「俺は……サイヤの誇りを持った地球人だ!」
概要
孫悟空との高め合いに一応のケリがつき、以降は己の限界を見極めるために鍛錬の日々を送る。
後ろ髪が短髪となり戦闘服を着ることもなく、ワイルドなタンクトップにベストというちょいワル親父風のファッションになっていた。
初登場時など髭を生やしていた頃はジャケットに白シャツともっとラフな格好であった。
性格は基本的に変わらず、近寄りがたい空気を醸し出してはいるが、以前にも増して地球に順応して、丸く穏やかになっている。
- 修行を怠けている自分の息子のトランクスとその友人の孫悟天を見かねて、「修行になる」として悟空のドラゴンボール探しへの動向を自ら提案する
- 悟天など戦闘力的に認めているとは思えない相手のことも時に名前で呼ぶ
- 娘のブラの買い物に付き合う
- 悟空との天下一武道会での決着を有耶無耶にされても笑って流す
- 「サイヤの誇りを持った地球人」と自らを称する
- ブルマに褒められて赤面する
- 危機的状況にあれだけ拒んでいたフュージョンを自ら提言する
- 地球を第二の故郷として見なし、一星龍によって無惨に破壊されようとしている事態を悔しそうに嘆く
- 負けるとわかっていながらも次の世代の若者達を逃がそうとし、自身だけ残って戦い続け、未来に希望を繋ごうとする
- 満身創痍の自分を奮い立たせるため、死んだと思われていた悟空に「力をくれ」と呼びかける
など、すっかり地球の仲間として馴染んでおり、地球を守るという行為に対して一切迷いがなくなっている。
なお初期に生やしていたヒゲは鳥山明考案であったが、ブラに似合ってないと言われて大きなショックを受け剃った。(鳥山の娘に似合わないと言われたのをスタッフが聞いたため)これはGTでも語り草なシーンである。
ただし冷酷さまでも完全に失ったわけではなく、孫悟飯がベビーに乗っ取られたと聞いた時は容赦なく悟飯ごと消滅させようとしたり、かつての仲間であるナッパと対面してもやたら悪どい顔のまま一撃で地獄に送り返している。一方でブラに絡んできた不良に相対した時は相手にするまでもないと思ったのか車のハンドルを破壊するだけに留めている。
劇中では悟空に次ぐ実力者として登場し、劇中ではライバル心が再燃して再度自分がナンバーワンになろうとする。が、『超』とは違い、悟空の次点ではありながら実力としては大きく水を開けられているという設定(扱い)であり、活躍はパッとしない。一時的にとはいえスーパーウーブにも力量を越えられたと見られるシーンすらある。また、劇中初の大ボス編「ベビー編」ではベビーに身体を乗っ取られ、無理矢理敵として君臨することになってしまう。
最終的な実力は超サイヤ人4になってようやく互角といったところだが、もし老界王神がベジータの尻尾も復活させられる、という話になればあるいは自由に変身可能になり、悟空との差も縮められたかもしれない。
また、本作ではオリジナルの新必殺技としてファイナルシャインアタックが登場する。(詳しくは同記事にて)GTにて多様された悟空の龍拳と同じく、GTにおけるベジータの象徴的な必殺技となっている。
変身
超サイヤ人
基本的な変身形態。ベジータの場合は少し変化が読み取りづらいため、2なのか1なのかわからないシーンも多かった。
超サイヤ人2
原作における最終変身形態の一つ。超サイヤ人4には自力ではなれないため、通常ではこれが最終形態。
超サイヤ人3
本編には出ておらず、ドラゴンボールヒーローズやドッカンバトルで実装された形態。ベジータがゲーム限定でこの姿になれるようになったこともあり、GTもSS3化した。
大猿
ブルマが開発した超ブルーツ波発生装置によって大猿となった姿。
ベジータは元々大猿になった際の理性を保っていたが、尻尾のない状態での無理矢理な変身だった為理性がないまま暴れていたが、すぐさま意識を取り戻し超サイヤ人4へと変身した。そのため黄金の大猿は理性を取り戻した一瞬のみの登場であった。
超サイヤ人4
ベジータの場合は強力なブルーツ波を強引に浴びせないと変身できない。悟空と比べると一度しか変身したことがなく、その後は発生装置の破壊もあって変身ができなくなった。この状態で片手撃ちのファイナルシャインアタックは撃っていないが、ゲームでは最強技扱いとして取り扱われる際はほとんどにおいて片手撃ちで再現されていることが多い。
ゲームでの扱い
トランクスよりはマシだが悟空よりは悪く、超サイヤ人4形態しか出ないことが多い。
しかしドラゴンボールゼノバース2では投票の結果、GTベジータのほぼ全形態が網羅された。
基本的には登場しないか、『Sparking』シリーズのように超4だけが単独参戦したり、あるいは後期ベジータの最終形態になることがほとんど。
ベジータ後期とあまり変わらないせいだろうが、近年は同作の再評価もあって少しずつ実装を求める声が増えてきている。