコボコにされ逃走するという醜態を晒してしまい、遂には自衛隊の冷凍兵器で撃墜されて墜落死するという呆気ない最期を遂げてしまった。
このため、ファンの間では「ラスボスとしての威厳が感じられない」「前作に登場したスペースゴジラよりも弱い」という意見も見受けられる。

ただ、これについては、ゴジラが体内炉心の暴走や唯一の同族を殺された怒りによる相乗効果などが重なったことで、前作までとは比較にならない程の大幅なパワーアップを遂げてしまい、結果的にデストロイアが弱く見えてしまっただけではないかという見方もある。
実際、本来ならば必殺の威力(40年前に初代ゴジラを葬り去ったオキシジェンデストロイヤーよりもさらに高威力)を誇る「オキシジェンデストロイヤー・レイ」はメルトダウン直前の状態であるゴジラには効果が薄くなっており、さらにこちらも本来ならば即死技に近い威力である「ヴァリアブル・スライサー」で真っ二つにした筈がG細胞がメルトダウンの影響で異常に活性化しているために「切断した瞬間に切断された部分が即再生する」というチートのような状態であったゴジラにはまったく効果がなかった。

デストロイアの戦闘力自体は決して低くはなく、もしも暴走していない普通のゴジラが相手であればもっと良い勝負ができていたかもしれない。このため、これら全ての事情をよくわかっている者からは、「デストロイアは強い」といわれる半面、「相手があまりにも悪すぎた」という同情論も見受けられる。とはいうものの、ゴジラならともかくジュニア相手でも完勝できなかったという点は痛い。集合体はジュニアに負けるし、完全体のオキシジェンデストロイヤー・レイが初代ゴジラより弱いはずのジュニアを倒しきれていないなど、実力に関しては結局疑問点が残る。本作のラストシーンのことを考えるとジュニアを倒してしまうわけにもいかなかったのだろうが・・・

自衛隊に止めを刺された件についても、既にゴジラとの戦いでズタボロの状態であったためで、集合体の時に自衛隊と交戦した際には、オキシジェンデストロイヤー・レイで戦車隊を全滅に近い状態にまで追い込むなど、それなりの戦果を上げている。完全体よりも遥かに戦闘能力の劣る集合体でこれだけの強さを誇っていたのだから、万全な状態の完全体と正面から衝突していたとしたら、果たして自衛隊に勝機があったかと言われると…。

  • ちなみデストロイアが止めを刺される直前、G対策本部が無線で自衛隊へ発した「逃がすな、撃ち落とせ!」の命令は、映画本編の名言の1つとなった。

また、これに加えて本作はゴジラの最期にスポットが当てられている為、デストロイアとの戦闘ばかりに時間を費やすわけにはいかなかったという作劇上の都合もあったと考えられる。事実、当初の設定では撃墜後も存命しており、再度ゴジラに襲いかかるも敵う訳がなく、ゴジラのメルトダウンのエネルギーと自衛隊の冷凍兵器のダブルパンチによって遂に限界を迎えることになっていた。該当シーンの撮影もされていたが、尺の都合等でカットされているとのこと。(ちなみにこの映像はゴジラvsデストロイアの特典映像で見ることが出来るが、どっちみち自衛隊に止めを刺されてる。というかこっちの方が悲惨にしか見えない。。)

関連イラスト

DESTROYAH

デストロイア



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オキシジェンデストロイヤー 深海
ヘドラ シノムラ 同様に集合・合体能力を持つ怪獣

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