概要
別名: | 破壊神 |
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身長: | 120メートル~250メートル(飛行形態) |
体重: | 8万トン~72万トン |
出身地: | 宇宙 |
『ゴジラVSスペースゴジラ』に登場する、本作の敵怪獣。愛称は「スペゴジ」、これは作中で実際に言われている。
宇宙空間に飛び散ったG細胞(宇宙に飛散したビオランテの細胞か、宇宙へ飛び立ったモスラに付着したゴジラの肉片。口元のデザインから、前者の細胞の可能性が高い)が、ブラックホールに吸収されホワイトホールから放出される過程で結晶生物を吸収し、更に恒星の爆発による超エネルギーを受けて異常進化したと言われる宇宙怪獣。
非常に高い知能を持ち、自分と同じ細胞を持つゴジラを倒すために地球に襲来した。
その強さはフルパワーで無くともゴジラやMOGERAが単体で勝利する事は難しく、MOGERAのサポートで撃破できた程で、歴代ゴジラシリーズでも上位の実力を誇る。次回作のデストロイアとどちらがVSシリーズ最強怪獣かはファンの間では永遠の論争の的である。
能力
宇宙怪獣らしく、光子と重力子を自在に操ることが可能。
更に絶えず全身から電磁波が発生しており、付近では電子機器はマトモに使用できない。
地球上ではただ立ってるだけでもエネルギーを大幅に消耗するので、バース島では事前に打ち込んだ結晶体からエネルギーを補給していた。
劇中では福岡タワーをエネルギー供給装置にして周辺に結晶体を大量に設置し、バトルエリアを形成した(この状態では無限のエネルギーを誇る)。
本体のエネルギー吸収は両肩のクリスタルジェネレーター(より詳しく言うとアンテナの役目を果たす白い結晶体部分「エネルギー吸収体」と吸収したエネルギーを変換する肩内部の「エネルギージェネレーター」で両方で構成される)で行われる。
この部分を損傷するとエネルギー吸収に支障をきたして大幅に弱体化する。通常時は青い色の安定したエネルギー吸収を行っているが、モゲラのスパイラルグレネードミサイルで結晶体の上部分が壊されてからは、黄色の弱々しい光で残った根本部分からなんとか吸収している塩梅であり、ゴジラのダメ押しの放射火炎で残った部分も壊されてからは一度も補給していない。
飛行形態では大気圏内をマッハ3、宇宙空間では光速に近い速さで飛行可能(バトルエリア内であれば変形しなくても飛行可能である)。
武器
口から発射する稲妻状のビームで、自在に湾曲させることが可能で相手の背後を狙うことも可能。威力は非常に高く、ゴジラを数発でダウンさせ、ビームがゴジラの腕に当たれば彼の肉を吹き飛ばすほど強力。そのためゴジラの放射火炎を完璧に防げるはずのMOGERAのミラーコーティングでも防ぎきれずダメージの軽減が精一杯という有り様。
- グラビ・トルネード
両肩のクリスタルから発射する緑色の反重力光線で相手を捕獲し、数万トンもあるゴジラですらも軽々と投げ飛ばす程。
- テールスマッシャー
尻尾の結晶体で相手を突き刺した上に高エネルギーを流しこんで破壊する。
- ホーミング・ゴースト
大量発生させた結晶体をミサイルの如く発射する。
- フォトン・リアクティブ・シールド
高出力の光子バリアで、ゴジラの放射火炎も完璧に防いだうえに角度によってはそのまま跳ね返す事も可能(あくまでスペゴジが任意で展開するため、油断してたりすると使用が間に合わず普通に当たる事も多い。またモゲラには一度も使って無いが、バリアの周波数を放射火炎に合わせている為という説がある)
- フォトンハリケーン
強力な電磁パルスをリング上にして相手に放つ。
- スペース・クロー
手足の爪からエネルギーを発散させ、触れたものを吹き飛ばす。
劇中の活躍
同じ細胞を持つ存在であるゴジラを倒すべく地球に向かい、途中でNASAの有人探査船を破壊。その緊急事態にGフォースは宇宙用に改修したMOGERAを出撃させアステロイドベルトで対峙するものの、宇宙では無限のエネルギーに加え電磁波の影響で計器に異常が発生しているモゲラでは相手にもならず。圧倒的な力で蹴散らし地球に到達してバース島に降り立つ。
事前にバース島に撃ち込んでおいた結晶体からエネルギーを補給しつつ、遭遇したリトルゴジラを虐めて遊んでいたが、リトルの危機を知って駆けつけたゴジラと戦闘に入る。
ゴジラとの戦闘は終始圧倒し、リトルを庇って動けないゴジラを上空から一方的にコロナビームで攻撃して倒してしまった。リトルをグラビ・トルネードで捕まえて近くの結晶体に封じ込め、バース島を去っていった。
その後、エネルギー補給できるポイントを探しながら日本中を飛び回甚大な被害を与えた。その際、ゴジラをテレパシーで操ろうとするテロリストがいる建物を襲撃した(正確にはたまたま上を通り掛かった際に電磁波で建物内の電子機器が勝手に爆発したという感じだが)その後九州に飛来し福岡タワーに目を付けてバトルエリアを形成した(今ならスカイツリーとかに目を付けたのかもしれない)
バトルエリアにやってきたMOGERAを圧倒し、続けてやってきたゴジラも窮地に陥れるが、ゴジラにエネルギー供給の秘密を見破られてしまう。
福岡タワーを守るべくゴジラを攻撃するが、MOGERAのパイロットの一人である新城がゴジラの様子からタワーを利用していることに気づかれてしまい、分離したランドモゲラーによってタワーは破壊されてしまう。
それでもゴジラとMOGERAを同時に相手して尚互角以上に渡り合うが、MOGERAのスパイラルグレネードミサイルでクリスタルジェネレーターを破壊され弱体化。
MOGERAはテールスマッシャーで倒したものの、徐々にゴジラに追い詰められていき、再起動したMOGERAの体当たりでダウンさせられ、スペースゴジラのエネルギーを吸収して放ったゴジラのバーンスパイラル熱線で死亡し大爆発。
破片はビオランテと同様に金色の粒子となって宇宙に散っていった。
余談
- デザインベースはSFCのゲームに登場した超ゴジラである。
- ほとんど同名の企画が1979年に企画されたことがある(参照)。
- 企画段階では『ゴジラvsアストロゴジラ』という名前でもあり、アストロゴジラの見た目もスペースゴジラとかなり異なっていた。
- 富山省吾プロデューサー曰く、「宇宙で育った中坊・高校くらいの不良が家に来て親父に文句を言っている」というイメージらしい。
- (ビオランテが元になっているならばだが)元が英理加という人間の女性なので当然と言えば当然だが…。
- なお、当然だが作中では英理加の実父である白神博士は既に故人である。
- 前述の通り高い知能、外見の相似点等を見るとビオランテが進化した姿の可能性が濃厚だが確実ではないため、沢口靖子氏の役者ネタを指摘されることはあまり無い。
- VSシリーズにおける他の対戦相手の怪獣達が進化・成長形態、強化形態を持っていたのに対し、このスペースゴジラだけはパワーアップの姿を一切持っていない。
- と言ってもスペースゴジラ自体がビオランテの進化、又は変身体と言える存在なのだが…。
- MTGのゴジラコラボの一環として登場する当初の名称が《死のコロナビーム、スペースゴジラ》だったが、新型コロナウイルス感染症を想起させる理由から別の名前に変更され、再販版には未収録となっている。数か月前に完成していたが、名称や接死カウンターなど非常に間が悪い結果となってしまった。
- 設定上はゴジラよりも身長が高いことになっているが、実際に並び立つとそこまで大きな差は感じられない。着ぐるみを造形した若狭新一氏によると、本来はゴジラよりももっと大きなサイズにするはずだったが、東宝側からゴジラの着ぐるみのサイズを教えてもらえなかったこと、ゴジラの着ぐるみの足裏部分の底が厚い構造になっていたこと等様々な要因が重なった結果、同じくらいの身長になってしまったとのことである。
- 前述の通りルーツを辿るとゲーム出身であるが、ゴジラ関係のゲームへの参戦機会はあまり無い。数少ないプレイアブルキャラとして使える2015年にPS4で発売された「ゴジラ-GODZILLA-VS」ではパッケージに表記される程強調された扱いであったが、実際のキャラ性能としては・・・非常に使いづらい。