楽しいビンゴ
べじーたのびんごだんす
劇場版アニメ『ドラゴンボールZ 神と神』において登場した楽曲名、および同曲が使用されたシーンの通称である(オリジナルサウンドトラックの22曲目に収録)。
ブルマの誕生日パーティーの中で、機嫌を損ねた破壊神ビルスをなだめようと、ベジータが周囲に拍車をかけるようにビンゴ大会を始める。
「おいコラ、お前達!もう余興はおしまいだ!!」
「さあ~!楽しいビンゴ大会のはじまりはじまり~!!」
ステージに駆け上がった彼の号令に合わせ、スポットライトと共に軽快なサルサミュージックが流れ出し、歌とダンスを披露する。プライドが高くいつも仏頂面のベジータが(顔をひきつらせつつも)満面の笑みでステージで歌い踊るというあられもない姿に、同席していた仲間たちも目を丸くして傍観。ウイスからは「ちょっと引きましたね」、ビルスからは「あいつが歌も踊りもあんなに下手だとは…」と散々な言葉を漏らされたが、結果的に彼らを興醒めさせて破壊を取りやめさせることに成功した。
当然、元来のクールなキャラクターであるベジータからは想像できないその姿には従来のファンの間でも衝撃が走った…と思いきや、ベジータ自身が以前(それこそドラゴンボールZ放送当時)からコメディリリーフとなる描写が多かったことや、近年でも原作者の鳥山明によりギャグ漫画に携わっていたこと(『ネコマジンZ』『超こち亀』など)もあり、割りと反感の声は少なかった(そもそも本作の脚本には鳥山氏が関わっている)。
むしろ、彼がこうした行動に走った経緯には地球と妻のブルマたち家族を守るという、かつての彼からは想像もできない他者への思いやりを垣間見るに十分なエピソードもあったこともあり、好意的に受け入れられているともいえる。
即興ダンスのようにも見えたが『ドラゴンボール超』コミカライズ版では、映像を見ながらダンス練習をしているカットが描かれていた。ただ、ビンゴダンスのくだりは割愛されており、ダンスを披露する暇がなかったとぼやくカットも同じく描かれている。
実は事の次第を孫悟空がこっそり物陰から見ており、超サイヤ人ゴッドになった理由にこのダンスを思い起こし「すげえだろ。オラちょっと尊敬しちまった」と述懐している。過去にベジータが悟空を認めた「がんばれカカロット…おまえがナンバー1だ!!」と対になる重要なエピソードになるはずなのだが、なんかしまらないのは気のせいか。
アバター用アクションとして「楽しいビンゴ」の各振り付けが分割されて登場。ちゃんとボイスにも対応しており、アバター専用ボイスとして出演している声優陣(野中藍、沢城みゆき、檜山修之、池田秀一…など計30名)による「楽しいビンゴ♪」のフレーズが収録されている。
エモートの一種としてシーズン4から登場。ゼノバース2と同じく、3つに分割されて実装されている。
ちなみに『超』TVアニメ版では楽しいビンゴの代わりであろう、たこ焼きを作るシーンが登場(本作では誕生日パーティーの会場が豪華客船となっている)。例の如く、子供たち二人の水鉄砲の流れ弾で機嫌を損ねたビルスをなだめるため、咆哮しながら自ら深海へ潜り巨大なタコを捕縛、気弾の熱で火を通した後、屋台の親父を押しのけて捻り鉢巻とエプロンを装着。過去にお好み焼きを作った経験からか、手慣れた手つきで鉄板に油と粉を布き、ビルスのために次々とカリッカリフワッフワのたこ焼きを作りはじめ、ビルスもあっけにとられて怒るタイミングを失ってしまった。事情を知らないブルマたちからは感心されるが、やはりちょっと恥ずかしかったのか引きつった笑みで「黙れ」と返していた。
また、ブロリーMADにビンゴ関連の動画を投稿するブロリストも少なくないようだ。
当然のごとく、岩盤に叩きつけられたり「何なんだぁ、今のは……?」と続いたりする様だが。
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