データ
正式名称: | Mobile Operation Godzilla Expert Robot Aero-type (対ゴジラ作戦用飛行型機動ロボット)/同II-SRF(改造後)* |
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全長: | 120メートル |
重量: | 16万トン |
飛行速度: | マッハ1(大気圏内)/マッハ44、秒速15キロ(大気圏外) |
動力: | レーザー核融合炉2基 |
材質: | 超耐熱合金NT1 |
装甲: | 人工ダイヤモンドミラーコーティング・合成ブルーダイヤモンドコーティング(一部のみ) |
乗員: | 通常三名(最大6名) |
Gフォースがメカゴジラのデーターを元に建造した最新型対ゴジラ兵器。メカゴジラでは劣悪な機動性やオーバーヒートの多発などの問題が多数発生したので、機動性と安定性を重視して造られた。
機動性の向上に加えドリルを装備したことによりメカゴジラとは違い格闘戦も可能である。その為最大火力ではスーパーメカゴジラを下回るが、総合的なスペックではスーパーメカゴジラを凌駕する。
最大の特徴は地底戦車ランドモゲラーと高速戦闘機スターファルコンに分離できることで、二面作戦を行なってゴジラを翻弄することが計画されていた(皮肉にもこの機能はゴジラ援護の為に使われた)。
移動性能
陸上では足裏に設置されたホバーシステムとローラーシステムを併用し、滑るようにして高速で移動することが可能(歩幅はごく小さいものの歩くことも可能ではある)。これによりメカゴジラとは比較にならない移動能力を得た。
大気圏でもマッハ1で飛行可能かつ飛行しながらの攻撃も可能で、劇中で僅かにゴジラと交戦した際は一方的に攻撃した。本来は宇宙での活動は考えられていなかったが、装備を換装してスペースゴジラ迎撃のために出撃した。
動力
メカゴジラと同じくレーザー核融合炉だが、ランドモゲラー部分とスターファルコン部分にそれぞれ一基ずつ搭載した上に、オーバーヒートを防ぐためのα冷却器、β冷却器を併設している(排熱孔も増設されている)
装甲
メカゴジラ同様に超耐熱合金NT1の上に人工ダイヤモンドミラーコーティングを施し、部分的に新素材合成ブルーダイヤモンドを採用している(コストと強度の問題により全身コーティングはできなかったので特に重要部分のみに採用)。
メカゴジラの最大の武器であった「プラズマ・グレネイド」はオミットされたが、理論上メカゴジラ同様にゴジラの通常の青い放射火炎は完璧に防ぐことができる。
しかしスペースゴジラのコロナビームは威力が高すぎるためか反射しきれていない模様。
またゴジラの新必殺技である赤色熱線「バーンスパイラル熱線」の直撃で頭部全体と肩のブルーダイヤモンド装甲が爆散している。
しかし胴体はバーンスパイラル熱線を浴びてもなお爆散せず原型を留めており、しかもMOGERAの下にいた新城と結城は無傷で済んでいた。このことからもMOGERAの凄まじい頑丈さをうかがえるだろう。
武装
プラズマレーザーキャノン
メカゴジラのレーザーキャノンの三倍の威力で、発射と冷却を繰り返すので連続発射可能。
プラズマメーサーキャノン
胴体の開閉ハッチ(ランドモゲラーのバスタードリルが引き込まれている部位と同一)から砲身がせり出す火器。92式メーサータンクの5倍の破壊力。この開閉ハッチは装甲が脆く弱点にもなっている。
腕部自動追尾式レーザー砲
両腕部から発射されるレーザー砲。
ビームが追尾するのではなくアームが敵を捕捉しつつ撃つ。ランドモゲラー時も使用可能。
クラッシャードリル
口のドリルで敵を直接攻撃する。スペースゴジラが流血するほどの威力がある。
スパイラルグレネードミサイル
メカゴジラのGクラッシャーを応用した武器で、ドリルの様に高速回転しつつ目標に突き刺さってから爆発する。MOGERA最強の武器である。
ゴジラの第二の脳を攻撃するための兵器であったとする文献と、スペースゴジラのクリスタルジェネレーターを破壊するために新開発されたものとする文献があり、見解が分かれている。
スペースゴジラの胴体に命中した際は大きなダメージは与えられなかったが、クリスタルジェネレーターは一撃で破壊している。
追加装備
初戦ではスペースゴジラの電磁波によって機能不全に陥った反省から、複合センサーシステム(超高感度カメラ・赤外線レーダー・アクティブソナー・サーモサーチャー・動体スキャナー・重力測定器・レーザー照準追尾システムが互いを補完)とMECM(マグネティック&エレクトロニック=カウンター=メイジャー)が追加され、電磁波対策がされた。この際正式名称が「Mobile Operation Godzilla Expert Robot Aero-type II-SRF」に変更された。
パイロット
セカンドチーム(鈴木勇造・大野秀樹・上原誠)
ランドモゲラー
全長: | 85メートル |
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重量: | 9万トン |
速度: | 時速120キロ(地上)/時速60キロ(地中) |
動力: | レーザー核融合炉1基 |
材質: | 超耐熱合金NT1 |
装甲: | 人工ダイヤモンドミラーコーティング・合成ブルーダイヤモンドコーティング(一部のみ) |
乗員: | 最大3名 |
MOGERAの上半身を構成する地底戦車。人工ダイヤモンド製の中央のバスタードリル(合体時は引き込み式で体内に折り畳まれている。MOGERAの嘴のドリルと同一とする資料もある)と両腕部のアームで地面を時速60キロで掘り進むことができる。これによりゴジラの死角である地底からの攻撃を行うつもりであった模様。
コクピットはMOGERAと共通だが、このコクピットには脱出艇としての機能は無く、脱出時にはスターファルコンのコクピットに移動するか、コクピット上部のハッチから直接外へ出る必要がある。
武装
自動追尾式レーザー砲2門
MOGERAの両腕のドリルからレーザーを放つ。
地対空レーザーキャノン1門
MOGERA頭頂部のアンテナから放つレーザーキャノン。
スターファルコン
全長: | 80メートル |
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重量: | 7万トン |
速度: | 時速306キロ(大気圏内)/マッハ35.3(大気圏凱外) |
動力: | レーザー核融合炉1基 |
材質: | 超耐熱合金NT1 |
装甲: | 人工ダイヤモンドミラーコーティング・合成ブルーダイヤモンドコーティング(一部のみ) |
乗員: | 最大3名 |
MOGERA下半身を構成する戦闘機。合体後の推力を担う構造の為に単体での速度は速く、宇宙空間でも運用可能であり、大気圏外からゴジラを爆撃する作戦も考えられていた。コックピットは脱出ポッドにもなっている。
大気圏内での飛行速度が時速306キロと明らかに異様な遅さであるが、2000年代初頭に発行された書籍でも2016年発行の書籍でもこの数字であり、公式なのか誤植なのか謎な所である。
ゴジラ大辞典のように、大気圏内の飛行速度をマッハ2.5としている書籍もあるが、少数派である。
セパレーションモードの画面には「FS MACH3」との表記が確認できる。飛行速度マッハ3という意味だろうか。
武装
省電力メーサーバルカン砲2門
連射できるメーサー砲。MOGERAの腰から上に向かって砲身がせり出すため、合体時は使用不能。
武装マウント
太腿前部分にあり、爆弾などを搭載可能。本編では使用されなかった。
本編概要
スーパーメカゴジラの後継機として、国連G対策センターでゴジラ撃滅計画「Mプロジェクト」の中核として建造されていた。
本来ならば正規チームの三人が搭乗する予定だったが、佐藤のミスによりセカンドチームが搭乗する事となる。スペースゴジラが太陽系に侵入したので、迎撃のためにセカンドチームが搭乗し、宇宙装備に換装して出撃。アステロイドベルトでスペースゴジラと交戦するが、電磁波の為に機能不全、操縦不能に陥ったうえに右脚部を破壊されて敗退した(どうやって帰還したかは不明だが、スペースゴジラから離れたので機能回復したのだと思われる)。
国連G対策センターに帰還後、対スペースゴジラ用に強化改造が施されMOGERA II-SRFとなり、福岡に居を構えたスペースゴジラ殲滅の為に出撃した。途中パイロットの結城の独断でゴジラと交戦するが、新城が結城を気絶させ、スペースゴジラの元へ再度向かった。
スペースゴジラとの第二戦では、空中からプラズマレーザーキャノンで攻撃し、地上に降りてからは各種武装を用いて奮戦するが、ドリルアタックを敢行した後スペースゴジラからコロナビームの連射を受けダウンしてしまう。一度上空に逃れ、到着したゴジラとスペースゴジラが戦っている間に修理を完了した。
新城が、スペースゴジラが福岡タワーを経由して莫大なエネルギーを得ている事を見抜いたため、タワーを破壊するために分離。平成シリーズでは最初で最後の人類とゴジラの共闘と相成った。
スターファルコンがスペースゴジラを牽制し、ランドモゲラーがタワーの基礎を破壊、止めにゴジラがタワーを倒壊させた。
再度MOGERAに合体し、ゴジラと共にスペースゴジラに攻撃を加え、スペースゴジラの左のクリスタルジェネレーターも破壊する(続く一斉射撃でゴジラを巻き込んでふっ飛ばしてしまう)。
怒ったスペースゴジラのコロナビームで左腕部を破壊されながらも、スパイラルグレネードミサイルで右のクリスタルジェネレーターを破壊したが、テールスマッシャーを喰らいプラズマメーサーキャノンと胸部、エンジンを破壊され機能停止してしまう。
新城、佐藤は脱出艇で脱出したが、一人残った結城の滅茶苦茶な操作で再起動し、スペースゴジラに体当りして近くのビル(アトラスももち)に突っ込んで今度こそ完全に機能停止。ゴジラがスペースゴジラに放った「バーンスパイラル熱線」に巻き込まれ、頭部を欠片も残らないレベルで木っ端微塵に吹き飛ばされて大破した(結城は脱出に成功しており、無事だった)。
以上の活躍から、MOGERAのサポートがなければゴジラはスペースゴジラに負けていたとも言われている。
MGR-Ⅱnd
ドリームキャストのゲームソフト『ゴジラ・ジェネレーションズ・マキシマムインパクト』に登場したMOGERAの後継機。人型だったモゲラとは異なり、下半身はキャタピラ、腕部もミサイルランチャーになっているなど、殆どガチタンのような代物になっている。量産を視野に入れて設計されたが、防御力は高かったものの攻撃力に難があったので試作機一機しか建造されなかった。
武装は胸部のプラズマキャノン、および腕部の超振動ミサイル。
ゲーム中ではSTAGE5-1の中ボスとして登場。プラズマキャノンは強力だがチャージに時間がかかるうえチャージ中は動けないという弱点がある。また、ゴジラが最大出力で熱線を発射するとプラズマキャノンを相殺・貫通して大ダメージを与えることが出来るので、この対処法を知るプレイヤーなら呆気なく倒せることが多い。
同作ではスーパーメカゴジラの後継機である「SMG-IInd」も登場している。
怪獣黙示録
原作のような二足歩行型のロボットではなく、地球連合軍がビルサルドやエクシフからの技術供与により完成させた地中用戦闘車として登場(恐らく、モチーフになっているのはランドモゲラーと思われる)。
欧州奪還作戦の際に2機が実戦投入され、ビオランテとの戦いの際にうち1機が破壊されるも、部隊を率いていた中隊長の捨て身の突撃によって地下深部にあった心臓部を破壊、見事これを撃破することに成功した。
その後、ゴジラが再度出現した際にも実戦で活躍を続けていたものの、戦況の悪化やビルサルド技師の撤収に伴って十分なメンテナンスや修理が行えなくなり、徐々に満足に動ける機体がなくなっていき、戦争の末期には前線から姿を消してしまった(もっとも、これはモゲラに限らず、異星からの技術供与によって作り出された武装全体に言えることであったが)。
余談
- ゴジラVSスペースゴジラの制作が決まった際はメカゴジラの続投が案に挙がったが、川北紘一特技監督の「同じのじゃつまらないでしょ」という意見でモゲラに決まったらしい(当の本人はメカニコングを出したかったらしいが反対意見が多かったとのこと)。
- その無理矢理…もとい特徴的な正式名称はファンの間では語り草であり、MOGERAについて語る際にあえて「Mobile Operation Godzilla Expert Robot Aero-type」という表記を使う例も少なくない(なんなら商業系でも)。
関連タグ
モゲラ - MOGERAのモデルとなったロボット怪獣。