惑星大気圏
惑星などの天体は一定以上の大きさになると、その重力で気体を引き寄せることができ、これを大気という。その大気が存在する範囲を大気圏と呼ぶ。
天体の重力が強く、大気の温度が低いほど大気は保持される。木星や土星のような巨大ガス惑星は膨大な量の軽い元素(水素やヘリウム)を保持しており、分厚い大気圏を持つ。
地球の大気圏
地球大気の場合、下から対流圏・成層圏・中間圏・熱圏に分類され、さらにその外の宇宙空間との境界部分は外気圏と言う。
高度100kmをカーマン・ラインといい、宇宙開発において便宜的に宇宙空間との境とする。この付近では人工衛星が周回できるほど大気が薄いが、ここは熱圏の範囲内であり、希薄な大気はさらに上空にも存在する。大気分子は高度1万km付近まで検出されており、太陽風によってイオン化した水素や酸素が(大気全体の量からするとごくごく僅かではあるが)大気圏外に漏れ出している。
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atmosphere...大気圏を指す英語。雰囲気という意味もある。